平成17年10月28日
当社は、地球温暖化防止に向けた取組みとして、中米ホンジュラスの製糖会社3社(ラ・グレシア社、トレス・ヴァーレス社、チュンバグア社)が行うクリーン開発メカニズム(CDM)プロジェクトから創出されるCO2クレジットを購入することとし(平成17年2月18日、5月23日お知らせ済み)、経済産業省に対して日本政府承認申請を行っておりましたが、このうち、ラ・グレシア社のプロジェクトについて、10月27日付で日本政府承認を取得しましたのでお知らせいたします。
今後は、ホンジュラス政府の承認を取得した後、速やかに国連CDM理事会への手続きを進め、CDMプロジェクトとして正式に登録を行う予定としております。
なお、他の2社のプロジェクトについても、現在、日本、ホンジュラス両国政府に対する承認申請手続きを進めているところです。
ホンジュラスにおけるCDMプロジェクトは、製糖過程で発生するサトウキビの残渣(搾りかす)である「バガス」を発電用燃料に利用するバイオマス発電プロジェクトであり、化石燃料を代替することによりCO2の排出削減につながるものです。
また、本プロジェクトから発生するクレジット総量は、2012年までに3社合計で約86万トンを見込んでいます。
当社はこれまでも、地球温暖化防止に向け、原子力発電やLNG火力発電の開発、火力発電における熱効率の向上など、さまざまな設備面の対策によりCO2排出量の削減に努めているほか、「京都メカニズム」(注)についても、地球規模でのCO2排出削減に貢献し、設備面の対策を補完する重要な取組みと位置付け、自主的かつ先行的な取組みを進めてまいりました。今後も、京都メカニズムを積極的に活用することで、環境保全と経済性を両立した環境経営に努めるとともに、地球規模での温暖化防止に貢献してまいりたいと考えております。
なお、プロジェクトの概要等は別紙のとおりです。
以上
(別紙)ホンジュラスにおけるCDMプロジェクトの概要
(注)京都メカニズム |
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温室効果ガスの削減目標を国際協調によって達成するための「京都メカニズム」には、以下の3つの制度があります。 |
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「クリーン開発メカニズム(CDM)」 |
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先進国と途上国が共同で事業を実施し、その削減分を投資国(先進国)が自国の目標達成に利用できる制度 |
A |
「共同実施(JI)」 |
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・ |
先進国同士が共同で事業を実施し、その削減分を投資国が自国の目標達成に利用できる制度 |
B |
「排出量取引」 |
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削減目標達成のため、先進国同士が排出量を売買する制度 |
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