プレスリリース

別紙

女川原子力発電所2号機 第8回定期検査の概要

  1. 定期検査の期間
    平成18年7月16日(日)〜平成19年2月15日(木) 215日間
    (発電停止期間: 平成18年7月16日〜平成18年12月13日
               平成19年1月 9日〜平成19年 1月21日 164日間)

    ※気体廃棄物処理系を流れる気体の量が増加したことから、5月11日より点検のため中間停止し、そのまま7月16日より定期検査に入っております。

  2. 主要な点検ならびに作業の結果

    (1)燃料の取替え
     560体ある燃料集合体のうち、72体を新燃料に取替えました。
    (2)制御棒駆動機構の点検
     137体ある制御棒駆動機構のうち20体を取外し、そのうち14体について分解点検を行い健全性を確認いたしました。また、残りの6体については取替えを実施いたしました。
    (3)出力領域モニタの取替え
     31本ある出力領域モニタについては、性能機能維持を図るため6本について取替えを実施いたしました。
    (4)復水器細管の点検
     26,600本ある復水器細管のうち、復水器(A)細管全数(13,300本)および復水器(B)外周管(890本)について点検を行い健全性を確認いたしました。
     なお、外表面に侵食が確認された1本の細管について、予防保全の観点から施栓を行いました。
    (5)非常用炉心冷却系ストレーナ取替工事
     平成17年10月に原子力安全・保安院より、平成19年度末までに非常用炉心冷却系ストレーナ(以下、「ECCSストレーナ」という。)閉塞事象に対する設備上の対策を実施するよう指示文書が発出されたことから、新型ECCSストレーナへ取替えを実施いたしました。
  3. 定期検査中に発生・確認された主な事象

    (1)スチームコンバータ系配管の減肉について
     スチームコンバータA系の循環ラインに設置されているミニマムフロー弁下流において減肉が確認されたことから、類似箇所について肉厚測定を行ったところ、平成18年7月11日にB系の同一箇所についても著しい減肉を確認いたしました。
     調査の結果、原因については、A系と同様に流れ加速型腐食によるものと推定いたしました。当該配管については、7月18日に取替えを実施するとともに、配管肉厚管理上、減肉の発生する可能性の低い「健全性確認対象箇所」から、著しい減肉が発生すると予想される「減肉監視対象箇所」に変更し、管理していくことといたしました。

    平成18年8月11日お知らせ済み

     
    (2)原子炉建屋地下3階トーラス室における漏えいについて
     平成18年8月3日、原子炉建屋地下3階トーラス室の床に合計7箇所の放射性物質を含む水溜まりが発見されました。調査の結果、この水は分解点検のため開放中の原子炉冷却材浄化系の弁から漏えいしたことがわかりました。
     本事象については、管理職の関与および関係者間のコミュニケーション等が不十分であったこと、バウンダリ変更手続きの重要性の認識が不足していたこと等の問題があったことから、指示・報告の徹底とコミュニケーションの充実、教育等の充実ならびにバウンダリ管理およびタグ管理の改善といった再発防止対策を講じることといたしました。

    平成18年8月23日お知らせ済み

     
    (3)高圧第1給水加熱器(B)逃し弁からの水の流出について
     平成18年12月5日に原子炉を起動し調整運転中のところ、12月8日に高圧第1給水加熱器(B)の逃し弁シート部から微量な水が液体廃棄物処理系につながる配管に流出していることを確認したことから、12月9日に原子炉を停止しました。
     点検の結果、弁シート部に浸食および漏えい痕が確認されたことから、弁体および弁棒を新品に交換するとともに、弁座の手入れを実施いたしました。
     原因については、当該弁の前回分解点検時に弁体と弁座間にゴミなどがかみこんだことにより、シート部が傷つき、シート部からの漏えいが発生したものと推定しており、再発防止対策として、復旧時の異物混入防止対策を徹底することといたしました。

    平成18年12月12日お知らせ済み

     
    (4)原子炉再循環ポンプ(A)軸封部第二段シール室の圧力上昇について
     平成18年12月12日に原子炉を起動し調整運転中のところ、原子炉再循環ポンプ(A)軸封部の第二段シール室圧力にごくわずかな上昇傾向が継続していたことから、平成19年1月9日に原子炉を停止しました。
     調査の結果、原子炉起動時の原子炉圧力上昇などの際、第一段シートリングの挙動に差が生じ、第一段シール面の接触が不均一になったことによりシール面の隙間が増加し、シール水が第二段シール室に多く流入し圧力上昇を引き起こしたものと考えられることから、当該シートリング等を交換いたしました。

    平成19年1月18日お知らせ済み

     
    (5)局部出力領域モニタ検出器の値と校正用検出器の値との差の発生について
     原子炉内の中性子の量を計測している124個の局部出力領域モニタ検出器のうち、2個の検出器の値が校正用検出器の値と差が生じていたことから、上記(4)に伴う原子炉の停止に合わせて、点検を実施いたしました。
     点検の結果、当該2個の局部出力領域モニタ検出器のケーブルを逆に接続していたことが確認されたことから、当該ケーブルの接続を修正するとともに、類似のケーブルについても接続状態を確認したところ、正しく接続されていることを確認いたしました。

    平成19年1月18日お知らせ済み

     

以上



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