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女川原子力発電所2号機 第6回定期検査の状況
(平成15年10月分)

1. 進捗状況

 女川原子力発電所2号機は、5月22日より第6回定期検査を開始しています。
  5月21日 17時30分 電気出力降下開始
  5月22日 01時00分 発電停止
 原子炉再循環ポンプ(B)出口弁および入口弁の弁棒に傷が確認されたことから、全燃料の取り出しおよび原子炉の水抜き作業を行い、当該弁の詳細点検・補修作業を行いました。現在、原子炉の復旧作業を行っています。
 (添付−1  女川原子力発電所2号機 第6回定期検査 主要点検工程表 参照

2. 主要機器の点検状況
 主な機器の点検状況は以下のとおりです。

(1)シュラウドの点検状況
 中間部リングの上部格子板設置用部材(12個ある部材のうち7個の部材)との溶接線近傍およびサポートリングの溶接線近傍にひびが確認されたため、目視点検および超音波探傷検査による詳細調査・評価を行ってきましたが、シュラウドの健全性評価結果がまとまったことから、9月10日に「発電用原子力設備技術基準特殊設計施設認可申請書」を経済産業大臣に提出しました。

 この「発電用原子力設備技術基準特殊設計施設認可申請書」については、10月6日に認可を受けました。

(2)原子炉再循環ポンプ(B)出口弁および入口弁の点検状況
 原子炉再循環ポンプ(B)出口弁において、軸封部から、原子炉格納容器内サンプ(水槽)への水の流入が見られたことおよび弁棒に傷が確認されたこと、また類似弁の原子炉再循環ポンプ(B)入口弁の弁棒にも傷が確認されたことから、当該出入口弁の分解点検を行いました。 
10月10日および10月23日お知らせ済み)
 10月27日から11月3日まで点検を行った結果、出入口弁の弁棒および出口弁の軸封部以外に異常は認められませんでした。
 なお、異常が認められた弁棒、軸封部等については新品に取替えました。

(3)圧力抑制室のプール内の点検状況
 他社プラントで圧力抑制室のプール内に異物が確認されている状況を踏まえ、同プール内の点検を行いました。
 

10月27日から11月4日まで水中カメラで目視点検を行った結果、針金片等を21個確認しました。
 確認された物は、全て小さいものであり、同プール水を水源とする、非常用炉心冷却系の吸込口に設置されているストレーナを閉塞するものはないことから、安全上問題となるものではありません。
 なお、今回の事例に鑑み、圧力抑制室内の作業にあたっては、今後さらに落下防止の徹底を図ります。

【圧力抑制室からの物品回収状況】


 圧力抑制室概要図

3. トラブルに該当しないひび、傷等の状況について

 今月(平成15年10月)の主要機器の点検状況は、添付−2のとおりです。

以 上