女川原子力発電所1号機 第17回定期検査の状況
(平成18年11月分)
1.進捗状況
女川原子力発電所1号機は、平成18年1月18日より第17回定期検査を実施しております。
これまでに、女川原子力発電所2号機で確認された制御棒および燃料支持金具の入れ違い事象を受け、原子炉を再開放し、点検しておりましたが、点検が完了したことから、燃料装荷を実施いたしました。現在、原子炉の復旧を行っております。
平成17年8月16日に発生した地震等の影響に関する耐震安全性評価結果がまとまったことから、原子力安全・保安院、宮城県、女川町および石巻市へ報告いたしました(平成18年5月19日お知らせ済み)。
その後、総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会の耐震・構造設計小委員会での審議状況などを踏まえ、適宜、追加の耐震安全性評価等に取り組んでまいりましたが、これら結果等をとりまとめ、耐震安全性評価を一部修正した報告書を原子力安全・保安院、宮城県、女川町および石巻市に提出いたしました(平成18年8月22日お知らせ済み)。
この報告内容については、9月13日に原子力安全・保安院より妥当であるとの評価をいただき、耐震安全性が確保されていると判断されました。
また、11月17日には、宮城県、女川町および石巻市より耐震安全性についてご理解をいただきました。
(添付−1 女川原子力発電所1号機 第17回定期検査 主要点検工程表 参照(PDFファイル))
なお、地震に伴う1号機の安全機能確認については、平成17年8月18日までに保安規定に基づく設備の巡視点検および運転中に要求される安全上重要な設備の安全機能確認を実施し、安全上問題となる被害がないことを確認いたしました(平成17年9月2日お知らせ済み)。
また、保安規定に基づく定期検査時に要求される安全上重要な設備の安全機能の確認については、第17回定期検査期間中に定期事業者検査として実施しております。
2.主要機器の点検状況
主な機器の点検状況は以下のとおりです。
(1)高サイクル熱疲労に係る検査
平成17年12月に原子力安全・保安院より高サイクル熱疲労割れに関する評価を行うよう指示文書が発出されたことに鑑み、一次冷却材が循環する配管からの分岐管であって、通常運転時に高サイクル熱疲労割れが発生する可能性が高い部位について評価を行った結果、非破壊検査を必要とする部位はありませんでした。
なお、本内容について平成18年11月28日に原子力安全・保安院へ報告しております。
3.トラブルに該当しないひび、傷等の状況について
今月(平成18年11月)の主要機器の点検状況は、添付−4(PDFファイル)のとおりです。
以上