プレスリリース

ベトナムにおける水力発電所改修プロジェクトの着工について
CDMプロジェクトとして温室効果ガスの削減に貢献

平成18年6月26日

 当社は、ベトナム国営企業の農業機電社(AGRIMECO)と共同で、同国タインホア省にある旧ソンマック水力発電所の機能再生プロジェクトを実施することとしておりますが(平成17年12月9日お知らせ済み)、本日、現地において関係者による着工式を行い、本プロジェクトに係わる工事を開始しました。

 本プロジェクトは、1980年代に建設され、設備の不具合等により発電を休止している旧ソンマック水力発電所の改修工事を実施し、発電機能の再生を図り、ベトナム電力公社(EVN)に売電するIPPプロジェクト(注1)です。
 このプロジェクトは、化石燃料を使用する火力発電の代替効果として温室効果ガスの削減が見込まれることから、京都議定書に基づくクリーン開発メカニズム(CDM)(注2)としての認定手続きを進めており、既に日本およびベトナム両国政府からの承認を得ております。現在、最終的な手続きとなる国連CDM理事会の審査を受けているところで、2012年までに合計2万トン程度のCOクレジットの獲得を見込んでおります。

 今後は、同社との合弁会社であり本プロジェクトの運営主体となる「ソンマック・パワー・カンパニー・リミティド」ならびに関係する当社グループ企業と協力して改修工事を進め、平成19年4月には運転を開始する予定としております。

 プロジェクトの概要等は別紙のとおりです。

以上

(別紙) プロジェクトの概要

(注1)IPP(Independent Power Producer)プロジェクト
   発電設備を建設・運営し、発電した電力を電力会社に卸売する事業。

(注2)クリーン開発メカニズム(CDM)
   先進国の資金・技術支援により、開発途上国において温室効果ガスの排出削減事業を実施し、そこから生じる削減量を先進国の削減約束の達成に利用できる制度。途上国にとっても、自国に対する技術移転と投資の機会が増し、持続可能な開発に資する。
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