1.進捗状況
女川原子力発電所1号機は、9月8日より第16回定期検査を実施しています。 9月 7日 21時00分 電気出力降下開始 9月 8日 02時11分 発電停止 発電再開に向けて、原子炉および原子炉格納容器の復旧作業を終了しました。引き続き、起動前の検査を行っています。 (添付−1 女川原子力発電所1号機 第16回定期検査 主要点検工程表 参照)
2. 主要機器の点検状況
主な機器の点検状況は以下のとおりです。 (1)炉心シュラウドの点検状況 第15回定期検査でひび割れを確認した炉心シュラウドの中間部リング外側および下部リング外側の2箇所の溶接線について、9月22日から24日に目視検査を、また、9月24日から10月1日に超音波探傷検査を実施しました。 (平成16年12月8日お知らせ済) 定期事業者検査において、10月27日に目視検査の結果について、また、12月20日に超音波探傷検査の結果について評価を実施しました。 超音波探傷検査による測定の結果、ひびの深さは、中間部リング(厚さ約200mm)については平均8.0mm(最大16.8mm)、下部リング(厚さ約180mm)については平均14.7mm(最大25.7mm)でした。 ひびの進展は予測の範囲※1内であり、炉心シュラウドの健全性が確保されていることを確認※2し、評価結果について、1月6日に経済産業省に報告いたしました。 なお、平成15年7月3日に経済産業大臣より認可を受けた女川原子力発電所1号機炉心シュラウドに関する特殊設計施設認可申請書(平成15年5月21日申請)のデータに不備があったこと等から、12月28日に当該申請書の補正を経済産業省に届出いたしました。 ※1今回経済産業省に届出した補正後の進展予測範囲。 ※2ひびの進展に関する評価結果については、添付−2を参照。 ■中間部リングの測定結果 今回測定値 前回測定値 平均深さ 最大深さ 平均深さ 最大深さ 8.0mm 16.8mm 7.8mm (7.0mm※) 17.3mm ※( )内は補正申請前の数値 ■下部リングの測定結果 今回測定値 前回測定値 平均深さ 最大深さ 平均深さ 最大深さ 14.7mm 25.7mm 14.1mm (13.7mm※) 24.7mm ※( )内は補正申請前の数値 (2)配管肉厚測定の状況 点検計画を前倒しし、次回定期検査以降の点検予定としていた部位を含め、今回の定期検査において、配管肉厚測定を実施し、12月21日までに異常のないことを確認しました。点検状況は添付−3のとおりです。 (3)計装用圧縮空気系配管の取替え 過去の定期検査において計装用圧縮空気系※配管等の内面に腐食が確認されており、予防保全の観点から配管等の取替えを実施しました。 ※ 計装用圧縮空気系とは、プラント諸系統の空気作動弁、空気式制御機器に対し清浄で乾燥した空気の供給を行う系統。
主な機器の点検状況は以下のとおりです。
今回測定値
前回測定値
平均深さ
最大深さ
8.0mm
16.8mm
7.8mm (7.0mm※)
17.3mm
※( )内は補正申請前の数値
14.7mm
25.7mm
14.1mm (13.7mm※)
24.7mm
3.トラブルに該当しないひび、傷等の状況について
(1)今月(平成16年12月)の主要機器の点検状況は、添付−4のとおりです。 (2) 既報告の主要機器の点検状況について、12月中に補修等の作業が終了したものは下表のとおりです。(詳細については、添付−5参照) 報告時期、報告No 件名 作業終了日 備考 平成15年8月分 No.1(改) 残留熱除去系注入ライン止め弁開度検出器の誤信号の発生について 類似検出器の点検終了 :12月3日 添付−5−1 平成16年10月分 No.7(改2) 原子炉給水ポンプ(A)ウォーミング配管について 配管確認点検の終了 : 12月27日 添付−5−2
(1)今月(平成16年12月)の主要機器の点検状況は、添付−4のとおりです。
報告時期、報告No
件名
作業終了日
備考
以上