別紙

女川原子力発電所3号機 第2回定期検査の状況
(平成16年8月分)

1.進捗状況

 女川原子力発電所3号機は、6月10日より第2回定期検査を実施しています。
   6月 9日 17時00分 電気出力降下開始
   6月10日 01時00分 発電停止
 発電再開に向け、原子炉を起動し発電機等の試験を実施していたところ、8月29日、高圧第2給水加熱器(B)逃がし弁のフランジ部より微量な漏えい(床への滴下、2箇所)が確認されたことから、原子炉を停止し、当該フランジ部を点検することとしました。
 (添付−1  女川原子力発電所3号機 第2回定期検査 主要点検工程表 参照

2.主要機器の点検状況

主な機器の点検状況は以下のとおりです。

(1)高サイクル熱疲労割れに係る検査
 国内加圧水型原子力発電所において、熱交換器の胴側出口配管部で、高温水と低温水の混合により発生する温度ゆらぎを主な要因とする高サイクル熱疲労割れが発生した事例に鑑み、経済産業省原子力安全・保安院より指示があり、同様の熱疲労割れが発生する可能性のある残留熱除去系の熱交換器の出口配管について超音波探傷検査を実施し、8月25日に異常のないことを確認しました。

通常の原子炉停止時や復水器が使用できない時に原子炉の崩壊熱等を取り除き、原子炉冷却材喪失時には炉心の冷却を行う系統。

(2)主蒸気逃がし安全弁の追加点検
 試験用仮設器具を取り付けずに開閉試験を実施した3個の弁について、8月5日から8月15日まで点検を行った結果、弁座等に割れやひびなどの異常は確認されませんでした。これらの弁については組み立て後、8月17日に再度開閉試験を行い、弁が正常に動作することを確認しております。


3.トラブルに該当しないひび、傷等の状況について

(1)8月27日にタービン建屋地下1階復水器室において、配管から結露水が滴下し、床面に溜まっているのを発見しました(床面の水溜り4箇所、5cm×10cmの大きさ、滴下箇所5箇所、いずれも放射能の検出なし)。その後、8月29日に結露水が乾燥していることを確認しました。

(2)今月(平成16年8月)の主要機器の点検状況は、添付−2のとおりです。

以上

添付―1:第2回定期検査主要点検工程表(PDFファイル)
添付―2:第2回定期検査主要機器点検情報