平成17年9月28日
女川原子力発電所(宮城県牡鹿郡女川町および石巻市)は、通常運転中のところ平成17年8月16日に発生した地震の影響により、同日11時46分に1号機、2号機、3号機が自動停止しました。これは、地震発生の際の安全確保対策として設計どおり停止したものであり、この自動停止による環境への放射能の影響はありませんでした。
現在、この地震による設備への影響について調査・確認を行っておりますが、このほど2号機の安全機能確認等が終了しましたのでお知らせいたします。
地震発生後、1〜3号機について、保安規定に基づく設備の巡視点検および運転中に要求される安全上重要な設備の安全機能確認を実施し、安全上問題となる被害が無いことを確認しました(9月2日お知らせ済み)。
引き続き、1、2号機について、保安規定に基づき定期検査時に要求される安全上重要な設備の安全機能の確認を行っておりましたが、9月27日までに2号機の確認(原子炉起動後に行う項目を除く)を終了し、安全上問題となる被害が無いことを確認しました。
また、上記安全機能確認に加え、発電所設備の健全性確認に万全を期す観点から、定期検査停止時に実施する検査および残りの設備の点検を実施していましたが、 9月27日までに2号機についての検査および点検を終了し、安全上問題となる被害が無いことを確認いたしました。
今後、1号機についての安全機能確認や点検を継続して実施するとともに、3号機についても第3回定期検査期間中(9月27日〜)に実施してまいります。
なお、設備の健全性の解析評価については、経済産業省原子力安全・保安院からの指示*1および宮城県からの要請*2を踏まえ、現在、今回の地震観測データによる解析評価および想定される宮城県沖地震についての解析評価、ならびに一部周期において基準地震動S2を超えたことの要因分析を実施しているところであります。
以上
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今回の地震による女川原子力発電所各号機の安全上重要な設備の耐震安全性の詳細評価および今回の地震で観測された観測波の岩盤表面の応答スペクトルが周期によっては基準地震動の応答スペクトルを超えることになった要因の分析・評価について報告するよう指示を受けた。
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*2 |
近い将来高い確率で発生し「8.16宮城地震」を超える規模になることが予想される「宮城県沖地震」について、十分な検証を行い、耐震安全性を確保することについて説明するよう要請された。 |
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