プレスリリース

平成18年度風力発電の募集および募集説明会の開催について

平成18年2月27日

 当社は、平成18年度に、当社電力系統に連系する風力発電を募集することとし、3月22日(水)、当社管内において風力発電の連系を計画されている事業者・自治体等を対象とした募集説明会を開催することといたしました。

 募集規模は、風力発電の出力変動による影響を考慮し、それぞれ周波数変動対策の条件を付したうえで、出力2,000kW以上の大規模風力を5万kW、出力20kW以上2,000kW未満の中規模風力を5千kWといたしました。
 また、大規模風力については、これらの募集に加え、新たな技術である出力一定制御(発電計画に基づき、単位時間ごとの電力系統への送電電力を一定に維持)を行う風力発電について技術的な検証を行うことを目的に、5万kWを募集することといたしました。

 周波数変動対策の具体的内容としては、大規模風力については、出力変動緩和制御(蓄電池等の出力制御により風力発電の出力変動を緩和)を行っていただくこと、中規模風力については、電力需要の少ない夜間などに、需給の一致を図ることが困難となることが想定される場合には、優先的に発電を停止していただくことを条件としております。
 また、出力一定制御を行う風力発電については、実際に運用可能であることが確認された場合、周波数変動面における連系制約の対象外とすることが可能と考えられるため、この検証を目的として、平成18年度募集することとしたものです。

 なお、20kW未満の小規模風力については、周波数変動対策を不要とし、当面の間、系統連系の協議を随時受け付けることといたします。

 当社では、これまで、平成13年度からの3年間に計30万kWの風力発電を入札により募集するなど、風力発電の導入を推進してきており、平成18年度末には約47万kWの風力発電が当社電力系統に連系される予定となっております。
 その一方で、風力発電は自然条件により出力が大きく変動するため、電力系統への連系量が増大するにつれ、周波数などの電力品質に影響を及ぼすことが懸念されることから、平成16年度以降、風力発電の募集を一時中断し、以降の受入方法について検討を行ってまいりました。

 また、国の「総合資源エネルギー調査会 新エネルギー部会 風力発電系統連系対策小委員会」においても、風力発電の系統連系に関する諸対策について検討が行われたことから、こうした議論等も踏まえながら、当社における具体的な受入条件について検討を重ねてまいりました。
 このたび、風力発電受入にあたっての諸条件がとりまとまったことから、平成18年度の募集を実施することとしたものです。

 なお、平成19年度については、大規模風力(出力変動緩和制御)を5万kW、中規模風力を1万kW募集する予定としております。また、平成20年度以降についても、平成19年度に予定している風力発電連系可能量評価の結果などを踏まえ、段階的に導入を進めることとしております。

 平成18年度の募集概要および募集説明会については別紙のとおりです。

以上

[別紙]
 1.平成18年度風力発電の募集概要等について
 2.平成18年度風力発電募集説明会について

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