高圧絶縁電線自動点検装置「OCランナー」の 開発・実用化について |
平成17年3月24日 当社はこのほど、当社企業グループの北日本電線株式会社(本社:仙台市太白区鈎取字向原前6−2)と共同で、高圧絶縁電線内部の電線導体の状態を外側から、容易かつ正確に点検することが可能となる「高圧絶縁電線自動点検装置『OCランナー』」を開発しました。 当社では、お客さまに安定して電気をお届けするため、さまざまな設備対策を講じるとともに、定期的に設備の点検・保守を行っております。 このたび開発したOCランナーは、センサーを高圧絶縁電線に装着し、自走させることなどにより、絶縁被覆を傷つけることなく、その内部にある電線導体の健全性を容易に把握できることが大きな特徴です。 具体的には、OCランナーは馬蹄形のセンサー(空中機)と、センサーからのデータを無線で受信し、解析などを行うパソコン端末(地上機)から構成されております。 高圧絶縁電線に装着されたセンサーは、パソコン端末からの遠隔操作により、秒速30cmの速度で電線上を自走し、磁束による渦電流の変化により電線内部の状態を検知します。検知したデータは、パソコン端末が無線受信し、データ処理を行うことにより、電線導体への錆や微細な傷の発生状況を即時に画像表示します。 当社としては、OCランナーの開発・実用化により、電線導体の状態を正確に把握できることから、設備点検・保守レベルの一層の向上が図られるとともに、今後は、点検結果を踏まえて、高圧絶縁電線の張替えなどを効率的に実施することが可能になるものと考えております。 OCランナーについては、平成16年12月までに当社営業所に配備を終えており、平成17年度より本格運用することとしています。 OCランナーの概要は別紙のとおりです 以上 |