プレスリリース



別紙

女川原子力発電所2号機 第7回定期検査の状況
(平成17年3月分)

1.進捗状況
女川原子力発電所2号機は、平成17年1月22日より第7回定期検査を実施しています
  
 
平成17年  1月21日 17時30分 電気出力降下開始
  1月22日 01時00分 発電停止
 

 タイロッド取付による炉心シュラウド補修工事を完了しました。なお本工事中に、ジェットポンプのリティーナ(ビーム脱落防止金具)のずれを発見したため、全てのジェットポンプのリティーナについて点検調査を実施しています。
 なお、本点検調査は当初計画に追加して実施していることから、現在、定期検査工程の見直しを行っています。
添付−1  女川原子力発電所2号機 第7回定期検査 主要点検工程表 参照)(PDFファイル)


2.主要機器の点検状況
主な機器の点検状況は以下のとおりです。
(1)制御棒駆動機構の点検
   137体ある制御棒駆動機構のうち、19体について分解点検を実施しました。
(2)復水器の点検状況
   復水器(A)、(B)の細管の点検を終了しました。なお、予防保全の観点から3月11日に3本の細管の施栓を行っています。
(3)高サイクル熱疲労割れに係る検査
   国内加圧水型原子力発電所において、熱交換器の胴側出口配管部で、高温水と低温水の混合により発生する温度ゆらぎを主な要因とする高サイクル熱疲労割れが発生した事例に鑑み、経済産業省原子力安全・保安院より指示があり、同様の熱疲労割れが発生する可能性のある残留熱除去系の熱交換器の出口配管について超音波探傷検査を実施し、3月11日に異常のないことを確認しました。

通常の原子炉停止時や復水器が使用できない時に原子炉の崩壊熱等を取り除き、原子炉冷却材喪失時には炉心の冷却を行う系統。
(4)炉心シュラウドの点検状況
   第6回定期検査でひび割れを確認した1箇所の炉心シュラウド溶接線について、2月20日から22日に目視点検を、また、2月23日から27日にかけて超音波探傷検査を実施しました。
 現在、詳細な評価を実施しております。
(5)炉心シュラウドの補修工事(タイロッド取付工事)
   第6回定期検査でひび割れを確認した1箇所の炉心シュラウド溶接線について、ひびの進展状況を確認するとともに、3月8日から3月29日にかけてタイロッド取付工事を実施しました。
炉心シュラウドの上部リングとシュラウドサポートプレートをタイロッドと呼ばれる長尺の支柱によって拘束し、炉心シュラウド全体を挟み込むように固定する補修方法。原子炉圧力容器とシュラウドの間にタイロッドを90度間隔で4ヵ所に取付ける。
(6)配管減肉に係る点検
   点検計画を前倒しし、次回定期検査以降の点検予定としていた部位を含め、今回の定期検査において、配管肉厚測定を実施しています。


3. トラブルに該当しないひび、傷等の状況について
(1)

今月(平成17年3月)の主要機器の点検状況は、添付−2のとおりです。

(2) 既報告の主要機器の点検状況について、3月中に補修等の作業が終了したものは下表のとおりです。(詳細については、添付−3参照(PDFファイル)

 

報告時期、報告No.

件名

作業終了日

備考

平成17年2月分
No.2(改)
主タービンにおけるひびについて 3月11日 添付−3−1(PDFファイル)
平成17年2月分
No.3(改)
起動領域モニタケーブル接続不良について 3月18日 添付−3−2(PDFファイル)

以上



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