主な機器の点検状況は以下のとおりです。
(1)高サイクル熱疲労割れに係る検査
国内加圧水型原子力発電所において、熱交換器の胴側出口配管部で、高温水と低温水の混合により発生する温度ゆらぎを主な要因とする高サイクル熱疲労割れが発生した事例に鑑み、経済産業省原子力安全・保安院より指示があり、同様の熱疲労割れが発生する可能性のある残留熱除去系※の熱交換器の出口配管について超音波探傷検査を実施し、8月25日に異常のないことを確認しました。
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通常の原子炉停止時や復水器が使用できない時に原子炉の崩壊熱等を取り除き、原子炉冷却材喪失時には炉心の冷却を行う系統。 |
(2)主蒸気逃がし安全弁の追加点検
試験用仮設器具を取り付けずに開閉試験を実施した3個の弁について、8月5日から8月15日まで点検を行った結果、弁座等に割れやひびなどの異常は確認されませんでした。これらの弁については組み立て後、8月17日に再度開閉試験を行い、弁が正常に動作することを確認しております。