当社、女川原子力発電所2号機(沸騰水型軽水炉、定格出力82万5千kW、平成18年7月16日より第8回定期検査中)は、12月5日18時00分に原子炉を起動し調整運転中のところ、設備の運転状態について慎重に確認を行った結果、12月8日0時20分頃、高圧第1給水加熱器(B)の逃し弁シート部から微量な水が液体廃棄物処理系につながる配管に漏れ出ていることを確認しました(12月8日お知らせ済)。
このため、12月9日4時49分に、原子炉を停止し、当該弁の点検を実施しました。点検の結果、弁シート部に浸食および漏えい痕が確認されたことから、弁体および弁棒を新品に交換するとともに、弁座の手入れを行いました。
なお、事象発生の原因は、当該弁の前回の分解点検時に弁体と弁座間にゴミなどがかみ込んだことにより、シート部が傷つき、シート部からの漏えいが発生したものと推定しており、再発防止対策として、復旧時の異物混入防止対策を徹底し、当該弁の点検を完了しております。
今後、原子炉起動に向けた準備を進め、準備が整い次第、原子炉を起動した上で、設備の健全性を確認し、調整運転を行ってまいります。
以上
(別紙)
1.概略系統図(PDFファイル)
2.高圧第1給水加熱器逃し弁概略図(PDFファイル)
3.当該逃し弁点検状況図(PDFファイル)