女川原子力発電所2号機
原子炉再循環ポンプ(B)出口弁の点検実施について

平成15年10月10日

  女川原子力発電所2号機(沸騰水型、定格電気出力82万5千キロワット)は、5月22日より第6回定期検査を実施中ですが、10月6日に原子炉格納容器内サンプ(水槽)の水位上昇が通常より早いことが確認されました。
  このため、水位上昇の原因を調査したところ、原子炉再循環ポンプ(B)出口弁の軸封部から配管を経由して、サンプ(水槽)に水が流入していることを確認しました。その後、当該弁を開操作したところ、軸封部からサンプ(水槽)への水の流入は停止しました。この事象による外部への放射能の影響はありません。
  当該弁の状況確認として、10月9日に外観調査を実施したところ、弁棒に傷が認められたことから、当該弁の詳細な調査を行うため、原子炉の水を抜いて点検を実施することを本日決定しました。
  なお、本事象は、月1回の「定期検査および自主点検の実施状況」として公表する案件ですが、当該弁の点検は原子炉の水を抜いて実施するため、今後の定期検査工程を見直す必要がありますので、積極的な情報公開の観点から、本日、お知らせするものです。

以上

[別 紙]
 原子炉再循環配管系統概略図
 原子炉再循環ポンプ(B)出口弁軸封部詳細図