プレスリリース



ベトナム農業機電社との合弁契約の締結について
ソンマック水力発電所を改修し、CDMプロジェクトとして発電事業を実施

平成17年12月9日

 当社はこのたび、ベトナム国営企業の農業機電社(AGRIMECO)との間で、同国における水力発電所の機能再生プロジェクトについて合意し、プロジェクトの運営主体となる合弁会社「ソンマック発電会社(仮称)」の設立に関する合弁契約を締結いたしました。

 本プロジェクトは、ベトナムのタインホア省内に1980年代に建設され、設備の不具合により発電を休止している旧ソンマック水力発電所の改修工事を実施し、発電機能の再生を図り、ベトナム電力公社(EVN)に売電するIPP(注1)プロジェクトです。
 また、このプロジェクトでは、化石燃料を使用する火力発電の代替効果として、温室効果ガスの削減が見込まれることから、クリーン開発メカニズム(CDM)(注2)プロジェクトとしての認定手続きを進めることとしており、2012年までに、合計2万トン程度のCOクレジットの獲得を見込んでいます。
 なお、CDMプロジェクトとしての政府承認については、12月7日(水)に日本政府への申請を行っており、今後、ベトナム政府に対しても、申請を行う予定です。

 当社企業グループは、1997年にベトナム電力公社(EVN)との間で「相互交流に関する覚書」を締結し、同国において、発電技術に関するコンサルティング等を積極的に展開してまいりました。
 本プロジェクトの実施にあたっては、これまで同国において蓄積してきた事業展開のノウハウや経験を有効に活用し、ソンマック発電会社ならびに関係する企業グループと協力しながら、プロジェクトを着実に推進してまいります。

 プロジェクトの概要等は別紙のとおりです。

以上

(別紙)プロジェクトの概要等

(注1)IPP(Independent Power Producer)事業
  発電設備を自前で建設・運営し、電力会社に卸売りする事業。

(注2)クリーン開発メカニズム(CDM:Clean Development Mechanism)
  先進国と開発途上国が共同で温室効果ガスの排出削減事業を実施し、その削減分を投資国(先進国)が自国の削減量に充当する制度。

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