サトウキビの残渣(バガス)等を燃料としてバイオマス発電を行い、現地の主要電源であるディーゼル発電等を代替することにより、化石燃料から発生するCO2を削減する他、発生した電力(自家使用分を除く)を国営電力会社に売電することで、雇用創出、地方電化、地域経済活性化に貢献するCDMプロジェクト。
プロジェクトを実施する製糖会社3社の概要は以下のとおり。
■ラ・グレシア社 |
|
・ |
ホンジュラス南部にある1994年創業の製糖会社(前身は1970年代創業)。 |
・ |
資本金 14,000万レンピーラ(約9.2億円) 従業員 2,000人 |
・ |
砂糖生産規模 約10万トン/年(国内最大規模) |
・ |
既設のバイオマス発電設備(出力1.65万kW)に加え、2.2万kWの発電設備を増設し、そのうち1.875万kW分を売電する。 |
|
■トレス・ヴァーレス社 |
|
・ |
ホンジュラス中央部にある1970年創業の製糖会社。製糖業の他、グループとして不動産業、肥料・農産物輸出入業等も営む。 |
・ |
資本金 5,000万レンピーラ(約3.3億円) 従業員 1,300人 |
・ |
砂糖生産規模:約5万トン/年(国内第3位) |
・ |
既設のバイオマス発電設備(出力1.23万kW)のうち、0.9万kWを売電する。 |
|
■チュンバグア社 |
|
・ |
ホンジュラス西部にある1948年創業の製糖会社。製糖業の他、グループとしてグレープフルーツの生産・輸出業(中米最大規模)等も営む。 |
・ |
資本金 6,000万レンピーラ(約3.9億円) 従業員 1,700人 |
・ |
砂糖生産規模:約3.5万トン/年(国内第5位) |
・ |
バイオマス発電設備(出力2.0万kW)を新設し、そのうち、1.3万kW分を売電する。なお、新設設備は2006年1月に運転開始予定。 |
|

(参考)クリーン開発メカニズム(CDM)プロジェクトの流れ
(注) |
指定運営機関(DOE):国連から信任された機関で、プロジェクト設計書(PDD)の審査、 |
|
|
|
発生クレジット量の検証・認証を行う。 |
|
CDM理事会:国連内に設けられたCDMプロジェクトの管理・監督機関 |
|
CER:CDMプロジェクトにより削減された温室効果ガス量に対し、国連がクレジットとして |
|
|
発行するもの。京都議定書目標達成に使用可能。 |
以上
|