女川原子力発電所3号機主蒸気逃がし安全弁の追加点検結果について

平成16年8月18日

 女川原子力発電所3号機(6月10日より第2回定期検査中)は、8月2日に主蒸気逃がし安全弁(注1)の開閉試験において、試験結果には問題はなかったものの、機器保護の観点から取付けることとしていた試験用仮設器具(注2)を取付けずに試験を実施していたことが判明しました。このため、当該試験を実施した3個の弁について、弁座等の状況を確認するため、念のために追加点検を行うこととしました。

8月5日お知らせ済み

 点検の結果、弁座等に割れやひびなどの異常は確認されませんでした。また、点検した3個の弁については組立後、8月17日に再度開閉試験を行い、弁が正常に動作することを確認しております。
 再発防止対策として、当該開閉試験について、試験要領書に試験用仮設器具が取り付けられていることを確認する項目を追加する等の対策を講じたほか、他の要領書についても、その手順に問題がないことを確認しました。
 女川原子力発電所3号機については、今後の復旧作業等が順調に進めば、8月末にも発電再開が可能となる見込みです。

以上

(注1)主蒸気逃がし安全弁
主蒸気逃がし安全弁(11個)は、原子炉圧力が過度に上昇した場合、設計上許容される圧力を超えないようにする弁。

(注2)試験用仮設器具
弁作動用空気をゆっくり抜くための、作動用空気排気口に試験時に設置する器具(オリフィス)。