(1)炉心シュラウドの点検状況 |
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第6回定期検査において発見されたひび割れ箇所(シュラウドサポートリング溶接線内側(H7内側))について、2月20日から22日に目視点検を、また、2月23日から27日に超音波探傷検査を実施しました。(平成17年3月8日お知らせ済み)
定期事業者検査において、3月14日に目視検査および超音波探傷検査の結果について評価を実施しました。
超音波探傷検査による測定の結果、シュラウドサポートリング(厚さ約60mm)溶接線内側のひびの深さは、平均7.5mm(最大11.4mm)でした。
ひびの進展は予測の範囲内であり、炉心シュラウドの健全性が確保されていることを確認※1し、評価結果については、今後、経済産業省に報告いたします。
※1ひびの進展に関する評価結果については、添付−2(PDFファイル)を参照。
シュラウドサポートリング溶接線内側測定結果
今回測定値 |
前回測定値 |
平均深さ |
最大深さ |
平均深さ |
最大深さ |
7.5mm |
11.4mm |
5.9mm |
8.8mm |
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(2)配管減肉に係る点検 |
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点検計画を前倒しし、次回定期検査以降の点検予定としていた部位を含め、今回の定期検査において、配管肉厚測定を実施し、5月2日までに異常のないことを確認しました。点検状況は添付−3のとおりです。
また、他社減肉事象に係る水平展開として、配管ソケット継手部の減肉状況の点検を実施しました。その結果、減肉の進んでいる箇所が1箇所確認されましたが、その他の箇所については、大きな減肉はなく、安全性が十分確保されていることを確認しました。
なお、減肉の進んでいる1箇所については、配管の取替を実施しております。
詳細については添付−3のとおりです。 |
(3)中央制御室への蒸気浸入に係る対応について |
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美浜3号機二次系配管破損事故時に発生した中央制御室への蒸気浸入に係る対応として、原子力安全・保安院文書「中央制御室への蒸気浸入に係る対応について(平成17・03・31原院3号)」に基づき、平成17年4月18日から28日にかけて、中央制御室およびケーブル処理室につながるケーブルトレイおよび電線管の壁(床)貫通部のシール施工が確実になされているかの調査を実施しました。
調査した結果、シール材の硬化、変色、充填量が少ない等の所見が見られた箇所が5箇所ありました。そのうち、気密性に問題のある箇所が1箇所認められましたが、当該箇所に隣接する部屋の中には高温高圧の流体が流れる配管は設置されていないため、直ちに問題となるものではありません。なお、上記5箇所については補修を実施しました。
なお、点検結果については、今後、経済産業省に報告いたします。
詳細については添付−4(PDFファイル)のとおりです。
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