環境試験室「花まるHOTほっとLABらぼ」の完成について
〜東北地域に適した最適な電気暖房システムの構築に向けて〜

平成16年12月21日

 当社は、東北地域に適したより快適な電気暖房システムの構築に向けた研究開発を行うことを目的に、今年9月より、当社研究開発センター(仙台市青葉区中山7丁目)内に、環境試験室「花まるHOT・LAB」の設置工事を進めておりましたが、このほど完成いたしました。

 環境試験室は、任意に湿度・温度を設定することができる試験室本体(断熱パネル構造)と、その中に建設したオール電化の試験用モデル住宅1棟などから構成されています。試験用モデル住宅には蓄熱式電気暖房器、電気温水器による温水暖房システムや蓄熱式ヒートポンプ温水暖房システム等の各種試験用電気暖房機器を設置し、環境試験室内で東北各地の気象条件(温度・湿度)を再現しながら、各種機器・システムの性能や快適性、経済性などに関するデータを収集し、暖房機器の最適な組み合わせなどについて総合評価を行う予定です。

 今回の研究開発はスモリ工業株式会社(ハウスメーカー)および株式会社東芝ならびに三菱電機株式会社(電機メーカー)と共同で実施するもので、得られたデータは、今年3月に設立された「新世代オール電化研究会」にも提供し、同研究会会員会社の今後の機器・システム開発等の基礎データとして活用していただくこととしています。

 また、このほかに、当社では同センター敷地内に、今年10月、「自然環境試験室」として、試験用住宅2棟を建設しております。この自然環境試験室においては、家庭用の暖房機器や給湯機器の性能や経済性を、電気とそれ以外のエネルギー源別に、自然の気象条件下で検証する試験を実施しています。

 オール電化システムは高断熱・高気密の省エネルギー型住宅に適し、快適性、安全性、経済性に優れている点などが評価され、近年、全国レベルで普及が拡大しております。当社では、今後とも、オール電化住宅の一層の普及拡大を目指し、積極的な営業開発に取り組むとともに、東北の地域特性を踏まえた、より快適なオール電化システムの実現に向けた研究開発などに取り組んでまいります。

以上

※「新世代オール電化研究会」
  東北の地域特性を踏まえた、より快適なオール電化システムの実現に向けた研究開発に取り組む ことを目的に、平成16年3月に当社が大手ハウスメーカーならびに電機メーカーなど24社と 共同で設立。現在は当社を含む29社が参加している。

別紙:環境試験室「花まるHOT・LAB」設備概要
添付資料@:環境試験室「花まるHOT・LAB」へようこそ!(PDFファイル)
添付資料A:環境試験室「花まるHOT・LAB」の概要(PDFファイル)