プレスリリース

別紙2

女川原子力発電所2号機 第8回定期検査の状況
(平成18年7月分)

1.進捗状況

 女川原子力発電所2号機は、気体廃棄物処理系の流量が増加したことから、平成18年5月11日より中間停止中でありましたが、配管減肉事象に関する点検調査を継続して実施することとしたことから、平成18年7月16日より第8回定期検査を実施しております。
 これまでに、出力領域モニタの取替えを完了し、非常用炉心冷却系統ストレーナ取替え準備工事を実施しております。
 (添付−1  女川原子力発電所2号機 第8回定期検査 主要点検工程表 参照(PDFファイル)

2.主要機器の点検状況

主な機器の点検状況は以下のとおりです。
(1)制御棒駆動機構の点検状況

 137体ある制御棒駆動機構のうち、14体について分解点検を実施しております。

(2)復水器の点検状況

 復水器(A)および(B)の細管点検を行っております。

(3)制御棒および燃料支持金具の入れ違いについて

 制御棒の外観点検を行っていたところ、7月13日に、6組の制御棒および燃料支持金具が本来配置されるべき位置と異なった位置に据付けられていることを確認いたしました。
 このため、その他の全ての制御棒および燃料支持金具について点検を行ったところ、他に誤った位置に据付けられているものはないことを確認いたしました。
 また、今回の入れ違いが運転に及ぼした影響を評価したところ、安全に運転できていたことを確認いたしました。
 なお、本事象については、品質保証上の問題があると考えており、このようなことが起きた根本原因、再発防止対策などについて、先に設置した原子力品質保証体制総点検委員会の枠組みの中で検討を進め、この結果を取りまとめて報告することとしております。
 制御棒の外観点検については継続して行っております。
 (添付−2(1) 制御棒炉内配置図(PDFファイル)添付−2(2) 制御棒および燃料支持金具図(PDFファイル) 参照)

3.トラブルに該当しないひび、傷等の状況について

今月(平成18年7月)の主要機器の点検状況は、添付−3のとおりです。

4.その他

(1)原子炉建屋地下3階トーラス室における水たまりについて

 8月3日に原子炉建屋地下3階トーラス室の床に3箇所、側溝などにも4箇所の放射性物質を含む水たまりを確認いたしました。
 調査の結果、水は分解点検のため開放中の原子炉冷却材浄化系の弁から漏えいしたことがわかりました。
 本事象は、作業担当間の情報伝達不足などによって発生したものと推定しており、品質保証上の問題があると判断いたしました。このことから、本事象が起きた根本原因、再発防止対策などについても、先に設置した原子力品質保証体制総点検委員会の枠組みの中で検討を進め、この結果を取りまとめて報告することとしております。
 (添付−4(1) 水たまり箇所(PDFファイル)添付−4(2) 原子炉冷却材浄化系 系統概要図(PDFファイル) 参照)

以上

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