女川原子力発電所3号機発電再開の見込みについて


平成16年8月29日

 女川原子力発電所3号機(6月10日より第2回定期検査中)は、8月末に発電再開の見込みでありました。
8月18日お知らせ済み
 発電再開に向け、原子炉を起動し発電機等の試験を実施していたところ、8月29日2時頃、高圧第2給水加熱器(B)逃がし弁のフランジ部より微量な漏えい(床への滴下、2箇所)が確認され、同日5時27分、タービンを停止しました。これにより、漏えいは止まりました。
 漏れた水の放射能濃度を測定したところ検出限界値以下であり、外部への放射能の影響もありません。
 今後、原子炉を停止し、当該弁フランジ部を点検することとしたため、3号機の発電の再開は当初の予定よりも遅れる見込みです。
 なお,本件は、国の法律に基づく報告事象には該当するものではありません。

以上

<女川原子力発電所3号機の概要>

  ・所在地 宮城県牡鹿郡女川町および牡鹿町
  ・定格電気出力 82万5千キロワット
  ・原子炉型式 沸騰水型軽水炉
  ・運転開始 平成14年1月30日

<参考>当社原子力発電所の状況

女川原子力発電所1号機(52万4千キロワット)運転中
  2号機(82万5千キロワット)運転中
  3号機(82万5千キロワット)6月10日から定期検査中

(注1) 高圧給水加熱器:発電の効率を向上させるため、タービンに供給される蒸気の一部を利用し、原子炉への給水を加熱する設備
(注2) 逃がし弁:給水加熱器の保護を目的として、内部の圧力が、通常より高くなった場合、弁を開放し、圧力を逃す弁

高圧第2給水加熱器(B)概略系統図(PDFファイル)