プレスリリース

女川原子力発電所1号機 原子炉建屋天井クレーン走行部の損傷に係る原因と対策について

平成25年11月21日

【発生日時】 平成24年6月7日(木) 11時00分

 

【運転状態】 第20回定期検査中

 

【事象の概要】

 女川原子力発電所1号機において、原子炉建屋5階に設置している原子炉建屋天井クレーン(以下、「当該クレーン」という。)について、東北地方太平洋沖地震後の点検を実施したところ、平成24年5月29日に4カ所ある当該クレーン走行部のうちの1カ所において、走行部内部に設置されている油受けに、軸受の一部と思われる異物を確認しました。

 このため、当該走行部内部の詳細点検を実施したところ、軸受が損傷していることを確認したことから、当該クレーンに必要な機能を満足していないと判断し、平成24年6月7日11時19分、法令に基づき国へ報告しました。

 なお、本事象による発電所の安全性に影響はなく、また、発電所周辺への放射能の影響はありません。

(平成24年6月7日お知らせ済み)

 

 その後、本事象の原因について調査を行い、その結果および再発防止対策を取りまとめ、本日、国へ報告しました。

 

【推定原因】

 軸受が損傷した原因は、東北地方太平洋沖地震の影響によるものと推定しました。詳細は以下のとおりです。

  • 東北地方太平洋沖地震に伴い、走行レールから車輪へ伝達された水平方向の大きな地震荷重が、軸受を通じて当該クレーン本体へ伝達される際、軸受つば部に付加されたことで、軸受つば部が損傷した。
  • 損傷した軸受つば部の破片が、軸受コロに挟まれ、その後の当該クレーンの異音調査走行に伴い、軸受に大きな荷重が付加されたことで、軸受が損傷し、走行部内部の隙間から油受けに落下した。

 

【再発防止対策】

 当該走行部を含む全ての走行部について、水平方向の荷重影響を受けにくい軸受を採用した新品の走行部に交換しました。

 

以 上

 

※ 法令に基づく報告事象に該当すると判断した日時

 

 

「プレスリリース本文のPDFファイルはこちら」印刷用PDF

←← 東北電力トップページ ← 元のページへ戻る