当社、女川原子力発電所において、今年度第4四半期に搬出を計画している使用済燃料88体の搬出データについて確認したところ、放射能量および発熱量解析プログラムへのデータの入力プログラムの誤りにより、放射能量および発熱量の値に誤りがあることが判明しました(平成19年2月16日お知らせ済み)。
当社は、平成19年2月16日に原子力安全・保安院より受領した指示文書※に従い、「入力プログラムのミスが長年発見されることなく放置されてきた原因」および「確認対象外の輸送物を含め広く輸送物作成に用いられるデータ導出プロセスの点検とその結果」について、当社の「原子力品質保証体制総点検委員会」のもとで調査および再発防止対策を策定してまいりました。
本日、調査結果および再発防止対策について取りまとめ、原子力安全・保安院へ報告いたしましたので、お知らせいたします。
調査の結果、今回誤りが確認された入力プログラムについては、プログラム作成時の検証が不十分であったことからミスが発生し、当該プログラムは検証済みという認識であったため、ミスが長年発見されなかったことがわかりました。
さらに、使用済燃料輸送に係るデータ(チャンネルボックス照射日数等)についての点検により、一部誤記や計算誤りがあったことを確認しました。このため、正しいデータにより再評価した結果、使用済燃料輸送容器の制限値を満足しており、安全上の問題はないことを確認いたしました。
また、今回誤りのあったもの以外のデータ導出プロセスは正しいことを確認しました。
調査結果の概要および再発防止対策(PDFファイル)については、別紙のとおりです。
以上
(別紙)「核燃料輸送物に係る放射能量等のデータ導出プロセスの点検について」に係る点検・調査結果の概要(PDFファイル)
※ 原子力安全・保安院の指示文書
以下について調査のうえ再発防止対策を策定し、平成19年3月9日までに報告することを指示されております。
- 入力プログラムのミスが長年発見されることなく放置されてきた原因
- 確認対象外の輸送物を含め広く輸送物作成に用いられるデータ導出プロセスの点検とその結果