プレスリリース



東通原子力発電所1号機の原子炉手動停止に関する
原因と対策について


平成17年4月12日

 試運転中の東通原子力発電所1号機(沸騰水型、定格電気出力110万kW)は、原子炉起動中(未臨界状態)のところ、平成17年4月10日11時46分頃、185本ある制御棒のうち1本の制御棒位置が確認できないことを示す警報が発生しました。
 このため、当該制御棒が動かないようにする措置を講ずるとともに、13時15分に、原因を調査するため、原子炉を手動で停止することを決定し、13時39分、原子炉は停止いたしました。
 なお、排気筒モニタ、排水モニタ、モニタリングポストに異常な変化はなく、この事象による発電所周辺への放射能の影響はありません。

 その後、点検・調査を行った結果、原因は当該制御棒にある位置検出スイッチ54個のうちの1個の動作不良と判明しました。
 このため、動作不良の制御棒位置検出スイッチ(注1)を新品に交換し、正常に動作することを確認しました。また、念のため、他の制御棒(184本)の位置検出スイッチについても点検し、正常に動作することを確認しました。

 なお、本事象発生時は、「東通原子力発電所におけるトラブル等対応要領」に基づく「A情報」としてお知らせしましたが、原因調査の結果、安全協定報告対象事象ではなく、「B情報」に該当すると判断しました。

以上

 (注1) 制御棒位置検出スイッチ
 制御棒駆動機構下端に組み込まれたリングマグネットの磁力により接点が作動するスイッチで、制御棒の位置を検出するものです。




制御棒位置指示装置概略図


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