東通原子力発電所1号機 タービン建屋地下1階
仮設分電盤の火災および当該事象に係る通報遅れについて

平成16年3月15日

 当社、東通原子力発電所1号機建設工事において、平成16年2月23日(月) 8時15分頃に、タービン建屋地下1階電気品室の仮設分電盤1個において火災の跡を施工会社社員が発見いたしました。発見時には煙等の発生もなく、火が消えていることを確認しました。なお、本火災による建設機器への影響はありませんでした。

2月23日お知らせ済み

 当該仮設分電盤を調査したところ、分電盤内にあるブレーカの端子部1箇所に約1mmの隙間があることを確認しました。
 発火の原因は、端子部へ異物がかみ込んだまま締付けた結果、隙間が生じ接触不良の状態となり、電気抵抗が大きくなって当該部が過熱し、発火に至ったものと推定されます。
 以上のことから対策として、今後、仮設分電盤の設置にあたっては、端子部に異物がないことを確認し、締付け後、ねじ頭部にチェックマークを入れる作業を手順に追加します。
 その作業手順および作業記録の作成について、仮設分電盤の据付、点検に関する要領書に追記し、関係者に周知するとともに、作業記録については当社も確認します。
 また、現在設置している仮設分電盤の全てに対して前記と同様の点検等を実施します。

 一方、今回の火災に伴う通報連絡が遅れたのは、施工会社およびプラントメーカが、既に火が消えており、直ちに当社に通報する必要がないと判断したことが原因と考えています。
 また、施工会社等がこの様な判断を行ったのは、火災発生の跡を発見した場合でも、直ちに所定の連絡ルートに則った通報をすべきとの説明を当社から施工会社等に対して行っていなかったことが原因と考えています。
 以上のことから対策として、火災に関しては今回のような自然鎮火後であっても迅速に通報連絡を行うよう、施工会社等の全従業員に周知徹底することとします。

 当社は今後も積極的な情報公開に取組むこととし、当社社員および施工会社従業員に再徹底を行ってまいります。

以 上

[別紙] 1.再発防止対策
  2.スペースヒータ電源系統図
  3.現場写真(当該仮設分電盤)
  4.ブレーカの端子部状況