女川原子力発電所1号機 定期検査および自主点検の実施状況について
(平成14年11月分 定期報告)

平成14年12月19日

 当社、女川原子力発電所1号機は、9月8日から第15回定期検査を実施しておりますが、今般、11月分の定期検査・自主点検(以下、「検査・点検」)の実施状況等についてとりまとめ、本日、宮城県・女川町および牡鹿町等の関係自治体(*1)に報告いたしました。

 当社は、これまでの情報公開の範囲を拡大し、女川原子力発電所の検査・点検について、その進捗状況のほか、安全上重要な系統・機器(*2)等で見つかったトラブルに該当しない「ひび」や「傷」等の軽度な事象をとりまとめ、月1回程度「定期報告」として関係自治体に報告するとともに、プレス発表・ホームページ(http://www.tohoku-epco.co.jp)での公開を行うこととしております。

 11月は、通常の検査・点検において実施する機器の点検等に加えて、原子炉圧力容器ノズル改造工事(*3)および原子炉再循環配管の点検等を行っております。今回は、これらの検査・点検過程において確認された2件の事象についてとりまとめております。

 なお、定期検査終了時には、検査・点検の実施結果について、その過程で確認された事象を含めて「定期検査・自主点検報告書」としてとりまとめ、関係自治体に報告するとともに、その概要について公表することとしております。

 今回の定期報告の概要については別紙のとおりです。

以上

(*1)「関係自治体」
  宮城県、女川町、牡鹿町、石巻市、雄勝町、河北町

(*2)「安全上重要な系統・機器」
  「安全上重要な系統・機器」とは、原子炉圧力容器や原子炉再循環配管等、高温高圧で運転される系統・機器(原子炉冷却材圧力バウンダリ)と原子炉圧力容器に内包されるシュラウド等の炉内構造物、非常用炉心冷却装置です。

(*3)「原子炉圧力容器ノズル改造工事」
  原子炉圧力容器ノズルとは、原子炉圧力容器と配管とを接続する際にその間に用いられるもので、一般的に管台と呼ばれるものです。応力腐食割れに対する予防保全の観点から、ノズルおよび溶接部の内面を耐応力腐食割れ性に優れた材料で内張り溶接し、信頼性の向上を図ることとしております。

[別 紙]
女川原子力発電所1号機 第15回定期検査の状況(平成14年11月分)