1. 進捗状況
女川原子力発電所2号機は、5月22日より第6回定期検査を開始していますが、 11月29日22時00分に発電を再開し、定期検査の最終段階である調整運転を開始しました。
今後は、調整運転を続けた後、12月下旬に経済産業省による最終検査を受けて、定期検査を終了する予定です。
5月21日
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17時30分 |
電気出力降下開始 |
5月22日
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01時00分 |
発電停止 |
11月29日
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22時00分 |
発電再開 |
12月 2日
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21時30分 |
定格電気出力到達 |
(添付 女川原子力発電所2号機 第6回定期検査 主要点検工程表
参照)
2. 主要機器の点検状況
主な機器の点検状況は以下のとおりです。
(1)原子炉再循環ポンプ(B)出口弁および入口弁の点検状況
10月27日から11月3日まで分解点検を行った結果、出入口弁の弁棒および出口弁の軸封部に傷が認められましたが、弁体等それ以外の部分には異常は認められませんでした。傷の原因は、弁の分解組立時に微細な金属粉等が弁棒と軸封部の間に混入したことによると推定されました。
なお、異常が認められた弁棒、軸封部等については新品に取替えました。
今後、異物混入防止対策の一層の徹底を図ります。
(参考)異物混入防止対策
a.作業前のミーティングにおける異物混入防止意識の再徹底。
b.作業時における、異物混入防止の徹底。 |
(2)圧力抑制室のプール内の点検状況
10月27日から11月4日まで水中カメラで、プール内の目視点検を行った結果、針金片等を21個確認しました。
確認された物は、全て小さいものであり、同プール水を水源とする非常用炉心冷却系の吸込口に設置されているストレーナを閉塞するものはないことから、安全上問題となるものではありません。
なお、今回の点検結果に鑑み、圧力抑制室内の作業にあたっては、今後さらに落下防止の徹底を図ります。
(参考)落下防止の徹底
a.圧力抑制室プール内へ工具等を持込む際の物品管理の再徹底。
b.圧力抑制室のマンホール出入口に異物混入対策の「注意喚起札」掲示による異物混入防止意識
の徹底。 |
3.トラブルに該当しないひび、傷等の状況について
トラブルに該当しない「ひび」や「傷」等の軽度な事象は、ありませんでした。
以 上 |