(1)制御棒駆動機構の点検 |
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137体ある制御棒駆動機構のうち、19体について分解点検を実施しました。 |
(2)復水器の点検状況 |
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復水器(A)、(B)の細管の点検を終了しました。なお、予防保全の観点から3月11日に3本の細管の施栓を行っています。 |
(3)高サイクル熱疲労割れに係る検査 |
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国内加圧水型原子力発電所において、熱交換器の胴側出口配管部で、高温水と低温水の混合により発生する温度ゆらぎを主な要因とする高サイクル熱疲労割れが発生した事例に鑑み、経済産業省原子力安全・保安院より指示があり、同様の熱疲労割れが発生する可能性のある残留熱除去系※の熱交換器の出口配管について超音波探傷検査を実施し、3月11日に異常のないことを確認しました。
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通常の原子炉停止時や復水器が使用できない時に原子炉の崩壊熱等を取り除き、原子炉冷却材喪失時には炉心の冷却を行う系統。 |
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(4)炉心シュラウドの点検状況 |
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第6回定期検査でひび割れを確認した1箇所の炉心シュラウド溶接線について、2月20日から22日に目視点検を、また、2月23日から27日にかけて超音波探傷検査を実施しました。
現在、詳細な評価を実施しております。
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(5)炉心シュラウドの補修工事(タイロッド取付工事) |
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第6回定期検査でひび割れを確認した1箇所の炉心シュラウド溶接線について、ひびの進展状況を確認するとともに、3月8日から3月29日にかけてタイロッド取付工事※を実施しました。
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炉心シュラウドの上部リングとシュラウドサポートプレートをタイロッドと呼ばれる長尺の支柱によって拘束し、炉心シュラウド全体を挟み込むように固定する補修方法。原子炉圧力容器とシュラウドの間にタイロッドを90度間隔で4ヵ所に取付ける。 |
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(6)配管減肉に係る点検 |
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点検計画を前倒しし、次回定期検査以降の点検予定としていた部位を含め、今回の定期検査において、配管肉厚測定を実施しています。 |