女川原子力発電所3号機 低圧第1給水加熱器ドレン冷却器
点検時における金属片の確認・回収について


平成16年7月1日

   女川原子力発電所3号機(沸騰水型、定格電気出力82万5千kW)は、平成16年6月10日より第2回定期検査中のところ、6月28日、低圧第1給水加熱器ドレン冷却器(A)(注1)の分解点検において、内部に金属片があることを確認しました。

 このため6月29日から異物を回収・調査したところ、金属片は、これまで43個(最大のもので、長さ約395mm、幅約3.5mm、厚さ約0.2mm)確認されており、使用済みのガスケット(注2)の一部であるものと推定されました。また、これと同様の金属片が、昨年の第1回定期検査の復水再循環流量調節弁(注3)の分解点検時に確認されておりました。

 今後は、当該系統にある給水加熱器等について、点検・調査を進めてまいります。
 本事象による環境への放射能の影響はありません。

 この他にも、圧力抑制室等において、異物を確認・回収しておりますが、いずれも発電所の運転に影響を及ぼすものではなく、また、環境への放射能の影響はありません。

 今回、確認・回収された異物の詳細については、別紙2のとおりです。

以上

(注1)給水加熱器ドレン冷却器
  給水加熱器ドレン冷却器は、給水加熱器からのドレンを冷却する装置。
給水加熱器は、原子炉への給水を蒸気の一部を用いて加熱する装置。
(注2)ガスケット
  配管と配管のつなぎ目などに挟んで使用し、隙間を密閉するための部品で、石綿などをステンレスで補強したもの。
(注3)復水再循環流量調節弁
  低出力時には原子炉への給水流量が少ないため、復水系に設置された機器の運転に必要な流量を確保するため、復水を再び復水器に戻している。その流量を調節するための弁。


(別紙1) 低圧第1給水加熱器ドレン冷却器における金属片について(PDFファイル)
(別紙2) 第2回定期検査で発見された他異物情報一覧表(PDFファイル)
(別紙3) 第2回定期検査中に回収された異物の発見場所(PDFファイル)