プレスリリース

別紙2

女川原子力発電所2号機 第8回定期検査の状況
(平成18年8月分)

1.進捗状況

 女川原子力発電所2号機は、平成18年7月16日より第8回定期検査を実施しております。
 これまでに、出力領域モニタの取替えを完了し、非常用炉心冷却系ストレーナ取替え工事を実施しております。
 また、2号機の高圧第2給水加熱器(B)のベント配管第1エルボ部の減肉事象など、これまでに確認された著しい減肉事象を踏まえ、2号機における類似箇所などの配管肉厚測定を実施いたしました。
 (添付−1  女川原子力発電所2号機 第8回定期検査 主要点検工程表 参照(PDFファイル)

2.主要機器の点検状況

主な機器の点検状況は以下のとおりです。

(1)制御棒駆動機構の点検状況

 137体ある制御棒駆動機構のうち、14体について分解点検を実施いたしました。

(2)出力領域モニタの取替え

 31本ある出力領域モニタのうち、6本について取替えを実施いたしました。

(3)復水器の点検状況

 復水器(A)(B)の細管の点検を行った結果、復水器(A)の細管1本に外表面の浸食が確認されました。なお、浸食が確認された細管について施栓を実施いたしました。

(4)制御棒および燃料支持金具の入れ違いについて

 制御棒の外観点検を行っていたところ、7月13日に、6体の制御棒および燃料支持金具が本来配置されるべき位置と異なった位置に据付けられていることを確認いたしました。
 このため、その他の全ての制御棒および燃料支持金具について点検を行ったところ、他に誤った位置に据付けられているものはないことを確認いたしました。
 また、今回の入れ違いが運転に及ぼした影響を評価したところ、安全に運転できていたことを確認いたしました。
 なお、本事象については、品質保証上の問題があると判断したことから、このようなことが起きた根本原因、再発防止対策などについて、先に設置した原子力品質保証体制総点検委員会の枠組みの中で検討し、結果を取りまとめて「原子力品質保証体制総点検結果報告書」で報告しております(平成18年8月23日お知らせ済み)。
 制御棒の外観点検については継続して行っております。

3.トラブルに該当する事象について

(1)原子炉建屋地下3階トーラス室における水たまりについて

 8月3日に原子炉建屋地下3階トーラス室の床に3箇所、側溝などにも4箇所の放射性物質を含む水たまりを確認いたしました(平成18年8月3日お知らせ済み)。
 調査の結果、この水は分解点検のため開放中の原子炉冷却材浄化系の弁から漏えいしたことがわかりました。
 本事象は、作業担当間の情報伝達不足など、品質保証上の問題があると判断したことから、本事象が起きた根本原因、再発防止対策などについても、先に設置した原子力品質保証体制総点検委員会の枠組みの中で検討し、結果を取りまとめて「原子力品質保証体制総点検結果報告書」で報告しております(平成18年8月23日お知らせ済み)。

4.トラブルに該当しないひび、傷等の状況について

(1)今月(平成18年8月)の主要機器の点検状況は、添付−2のとおりです。
(2)既報告の主要機器の点検で、8月中に補修等の作業が終了したものは下表のとおりです。
(詳細については、添付−3参照(PDFファイル)

報告時期、
報告No.
件名 作業終了日 備考
平成18年7月分
No.4(改)
制御棒駆動水圧系方向制御弁からの異音について 8月23日 添付3−1
(PDFファイル)
平成18年7月分
No.6(改)
蒸気タービンにおけるひびについて 8月23日 添付3−2
(PDFファイル)

以上

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