平成16年9月9日
女川原子力発電所3号機(6月10日より第2回定期検査中)は、発電再開に向け、原子炉を起動し発電機等の試験を実施していたところ、8月29日2時頃、高圧第2給水加熱器(B)逃がし弁のフランジ部より微量な漏えい(床への滴下、2箇所)が確認され、同日5時27分、タービンを停止しました。これにより、漏えいは止まりました。
このため、原子炉を停止し、当該弁フランジ部を点検することとしました。
(8月29日にお知らせ済み)
点検調査の結果、当該フランジ部の建設時における締付けが緩かったことが確認され、運転時の環境変化等とがあいまって漏えいに至ったものと推定されました。
このため、当該フランジ部の分解点検を行い、適切に締付けを行うとともに、類似フランジ部についても点検を行いました。
その結果、当該フランジ部以外では漏えい痕は確認されませんでしたが、念のため必要な箇所は増し締めをする対策を行いました。
今後、準備が整い次第、発電を再開することとしております。
以上
<女川原子力発電所3号機の概要>
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・所在地 |
宮城県牡鹿郡女川町および牡鹿町 |
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・定格電気出力 |
82万5千キロワット |
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・原子炉型式 |
沸騰水型軽水炉 |
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・運転開始 |
平成14年1月30日 |
<参考>当社原子力発電所の状況
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1号機(定格電気出力52万4千キロワット)9月8日から定期検査中 |
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2号機(定格電気出力82万5千キロワット)運転中 |
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3号機(定格電気出力82万5千キロワット)6月10日から定期検査中 |
(注1)高圧給水加熱器 |
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発電の効率を向上させるため、タービンに供給される蒸気の一部を利用し、原子炉への給水を加熱する設備 |
(注2)逃がし弁 |
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給水加熱器の保護を目的として、内部の圧力が、通常より高くなった場合、弁を開放し、圧力を逃す弁 |
高圧第2給水加熱器(B)概略系統図および逃がし弁概略図(PDFファイル)
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