当社は、平成18年5月19日に、女川原子力発電所1号機について、その設備の耐震安全性を評価・確認した結果を、「女川原子力発電所における宮城県沖地震時に取得されたデータの分析・評価および耐震安全性評価について(その3)」(以下、「女川1号機の耐震安全性評価」とする)としてとりまとめ、原子力安全・保安院、宮城県、女川町および石巻市に報告しました(平成18年5月19日お知らせ済)。
その後、当社は、総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会の耐震・構造設計小委員会での審議状況などを踏まえ、適宜、追加の耐震安全性評価等に取り組んでまいりましたが、本日、これら結果等をとりまとめ、女川1号機の耐震安全性評価を一部修正した報告書を原子力安全・保安院、宮城県、女川町および石巻市に提出しましたのでお知らせいたします。
女川1号機の耐震安全性について追加・修正した内容は次のとおりです。
- 安全確認地震動に対する女川原子力発電所第1号機の原子炉建屋基礎地盤の耐震安全性に関する追加評価結果
原子炉建屋の周辺でのボーリング調査結果を踏まえて評価した結果、原子炉建屋基礎地盤の耐震安全性が確保されることを確認しました(平成18年6月12日お知らせ済)。なお、本件については、平成18年6月14日に開催された第5回耐震・構造設計小委員会において審議・確認いただいています。
- 1号機原子炉建屋の接地率※に関する詳細評価
原子炉建屋の地震応答解析結果の信頼性に係わる指標である接地率について、実態に即した詳細評価(建屋側方の地盤による影響を加味した詳細評価)を実施し、5月19日に報告した原子炉建屋の地震応答解析結果の信頼性が十分にあり耐震安全性は確保されることを確認しました。なお、本件については、平成18年7月5日に開催された第6回耐震・構造設計小委員会において審議・確認いただいています。(別紙1(1)、(2)参照(PDFファイル))
- 1号機原子炉建屋の接地率に関する詳細評価を考慮した機器の耐震安全性評価
この応答解析結果を踏まえ、このたび念のために、安全上特に重要な機器について耐震安全性を解析評価し、耐震安全性が確保されることをあらためて確認しました。(別紙2参照(PDFファイル))
- 1号機経年化の影響評価における安全上重要な設備の配管肉厚測定結果および解析結果
5月19日に報告した安全上重要な配管の経年化を考慮した評価は、その時点までに配管肉厚を点検評価した結果に基づいて実施しておりましたが、このたび念のために、安全上重要な配管の未点検箇所についても点検を実施しました。その結果に基づいて安全上重要な配管の経年化を考慮した評価を実施した結果、女川1号機の安全上重要な配管の耐震安全性は確保されることをあらためて確認しました。(別紙3(1)、(2)、(3)、(4)参照(PDFファイル))
以上
※接地率:建屋を転倒させようとする力に対する耐震安全性を評価する指標