東北・新潟の活性化応援プログラム東北・新潟の活性化応援プログラム

2020年助成団体
「活動成果レポート」

特別助成団体塩沢歌舞伎保存会

所在地:新潟県南魚沼市

プロジェクト名:伝統文化をより身近なものに~自前・自立で誰もが演じられる雪国歌舞伎へ~

■地域の課題

250年の伝統を持つ当地の地芝居も、時代の変化で将来への継承活動が危うい状況にありました。中でも指導・衣装・鬘・大小道具・義太夫・三味線など全てを県外の専門家に委託せざるを得ない当地の現状は、財政的に限界を迎えていました。

■当団体の紹介

江戸時代から受け継がれてきた男性中心の雪国の歌舞伎を女性や子供も気軽に参加できる形に変化させ、楽しく誇れる伝統文化として蘇らせるため、専門家による技術習得講習会を実施するほか、ホームページ立ち上げによる情報発信等を行っています。
>塩沢歌舞伎保存会ホームページ

活動の様子

活動の様子

プロジェクトの概要

■背景・目的は?

4年前から自前自立を決意し、大小道具作りや義太夫などできることを手作りし自己研鑽にも励んで来ました。今回のプロジェクトで、念願であった本物歌舞伎衣装(白浪五人男)を揃えることができたこと、広くPRするためホームページを立ち上げたことで将来に灯がともりました。男中心の地歌舞伎から老若男女、誰もが気軽に楽しめる地歌舞伎に変貌させる展望が開けたといってよいです。

■具体的な活動は?
▼一つ目の柱 「白波五人男」の本番用歌舞伎衣装の調達
  • 2020年11月29日
    正式に美濃歌舞伎「相生座」に白浪五人衣装の見積もり依頼。
  • 2020年12月7~8日
    岐阜県瑞浪市の「相生座」を訪問。衣装製作の契約を交わしました。
  • 2021年3月17日
    雪国ロータリークラブ例会で助成金によるプロジェクトを紹介。
  • 2021年10月6日
    東北電力新潟支店・魚沼電力センター4名の方と衣装披露の打合せ。
  • 2021年10月10日
    岐阜県瑞浪市の「相生座」より念願の白波五人男本番衣装が届きました。
  • 2021年10月15日
    保存会例会にて会員に初披露。早速試着してfacebookに投稿。
  • 2021年10月23日
    石打小学校文化祭ふれあい教室にて、子ども達に衣装を着せました。
  • 2021年10月25日
    南魚沼市長を表敬訪問して新調した衣装を、市長と魚沼電力センターのお二人に試着してもらいました。その様子をfacebookに投稿。
  • 2021年11月5日・12日・24日・26日の合計7時限
    石打小学校3年生の総合学習「地域の宝を探そう」で白波五人男のワークショップ。最終日は本番衣装を着けて家族や下級生に成果発表。その様子も塩沢歌舞伎facebookに投稿。
▼二つ目の柱 塩沢歌舞伎保存会のホームページ立ち上げ

東京武蔵野市の今井氏にホームページ作成を依頼。2021年9月5日と10月3日の2回、塩沢に来てもらい資料提供と構成検討会。12月5日、東京とオンラインで最終編集を行いホームページ立ち上げ完了。

  • 着物を着て動く勉強

  • 地元の歌舞伎を説明

  • 傘・下駄を身につけて稽古

  • 動きとセリフを覚える

■活動の成果は?

念願であった「白浪五人男」の衣装・褌・帯が揃ったことの効果は以下のとおり大きいです。

  1. 少ない予算での「白波五人男」上演が可能となり、保存会員以外にも地域住民が気軽に歌舞伎に挑戦できるようになりました。
  2. 小中学校の文化祭や総合学習・社会科授業での要請に応えやすくなり、本番衣装を着けた感動を耳にするようになりました。
  3. 他地域からも「白波五人男」の指導および衣装借用の依頼が来るようになりました。
  4. 老人施設や各地の行事に気軽にボランティア公演できる道ができました。

ホームページを立ち上げた事による効果

  1. 塩沢歌舞伎の存在が、しっかりしたものとして広く認知されるようになりました。
  2. しおざわ雪譜まつり歌舞伎公演情報がより確実に広く行き渡る道ができました。
  3. 塩沢歌舞伎の活動内容がより立体的に伝えられるようになりました。

今回の助成金は、自立・自前で誰にも楽しめる地歌舞伎の道を歩み始めて間もない塩沢歌舞伎保存会にとっては、天のお導きと思える程の時期・内容ともに的を射たものでした。これによって塩沢歌舞伎保存会への評価も高まり、新調した歌舞伎衣装を使った小学生対象の歌舞伎体験授業は、学校の先生方はもちろんのこと、子ども達の保護者へ理解と協力意識を高めさせてくれました。

さらに、一昨年実施した地元の名士歌舞伎「白浪五人男」が好評だったこともあって、今度は「子ども白浪」や「女白浪」「親子白浪」「職場白浪」などで毎年やったらどうかという声も上がり、気軽にそれができる環境が生まれつつあると思います。

またホームページの立ち上げは、塩沢歌舞伎保存会の公式ページとしてより信頼できる大事な情報を提供できる場ができたこととなります。来年2月19日に2年ぶりに行われる第38回しおざわ雪譜まつり歌舞伎公演では、コロナ対策や申し込み方法などの大事な情報の発信母体として積極的に利用したいと思います。

2020年11月26日、東北電力(株)新潟支店において贈呈式が開催され、新潟日報社、日本経済新聞社、雪国新聞(地元紙)などで掲載されました。

また、南魚沼市秘書広報課より、市のホームページでも紹介していただいたことにより、2021年3月に地元ロータリークラブから講師依頼を受け、塩沢歌舞伎をPRできたとともに、人との繋がりができました。

さらには、2022年3月に中浦歌舞伎の復活を目指す三条市から上演依頼がきている状況です。

  • ワークショップは真剣そのもの

  • 家族や下級生に成果発表

  • 本物の衣装を着て

  • 息もぴったり

団体からのコメント

自前自立を目指す保存会としては、初めて手にした貴重な歌舞伎衣装、これを利用して市内イベント参加や老人施設などへのボランティア活動にも取組んでいきたいです。また、できるだけ早めに本物の鬘や刀などの小道具も揃えられるように、助成金探しも含め市や関係個所などへ要望していきたいです。

時代の流れや環境の変化・高齢化等により、会員の確保がなかなか厳しいのが現状。将来に向けて子ども歌舞伎の育成を中心に多くの種まきをしてきましたが、まだそれが実となり花となるには時間がかかりそう。自前手作りの道によって、少ない財政でも公演活動ができる可能性を高め、誰でもできる親しみやすい歌舞伎の実践等により、興味持つ人・協力してくれる人を増やし、会員増に繋げたいです。

今後は、毎年2月に開催される「しおざわ雪譜まつり」での歌舞伎公演実施を軸に、来年統合する新石打小学校の総合学習や社会科・文化祭等での歌舞伎教室への協力や、老人施設や各種団体へのボランティアミニ公演などを通じて、地歌舞伎の楽しさ・面白さ、伝統文化の持つ意義等を広く知ってもらい、雪国の地歌舞伎文化の継承と新しい時代に合った新たな活動の仕組みも作り上げていきます。

活動成果レポート No.02

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助成団体特定非営利活動法人 北東北捜索犬チーム

所在地:青森県青森市

プロジェクト名:セラピー犬とそのハンドラーの育成基盤の整備~セラピー犬についての公開講座の開催~

■地域の課題

社会が高齢化、複雑化するに伴い、2015年5月にセラピー犬とそのハンドラーの育成とセラピー活動を行うようになり、老人福祉施設、心身障害児施設、児童関係施設などでセラピー犬によるセラピー活動をボランティアで行い、多く人たちに心の安らぎを与え、明るい社会の構築に貢献しています。

1回のセラピー活動は30分程度で終了します。その間、たくさんの人達にセラピー犬に触っていただくのですが、その時の犬のストレスはとても大きく、セラピー活動終了後の約1週間は犬を休ませる必要があります。

現在、9頭のセラピー犬が交代で老人ホーム9箇所、障がいのある子どもたちの施設2箇所で、ふれあいを通したセラピー活動を行っていますが、同じ施設に3~4ヵ月に1回程度しか行くことが出来ず、「もっと訪問回数を多くしてほしい」との要望に、セラピー犬が足りず応えることが出来ない状況にあります。

さらに、他の多くの施設から「セラピー犬を自分たちの施設でも導入したい。」という要望が寄せられていますが、全てに対応が出来ず、セラピー犬とそのハンドラーの育成は急務の状況にあります。

■当団体の紹介

セラピー犬に関する講座の開催を通して、セラピー犬の有効性と頭数が不足する現状について理解を深めていただいています。また、受講者の中からセラピー犬の育成と活動を実践したいと思う人材の発掘に繋げています。

活動の様子

活動の様子

プロジェクトの概要

■背景・目的は?

公開講座を通して、多くの人達にセラピー犬の有効性と不足している現状など、正しい認識を深めていただくのが目的です。そして、受講者の中から「セラピー犬の育成とセラピー活動」を実践してみたいという人が出てくることがねらいとなっています。

■具体的な活動は?
▼講師

私たちのセラピー活動を指導・助言している東京の日本動物病院協会(JAHA)に講師1名の派遣を依頼しました。そして、赤坂動物病院獣医師の千葉陽子先生にセラピー犬について、その必要性、現状、将来像などについて講演していただきましたが、コロナ禍の現状から東京と青森でZoomを使ってリモートで行いました。

▼広報

次の方法で参加者を広く募りました。

  • 県内の養護施設、福祉施設、病院、学校などへチラシを郵送
  • Facebook、TwitterなどのSNS、ホームページ に掲載
▼公開講座の内容
  • JAHA 講師による講演(Zoom)
  • セラピー犬のデモンストレーション
  • セラピー犬ハンドラーの体験談
  • セラピー犬の受け入れ側(老人ホームなど)の効果事例の紹介
  • 質疑応答
  • セラピー犬募集案内
▼会場と参加者

講演会場は、この公開講座を後援する青森県動物愛護センターのホールを使わせていただきました。当日は青森県の方からコロナ感染を防止するため、ホールの定員30名の半分という人数の制限が設けられ、参加者は16名でした。そのホールに隣接する部屋には、チーム関係者21名が参加しました。当日は手指消毒、マスク装着、換気など配慮して行いました。また、4名が自宅からZoomで参加しました。

  • 会場内

  • 開会のあいさつ(理事長)

  • 千葉陽子先生の講演(Zoom)

  • 梅ケ谷伸代先生の講演

■活動の成果は?
  1. 公開講座に参加した人1 名がセラピー犬の活動に興味を持ち、見学や愛犬と訓練を体験しました。
  2. 公開講座に参加した老人ホーム関係の施設長がセラピー犬と入所者のふれあい活動を自分の施設に積極的に取り入れるようになりました。

助成金により、セラピー犬の活動で著名な講師に参加していただくことが出来、セラピー犬の現状と将来について講演頂き、大きな感銘を多くの人達に与えることが出来ました。その結果、新人のセラピー活動参入と新しい施設でのセラピー活動が増えて、セラピー活動の拡大につながりました。

  • 成田道子会員の講演

  • セラピー犬のデモンストレーションの案内

  • 参加犬の紹介

  • アトラクションのポールジャンプ

団体からのコメント

現在、コロナ禍のため、窓越しでのセラピー活動を行っていますが、コロナが暫時解消された場合を想定し、セラピー犬に直接触っていただく訓練を再開しています。

私どもは、収益事業を行っていないボランティア団体のため、その活動費を会員の会費、寄付、募金などで賄っております。今後も私どもにとって有益な助成金があれば応募するつもりです。また、セラピー犬とそのハンドラーについても今後さらに新会員が誕生するように努力したいと思います。

今後の目標は以下の通りです。

  1. 賛助会員の勧誘、寄付のお願い、募金活動で前年を上回る活動費の確保
  2. 新会員数組の発掘を目標にマスコミを活用した広報活動を展開

活動成果レポート No.03

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助成団体旧大村小学校利活用実行委員会

所在地:岩手県岩手郡雫石町

プロジェクト名:希望の学び舎「やまのふところ」産直市・食堂の営業

■地域の課題

大村地区行政区は雫石町内でも山間部に位置し、2020年現在107世帯、人口293人、かつては林業就業者が多く、キノコや山菜など里山の食材に恵まれています。地域で唯一の学校であった大村小学校は児童数の減少により2017年4月に学校統廃合により廃校となりました。小学校は140年以上の歴史があり地域住民にとっては地域コミュニティの拠点であり愛着を持つ施設であることから、自元住民の有志が廃校を利活用しようと「旧大村小学校利活用実行委員会」を2018年1月に立ち上げ、以降、産直市開催、食堂の運営、農産物加工や体験の受入などに取り組んでいます。

毎月2日開催していた食堂のメニューは毎月変更してきましたが、大村らしい食事を検討した結果、蕎麦の栽培が盛んであり、指導者もいることから実行委員会メンバーがそば打ち技術を習得し、手打ちそばをメインメニューとすることとしました。

■当団体の紹介

地域コミュニティの拠点である旧大村小学校を活用した産直市の開催や食堂の運営、農産品の加工体験等を通して、同地域の魅力を来訪者に認識してもらうとともに、本活動を通して継続的に活動資金を獲得することを目指しています。

活動の様子

活動の様子

プロジェクトの概要

■背景・目的は?

「旧大村小学校利活用実行委員会」の活動により、地域の恵みや農山村生活技術を生かした食や文化を訪れる人に楽しんでもらい、大村ならではの体験をより多くの人に知ってもらうため、加工や体験の受入ができるように体制を整備し、安定的な収入を得られるようにします。

また、地域内の組織を連携し、旧小学校を拠点とした地域活動を発展させ、地域が持続し続けることを目指しています。

■具体的な活動は?
  1. 産直市の開催(旧大村小学校)
    産直の出品については、地域住民等へチラシ回覧等により呼びかけました。
    • 5月8日、9日、10日、11日(春の収穫市):延べ500人来場、売上278,600円、手数料収入41,790円
    • 6月26日、27日:延べ80人来場(フリーマーケット開始)売上38,400円、手数料収入5,760円
    • 7月17日、18日:延べ100人、売上48,670円、手数料収入7,300円
    • 8月7日、8日:延べ50人、売上44,340円、手数料収入6,650円(※6月~8月は、天候荒天、県道1号工事により通行車両の減、新型コロナの感染拡大により来場者が減少したと推察)
    • 9月25日、26日(※コロナウイルス感染症拡大により中止)
    • 10月10日(大村地区健康菜):1,000人来場、売上149,870円、手数料収入22,480円
    • 10月24日:レインボーライド雫石開催(休憩所として運営、キノコ汁、おにぎり提供)
  2. レトルト釜、真空パック機導入:レトルト釜は食品加工事業講師から貰い受け。試作7月8日~随時(野菜、ワラビ、キノコなど)
  3. 食堂の営業(手打ちそばの提供):新型コロナウイルス感染症感染防止対策のため年度内中止
  4. 情報発信:ホームページリニューアル、フェイスブックによる発信、インスタグラム開始、10/10健康菜について、IBCテレビ放送「ニュースエコー」特集放送
  5. そば打ち教室の開催:令和3年12月毎週日曜、体験見学会(6月27日)、令和3年11月~再開(11/6、11/11、11/13、11/20、11/25、12/1、12/5、12/18)実行委員会メンバー及び地域内住民は手打ちそば販売に向けた勉強会も兼ねます。地域外からの体験希望者へは体験指導を行います。
  6. 年越しそば受注開始:(令和3年12月)雫石産蕎麦粉を使用した手打ち蕎麦の製造に取り組み、保健所の許可が得られたことから、年越しそば用生蕎麦を大村地区住民限定で販売。十割蕎麦または二八蕎麦5食入り、専用箱(東北紙器製)、生蕎麦、美味しい茹で方のしおり付、1箱1200円で予約販売(5食入り×40箱=200食)
  7. キノコの栽培・販売:なめこ、シイタケ、ヒラタケ等栽培、産直市等で販売。
  8. ドレッシング生産・販売:町内まちづくりセンター「しずく×CAN」と連携し、産直市、しずく×CAN店舗で販売。
  9. 味噌加工:ミンサーを利用し味噌づくり指導者育成講習会を行いました。体験受入は新型コロナウイルス感染拡大対策により中止しましたが、12月末に体験予約があり、再開予定。また、今年度から手作り味噌のオーナーを募集し、体験や販売を行うため、20キロの味噌を仕込みました。前年度までの仕込み分は受注販売し、12キロ売上10,400円。
  10. 大村ふるさと便:「しずく×CAN」と連携し、首都圏在住の町出身者等へ農産物等を発送。
  11. 実行委員会会議:地域計画、活動の具体的内容等について協議。(4/4、4/22、4/30、5/9(町地域づくり推進課との会議)、6/9、6/22、7/6、7/29、8/31、9/5(自主防災会と打ち合わせ)、9/10、9/24(商工会青年部と打ち合わせ)、9/29、10/21、11/9(町地域づくり推進課との会議)、11/24、12/10、12/15(町地域づくり推進課との会議)
  12. 他旧小学校視察:6/10旧橋場小利活用状況視察
  13. 地域計画の策定:作成中
  • 6月の産直市からフリーマーケッも展開

  • テントはレインボーライドの休憩所として活用

  • フリーマーケットの販売品

  • 住民手作りのランタン焚火台なども販売

■活動の成果は?
  • プロジェクトで購入したソバ打ちセット、テント、ミートミンサーにより、メンバーが農産加工、産直に取り組むことができ、定例で開催している産直市も更に展開することができました。
  • 特に、地域内の組織と連携して活動を拡大することができました。
    子ども会との連携:旧学校敷地内の畑によるサツマイモの栽培・収穫、焼き芋、産直市での販売。健康菜の開催:町や商工会青年部、大村地区自主防災会の協力を得、健康づくりの意識醸成と地域の産業活性化を目的とした「健康菜」を開催しました。イベントでは、町保健師・体操指導士等の派遣を受け、来場者がシルバーリハビリ体操、握力・体組成計の測定を行いました。自主防災会は、旧学校を避難所として体験するため、簡単テント・段ボールベットの設置、非常食の試食等を行い、子どもから高齢者まで気軽に立ち寄り、体験することができました。商工会青年部は、当初、旧小学校を会場に地域外からの参加者を募集し、ゲートボール大会を開催する予定でしたが、新型コロナウイルス感染予防等の観点より中止し、大村地区住民、商工会青年部関係者等から協賛金を集め、花火の打ち上げを行いました。
  • 手打そばは、地域外の方も体験の受入を実施できました。地域内にも周知され、年末の年越しそばは、200食ほどの注文を受けています。
  • ソバ打ち味噌作りに必要な道具をそろえることができ、メンバーが随時実習し技術研鑽することができました。また体験も受け入れることができ、徐々に「大村の手打そば」をPRすることができています。
  • 味噌づくりに必要な機材をそろえることができ、労力が軽量化されました。
  • テント購入により産直市やイベント(レインボーライド・健康菜)などで活用でき、天候に煩わされることが減りました。
  • 食堂も営業

  • 手打ちそばを提供

  • 農産加工講習で学んだ技術を生かしドレッシングを製造

  • 農産物や山菜などの加工保存のためレトルト釜を導入

団体からのコメント

新型コロナウイルス感染拡大により、産直市と併せて食堂営業をすることができませんでした。しかしながら、休業期間に、メンバーがソバ打ち技術を研鑽し、年越しそばとして、地域住民へ販売できるまでになりました。感染症が収束した際には、手打ちそばをメインとした食事の提供を再開したいです。

また、学校を定期的に開放し、地域住民が気軽に立ち寄り、集い、懇談する場となり、学校が地域の小さな拠点として定着するように、地域内外の組織と連携し、事業を推進していきたいです。

行政の地域づくり担当課が支援に入りましたが、プロジェクトや地域のめざしたい方向性について、理解が得られず、予定していた財政的支援(真空パック機器、冷蔵庫の導入)が受けられませんでした。最終的に実行委員会負担で購入しましたが、今後持続可能な地域となるために、施設利用や財務面で支援をお願いしたいです。

今後は、廃校になった旧大村小学校を有効活用することにより、地域の課題を解消するとともに、30年後も大村が大村であり続けるための礎になる事業を実施し、地域住民が持続可能な生活を送る拠点とします。

活動成果レポート No.04

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助成団体秋田若者活性化委員会 FROMPROJECT 秋田

所在地:秋田県秋田市

プロジェクト名:FROMPROJECT 秋田 9期、10期

■地域の課題

弊団体は二つの地域課題に焦点を当て、プロジェクトを実施しました。

第一に、秋田県には「身の回りの問題を解決したいが何をしたら良いのか分からない」「興味のあるテーマはあるが行動に移すことができない」と考える高校生が多いです。昨年、弊団体が秋田県の高校生を対象に行ったインタビュー調査では、取り組みたいトピックはあるが、アイデアを実現する方法や、誰に相談すればいいのか分からない、という意見が集まりました。こうした現状は、高校生自身の可能性が抑制されるだけでなく、地域が活性化する機会を損失してしまっていると考えます。

この課題を解決するため、当プロジェクトでは、Project-Based Learning(PBL:課題解決型学習)を通して、高校生にアイデアを形にする方法を伝えるとともに、高校生が、大学生や他の参加者と相談しながら、アイデアを行動に移すことのできる場を創出することを目指しました。

次に着目した課題は、地域の大人と若者の繋がりが薄いことです。近年、秋田の地域コミュニティでは、若者の意見を取り入れることで活動をより活発にしたいという動きが見られます。また、若者側にも、地域の大人との活動を通して成長したいという欲求が見受けられます。しかしながら、こうした想いがありながらも、両者が交わるためのノウハウを持つものが少なく、実現できていないケースが多いです。特に、新型コロナウイルスの流行以降、オンラインでの交流が推進され、両者の交流を実現できる人材はさらに制限されてしまいました。

こうした現状を改善するために、当プロジェクトでは、運営大学生と参加高校生が地域の大人と関わる方法を一緒に考え、実行に移すとともに、報告会を通して、蓄積したノウハウや成功事例を、地域コミュニティに還元することを目指しました。

■当団体の紹介

同団体は、国際教養大学の学生有志により設立され、高校生が学校の外に出て、主体的に地域課題の解決に向けて挑戦する機会を提供するとともに、挑戦の過程で関わる地域の社会人との交流により生まれる相互的な学びの場を創出しています。

活動の様子

活動の様子

プロジェクトの概要

■具体的な活動は?

9期の活動は、9月から2月までの期間で秋田市、能代市、湯沢市から計15人の高校生とともにオンライン上で行いました。

9期は、当団体史上初のオンラインでの開催だったため、高校生にオンラインでも楽しく、負担なく講座を提供できるよう、オンラインならではのコンテンツを作成するよう工夫しました。参加者からは、「今まで知らなかったアプローチや考え方を身につけることができ、オンライン上でも高校生のことをよく考えてくれたワークショップだった」などの声をいただきました。

内容としては、計8回の講座で、自己分析を通して高校生自身の好きなこと・やりたいことを探すことから始まり、それを実現するための手順とフレームワークを伝え、効果的なプレゼンテーションの方法を学びました。

また、通常の講座に加えて、講演会と最終報告会を開催しました。講演会では、株式会社いろあわせの北川代表を招待し、高校生のプロジェクトに対するコメントや質疑応答を行いました。最終報告会では、秋田市役所の職員の方や、東北電力の方を招待し、プロジェクトのプレゼンテーションと質疑応答を行いました。

10期では計12回の講座及び、中間報告会、最終報告会、そして、2回の講演会を実施しました。

講座は、6月から隔週で行い、夏休み中から9月18日の中間報告会までを第1回プロジェクト実施期間として設け、それ以降から12月11日の最終報告会までの期間を第2回プロジェクト期間として設けました。原則、活動はZoomを使ったオンラインで実施しましたが、10月31日、11月7日、12月12日の3回の講座はにぎわい交流館AUやALVEなどの秋田駅周辺の施設を利用して対面で実施しました。

10期では、10人の高校生がそれぞれ秋田市、横手市、能代市の高校から参加しました。内容としては前期同様、ふろぷろにおけるプロジェクトの説明、自身のやりたいこと探しからそれを実施するまでの手順等を講座内で教えました。

講演会では、ふろぷろ経験者や秋田で活躍している方を招待して、プロジェクトの紹介や質疑応答を行い、高校生に事業経験者からの視点や知識に触れる機会を設けました。

中間報告会では国際教養大学の一般学生、ふろぷろ関係者や事業経験者を招待し、少人数で発表、質疑応答の時間を作りました。高校生からは、高校生だけでは思いつかないアイデアや情報を得ることができ、プロジェクトに新たな視点を取り入れることができた、などの声が集まりました。

中間報告回以降の講座では、改善点の洗い出しや、プロジェクトを修正し再実行するための流れの確認、そして、最終報告会に向けてのプレゼンの仕方、スライドの作り方などを伝えました。

最終報告会では、一般人、AIU生、起業家の方など幅広いバックグラウンドを持つ方を招待し、高校生が1人ずつ発表と質疑応答を行いました。

10期ではプロジェクトの実施するだけでなく、そこからの学びを深堀することに重点を置きました。そのため、前提として活動期間を7ヶ月という長期に設定し、高校生一人一人へのメンタリングを前期より早くから開始することで、長期にわたって高校生のモチベーションを保てるように工夫しました。

また、コロナウイルスが収束してきた段階で、感染症対策を施した上で対面活動を推奨しました。これにより、高校生と大学生のモチベーションをさらに向上させ、学びをより深いものにすることができました。

対外的には、当団体の代表・副代表が、ハバタク株式会社の丑田代表と鼎談を行い、秋田魁新聞で取り上げられました。また、株式会社キュービックが運営するサイト「ガクチカ」に、オンライン環境下で活躍する学生団体の一つとして紹介されました。

  • 「地域に寄り添う」防災教室を中学校で開催

  • オンラインでの中間報告会

  • 高校生による秋田のおすすめ写真展

  • 子ども向け英会話イベントの開催

■活動の成果は?

今回のプロジェクトには、計25名の高校生が参加しました。期間の中で、参加高校生はプロジェクトを企画・実行する方法を学び、実際に全ての高校生が自身のプロジェクトを計画し、実施するに至りました。

高校生が行ったプロジェクトの多くが、地域の若者や大人を巻き込んだものであり、プロジェクトを実施するノウハウが、参加者の垣根を越えて広がったと思われます。例えば、ある高校生がプロジェクトとして開催した写真展は、秋田県内の複数高校の生徒の協力を得て実現するに至り、100人以上の地域の方々に秋田の魅力を発信することができました。他にも、地域の中学校で避難訓練を実施した高校生は、地域のコミュニティのつながりの弱さが災害時の避難行動に悪影響を及ぼしうることを問題視し、総勢200名の中学生を巻き込んで災害時の行動の訓練を行いました。この避難訓練に参加した中学生それぞれが災害時に地域の人々の避難を先導していくことが予想できます。

このように、参加高校生が学びを得ただけではなく、参加者自身のプロジェクトを通して、地域内外の多数の人に影響を与えることができたました。

また、9期、10期で開催した報告会には計60人の方にご参加いただき、質疑応答や交流会を通して、地域の方と関わる場を設けることができました。

今回の助成金により、プロジェクト内で新たに二つのことが実施できました。

一つ目は、オンラインでの講座、報告会の開催です。これまでの対面での活動と異なり、9、10期の活動は大半をオンラインで実施しました。そのため、Zoomアカウントの開設やGoogledriveの拡張など、オンライン活動に必須の設備を整えるための費用が必要でした。

次に、高校生がプロジェクトを実施する際の経費補助です。これまで、高校生がプロジェクトを実施する際、備品費用やイベントを宣伝する際の広報費、施設費などの経費を高校生が自身で負担せざるを得ませんでした。しかしながら、今回高校生のプロジェクト経費を一部負担したことで、高校生がプロジェクトを実施するハードルを経済的側面から低くすると共に、事業を企画する際に予算をあわせて考えるプロセスを組み込むことができました。

このようにして、今回の助成金により、オンラインでの活動にもかかわらず、高校生に対面時と遜色ない機会を提供することができました。

  • 自分を象徴するものを持ち寄り自己紹介

  • 初の対面講座の様子

  • 大学生と高校生との対話を大切にした講座

  • 中学生に向けた受験対策講座を開催

団体からのコメント

これまでふろぷろ秋田9期はZoomを活用した完全オンライン、10期は計3回の対面講座を実施するも、主にオンラインにて活動してきました。11期では、コロナウイルスの蔓延状況を加味しつつ、8期以前と同様に可能な限り対面での実施に戻していきたいと考えています。

10期までのオンライン実施では、講座の休憩時間や終了後などに高校生同士で雑談をする時間を確保することができず、折角やる気のある高校生が多く集まっているのにもかかわらず互いの仲を深めることが困難であるという課題が浮かび上がりました。したがって来期では、多種多様な経験をもつ参加高校生たちの意見交換をより容易にし、例えば、プロジェクト作成の基本となる自分自身にとっての幸せを表す個益、社会にとっての幸せを表す公益を発見する際に自分一人や運営大学生の意見だけではなく同年代の様々な視点をもつ高校生たちの意見を聞いて、より深くより面白いアプローチの方法を見つけることができるようにサポートしていきたいと考えています。

完全対面の実現には、物理的距離が離れてしまう秋田市外の学生のアクセスの確保や、国際教養大学構内が入校許可証を受けた者以外立ち入り禁止である事による秋田市内施設利用費の大幅な増加、加えて運営交通費の確保等、課題は多く残っています。

加えて、9期、10期では多くて二度しか実施することのできなかった講演会の充実を図りたいとも考えています。それは、運営メンバーが大学生であるということもあり、高校生に伝えられることはやはり限られているため、外部の経験豊富な方の視点を取り入れることは、高校生のプロジェクトやその将来に違う角度から好影響をもたらすことに繋がると考えているからです。それゆえに、10期では二度しか実施できなかった反省から、来期では早期から準備を進める予定です。

その他の面についても運営内で話し合い、これまでのふろぷろの良い点はより良く、改善点はしっかり改めながら、高校生や社会にとって少しでもグッドインパクトを与えられる団体であり続けられるよう尽力していきます。

当団体が抱える課題は大きく2つあります。

まず、運営大学生の活動拘束時間が長いことです。運営が学生である以上、当団体の活動と、勉学やアルバイトなど他活動との両立は必須になります。しかしながら、団体の運営業務に加え、講座や報告会の準備、参加高校生へのメンタリングなど、運営の拘束時間が多くなってしまいました。原因としては、参加高校生に対して運営大学生の人数が不足していたことに加え、日々のMTGや、講座、報告会準備の効率的な手法が運営内で共有されていなかったことにあると考えます。

次に、個々の運営大学生によって、高校生へのメンタリングの質に差が生じてしまうことです。ふろぷろ秋田では、高校生支援の一環としてメンター制度を取り入れ、一人の高校生に一人の大学生メンターをつけて個々人のプロジェクトをサポートします。この制度は、運営大学生と参加高校生が一対一で関わる時間を増やすことができる一方で、高校生との時間の使い方が各大学生に委ねられます。特に、当団体では現段階でメンタリングについてのガイドラインが整備できていないため、メンタリングのメソッドが人それぞれで異なる結果となりました。したがって高校生のプロジェクトの達成度にばらつきが生じたり、高校生との関わり方に疑問や不安を覚えたままメンタリングを行い、運営自身が精神的に負担を感じる事例がありました。

今後は、再現性の高い活動を目標にし、全ての運営が一定の価値を高校生に提供できるよう、運営の能力開発に力を入れます。大きな課題であるメンタリングについて、ガイドラインを作成し、運営内で研修を実施するとともに、実施状況とノウハウの共有を高頻度で行うための運営制度を整えます。

また、運営間の情報共有のあり方についても改善の余地があります。これまでの定例MTGは、限られた情報の報告を行う場としての機能に限定されていたため、運営間でフランクに情報交換や相談を行う機会が少なかったです。これらを踏まえ、定例MTGのあり方を見直し、より効率的な共有と議論のできる時間を設けます。

さらに、講座や報告会の準備については、講座コンテンツを蓄積し、期をまたいで利用できるフォーマットを作成することや、会場施設の情報や事務作業の手順をまとめた資料を作成するなど、一定の質を担保したまま業務効率化を進める予定です。これらを達成するために、運営自身が各所の研修や、書籍でのインプットを行うことを推進し、得た知識を高校生や地域に還元することを目指します。

活動成果レポート No.05

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助成団体海の見える命の森 実行委員会

所在地:宮城県本吉郡南三陸町

プロジェクト名:森づくり、小屋づくり、井戸掘り、炊事場の整備(かまど、ビザ釜づくり等)減災体験により災害に備える活動人口を増やそう

■地域の課題

ハイテク技術の発達により私達は便利な生活をしています。自然災害発災時には生活インフラが破綻され生きる事が困難になります。そうした時でも生き抜く事が出来る技術を学べる場が必要と考えています。

被災から10年目を迎え復興事業のハード面は、ほぼ整備されようとしていますが従来あった生業の復活はまだまだです。ラムサール条約の指定地に志津川湾がなり、かき養殖や木材の世界認証がされても経済活性には結びついていない現状です。

■当団体の紹介

東日本大震災後、整備をはじめた「海の見える命の森」を活動拠点として、全国から参加者を募り、自然災害で生活インフラが途絶した場合にも、生き抜くための技術を伝承するとともに、災害に備える自立した人材を養成するため、小屋づくりや井戸づくり等に取り組んでいます。

活動の様子

活動の様子

プロジェクトの概要

■背景・目的は?

展望デッキ、バイオトイレは造りましたが雨露寒さをしのぐ為の小屋はまだです。3坪の小屋を板倉手法で皆で建てながら大工技術や家づくりを学びます。

井戸掘り、水を確保し煮炊きの出来る場をつくれば避難体験生活ができます。

食糧の調達も学ばなければなりません。こうしたことを体験を通して学ぶ場とする計画をしています。

生きる基本となる一次産業地域として生産と共に活動人口を増やし経済を活性化する事が急務です。この地とそこに住む人々の知恵を学 びの場として活用する事により人を集めるしかけが必要です。

また、災害列島日本に住む人々に防災と共にその時生き抜く事の出来るスキルを持った人々を創る事が大切と考えています。

■具体的な活動は?
  1. 2019年、コロナ禍における現地に訪れられない学生が繋がり、情報発信団体として海の見える命の森学生委員会を2020年に設立。海の見える命の森学生委員会では、全国の高校生・大学生がオンライン上で連携し、海の見える命の森の広報活動やプログラム企画等を行なっております。現在は29名が所属しております。
    Home pageInstagramfacebook
  2. 第6回「ジャパン・ツーリズム・アワード」入賞(2020年)
    「人と自然との持続可能な共生と共創」を南三陸から世界へ発信しました。
  3. 一般社団法人「3・11伝承ロード推進機構」が進める宮城県第3分類 震災伝承施設に登録(2021年度)
    上手くいった点および活動として、体験プログラム参加数が、コロナ禍により予定数より少なくはなりましたが、それでも参加した次代を担う若人達は、次の災害に備える避難所体験を通じて、「習うより慣れろ」「トライ&エラー」「一人の力は微力なれど無力に非ず」「遣れば出来る」など数々の海の見える命の森ボランティア隊長語録に勇気づけられました。
    下記のような体験による教訓を得られたとの参加者からの振り返りを貰えた事も何物にも代えがたい人と人とのつながりのキズナと成り得ました。
●参加者振り返り
  • 大学2年生 小屋創り
    初めて海森に行った時、テレビでよく見る景色やなって思いました。
    そのあと、現地の方のお話を聞いて、災害があったら避難場所、普段はみんながピクニックして楽しめる憩いの場そんな盛りを目指していることを聞いて、自分も力になりたいと感じました。
    避難小屋が完成すればもっと素敵で魅力的な場所になると確信しました。
    大工さんの太鼓判ももらった避難小屋だからこそ、屋根までつければいざというときも雨風を凌げ煮炊きができます。
    また、柱になっているのはこだわりをもって選んだ栗の木です。土に穴を掘りぷっさし方式というやり方で小屋がたつという事にすごく勉強になりました。
    完成が楽しみで仕方ないのと、完成したらまた海の見える命の森に訪れて炊事したいと思います。
  • 大学4年生 井戸創り
    きっと海森のことを知らないが目にしたら、「どんな場所なのだろう」とそう思うかもしれせん。
    でも、一度訪れれば、魅力あふれる場所だとすぐに分かると思います。私も初めて海森に行った時、被災地の現状・被災者の方々の本当の想い知り、何も知らない自分が情けなくなりました。災害大国である日本にいる以上、背けてはならないとそう強く思うことも出来ました。海森に来 るきっかけは人それぞれです。
    私自身、一年半前に井戸の穴掘り部分を作りましたが、そこで何かができる状態ではなかったので、やはり今年井戸が完成したら地元の方々とゆっくりするのが理想です。
    癒しの場になればいいなっと思っています。
  • 高校3年生 井戸創り
    私は、今年、海森のボランティアに参加しました!震災当時,私は小学一年生でした。あの時何もできなかったことが悔しくて,何か役に立ちたいと思いボランティアに参加しました。「震災の時はどうだったの?」と聞いてくれる方がいたりしてとても嬉しいし,県外から時間をか けてまで来てくださった方々とともに活動することでとても充実した日々を過ごしたと感じます。
    この海森の役割は、私は人との関係を作るためのものだと思っています!井戸を作りたいと思って集まった方との出会いは素敵になると思います。井戸を作るということ自体がなかったら,一生出会わなかった人かもしれません。そう考えると,とても素敵ですよね★
    一緒に参加してくださった方々と,海森で出会えたご縁を大切にこれからも海森の活動を広めていきたいです!!
    そして、私はそこに集まった方々とご当地の話で盛り上がりたいです!おいしい郷土料理とか,方言とか…そういう楽しい話をみんなで輪になって話せたらいいなぁと思っています。
  • 大学の所属サークルの後輩に隊長を紹介してもらい、海森のボランティアに参加いたしました。
    東日本大震災が発生した時私は小学5年生で、ニュースを見て初めて見る光景に驚きました。ですが、自分(※以下データ無し)
  • 備災体験として井戸掘り水源創り:4月

  • 同:4月

  • 同:5月~6月

  • 同:7月

■活動の成果は?

コロナ禍における中で地域も疲弊しており、巣籠する若者だけでなく高齢者も外にでなくなっていましたが、この海の見える命の森に散策路が完成すると散歩コースとして活用されるようになりました。

その理由として大勢の人がいない、自然の中で三蜜ではないということが地域の高齢者にとって外に出るきっかけとなり歩け歩け運動にもつながったのは波及効果の何物でもありません。

コロナ禍における中でボランティアが平年よりも集まらない中で、全国津々浦々の次代を担う若者達が海の見える命の森に、今回の助成金を活用した避難所訓練水源プログラムに参加する為に訪れてたくさんの人と人との関りから気づきを得てもらえた事は、コロナ禍だからこそ見えてきた事でもあると得心しています。

  • 備災体験として井戸掘り水源創り:8月

  • 同:8月

  • 同:8月

  • 同:9月

団体からのコメント

旅行会社と連携した教育旅行の受け皿や、全国のNPO団体、学生サークル等と連携による参加者広報周知を今年度から拡散しようとしている中で、今般のコロナ禍による全国の広報周知、説明会等の全ての活動を休止せざるえない状況に追い込まれたピンチをチャンスととらえ、これまでの4年間にて全国津々浦々にいる海の見える命の森にボランティアに訪れた次代の若人達とのネットワークを構築するためのSNSを活用した情報発信が、新型コロナ禍に負けない志の共有と、コロナウィルスによる新たなる日常の希望の光となるプロジェクトの為にテレワーク活動を通じて東日本大震災にて被災した地から、被災した者から発信しつながる事が都市部にいるこども達のストレス緩和や新たなる生活のきっかけになる価値があると得心します。

当初のプログラム参加者は、夏休み200名、冬休み50名、春休み200名でしたが、結果的には、夏休みは、28名どまり、春休みは2名、夏休みの減災語り部ガイドは34名、春休みの減災語り部ガイド58名となり合計で92名でした。ボランティア数も例年の3分の1にとどまり、やはり大幅な実施計画の下方修正が必要とされたのは、新型コロナウィルスによる全国緊急事態宣言に伴う活動休止状態の時期や、団体としての全国津々浦々を廻っての参加者説明会を自粛しなければならず、当初予定されていた団体やサークル受け入れも全てキャンセルか延期となり苦戦を強いられました。予算的にもこのコロナ禍において厳しいマンパワーの削減により、物づくりの大変さも浮き彫りにされました。

東日本大震災から次の10年に向けて、海の見える命の森活動を7年目を迎え来訪者と地域に注目される活動となっています。コロナウィルスの問題解決後は、自然との共生が意識され活動を後押ししてくれるでしょう。若者たちに静かではあるが、着実に浸透しつつあります。

活動成果レポート No.06

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助成団体南陽えくぼの里案内人

所在地:山形県南陽市

プロジェクト名:赤湯温泉で滞在観光「住んで良し訪れて良し」会

■地域の課題

「南陽えくぼの里案内人」ボランティアガイドの会は、設立20周年を迎え、このたび東北電力様のご支援を賜り5本柱で15項目の事業を展開しました。赤湯温泉を軸にした観光地南陽市は山形県南部の置賜盆地にあり、県の形が人の横顔で、市はえくぼの場所にあるので「えくぼの里」、市内に伊達・上杉の保養地であった赤湯温泉や日本三熊野の一つとして信仰を集める熊野大社、また春は日本さくら百選の赤湯温泉烏帽子山千本桜公園、竜の伝説が伝わる白竜湖、国指定遺跡稲荷森前方後円墳など日本農村百景の地として先人の力で賑わってきました。支援のチャンスを機に、ガイドの会20周年にこれ迄の感謝の心で、この際未来に向けて地域民の協働で滞在して交流をはかる新時代の保養温泉地づくりをスローガンに事業展開できました。時にコロナ禍の環境下でのSDGs対応に使命感を意識しながら諦めずに精一杯推進に努力しました。以下にご報告をし、深く感謝の意を表します。

  1. 令和3年は市政55周年の間近で未来への市民のまちづくりへの関心の高揚が見られました。
    南陽市は昭和42年市政施行し山形県下で一番新しい市。来年令和4年に市長選挙予定され、市の行政、議会、住民コミュニティー活動(公民館や地区隣組)の社会システム機能のあり方の話題が多い状況。
  2. 平成25・26年連続の豪雨災害から、やっと6箇所の橋新設と堤防整備が進捗し最上川まで繋がりました。市民の母なる河川「吉野川」、工事への8年間市民協力と県市行政推進に感謝し新活用で生活充実が話題化。
  3. 県道「赤湯温泉大通り」の拡張工事の終点JR赤湯駅までの計画が明確化され地域検討が始まりました。道と川と交わりを「一流一路」、住んで訪れて保養する温泉街と駅の核、これ迄20年と後数年で終焉!
  4. コロナ禍対応やSDGs未来づくりへの使命感高揚をどう滞在型温泉観光地づくりへ反映できるか。地域住民と来訪者の視点で未来社会に役立つ「地域資源活かした魅力ある滞在温泉保養地」世界へ旗揚。
  5. 新しい観光推進に中長期計画構想と環境整備行動が立ち遅れ気味状況。出来るところから始めます。「観光で行こう、駅前が寂しい、街中にトイレ無い」住民や来訪者の意見に早期対応の計画と協働着手!

■当団体の紹介

赤湯温泉郷で観光案内を行うボランティア等を対象としたスキルアップ講座や視察、観光マップ制作等を実施し、滞在型観光を楽しんでもらうための受入環境を整備します。

活動の様子

活動の様子

プロジェクトの概要

■背景・目的は?
●どのようにして(5本柱15事業活動推進の留意点)
着眼対局 ・ 着手少局 ・ 着々寸進 ・ 洋々万里
  • A:活動の広報は南陽市「市報」と事業協働する山形新聞社を主に広くアピールし相乗効果を目指します。
  • B:行政(山形県・南陽市)と民間の連携での成果を意識し刺激し合います。市民として南陽市行政へ期待と不明感弱小さを訴え、実態を探り県と市の行政間歩み寄り強化、行政と住民総合理解協働を充実させます。
  • C:現存の地区組織と協働を仕掛けます。地域構成要員として使命感と出来る自信を意識強化し地域づくりします。 区長や部落組織、隣組、商店会、まちづくり協議会、協同組合、学校、社会教育や福祉機関、青年や婦人組織、産業界の組合等、多数ボランティア団体、皆で声出し互いの内外のシンクタンク構築目指します。
  • D:南陽市観光協会の機能強化に寄与します。会員の我々ボランティア団体が刺激し行動支援し汗をかきます。コロナ禍の先、進む人口減等の社会傾向、継続する国際交流等未来を予測し仮定し今行動できることから目標にむけての必要行動を示します。一人市民が協会の各業種が待つ行動欲と夢、来訪者の感想を種子にしたwinwinの次の喜びや繁栄を協働して誘導すべき組織としての原点意識でチャレンジする機運を作ります。
  • E:‘点’としての観光資源を再認識し‘線’で繋いで結んで多数の‘面’に広げ、面と面を絡ませ“球形”と 一人の市民や来訪者の言動感情を大切に1つ1つを地球の緯度経度のように引き出しにマッピング共有し、必要な時に協働の舞台で道具化セットし、行動が世界中から注目されるよう質の向上と新しい交流へと成長させます。
  • F:「住んで良し訪れて良しの滞在保養の温泉地づくり」を意識し、住民と来訪者の交流づくりイベントを見直し新しく仕掛けて滞在地魅力アップにへ繋げるように取り組みます。
  • G : 活動への参加料は無料を目指します。事前事後のアンケートを活かします。市報や山形新聞記事で募集報告の掲載を願います。各種情報の受発信の「スタジオ」づくりにつなげるため参加しやすく感想を述べてもらえるようにします。
  • H:コロナ禍の意識強くし、市や公民館の指導守りマスク着用、三密禁止、消毒と換気と洗浄を徹底します。
  • I:インターネットやSNS活用し、諦めないで声がけ等をし、実行優先とします。縮小しても実行します。
  • J:他団体機関に積極的に関わり、事業予算の合同や合算など、臨機応変に協働します。協働規模を可能な限り大きくするよう宣伝や心がけし、活動成果を細かく認識し共有し、ステップアップを狙います。
  • K:実施経過と結果は、温故知新、「これまで」「今・現状」に学び、断捨離等整理整頓し、分析してよく理解し「これから」に役立たせるよう、具体的でわかりやすいようにまとめていきます。
●だれが(協働のパートナー)

住民が、行政が、社会教育施設や団体が、商店が、飲食店が、ワイナリーが、旅館が、温泉施設が、生産加工農家が、プラン参加市民県民有志が、国内外からの来訪者が、

●どうなるように(活動意識の変化の狙い)

観光(素材化したオリジナル地域資源を地元民来訪者皆で考え適時種々企画し楽しみあう)体験滞在をし、SDGs活動の意識の上に出会い交流して「住んで良し訪れて良しの滞在する赤湯温泉保養地づくり」を実践します。

社会や自己に潜む上手く絡み合っていない隙間の存在を発見し、隣人と互いに語り、それを解消するために、生活(滞在)の中で、喜怒哀楽を共に感じながら、皆で担い合いながら、1つ1つできるとことからの協働作業で、より充実した社会と自己を目指します。

■具体的な活動は?
5つの事業の柱・15の事業を展開
●事業1 公開研修会「ふるさと南陽に学ぶ観光塾」を3回主催
  1. 第1回観光塾 3月10日 120分 赤湯公民館 参加無料 40人
    市報と山形新聞で広報、初回の山形の出前講座に挑戦 街づくり討論会で質疑意見交換
    テーマ「県南豪雨からの復興、地域人との協働による地域創造へ」~県道赤湯温泉大通と吉野川河川改修工事進捗と今後の活用法~
    → 2kmの大通りと100kmの吉野川の整備の最終的完成までの計画と工事予定を学び、「一流一路」を表示と決定適時研修し、事業の1-3 ,2-5, 2-6, 5-1, 5-3 を企画実行しました。(今後の観光塾を市内小学中学高校生対象の出前講座として行政と協働で実行したい)
  2. 第2回観光塾 9月26日 4時間
    市内宮内地区のまち歩き研修会(ガイドブック作成に向けた調査を兼ねて)、山形新聞取材と後日掲載、赤湯駅集合出発とし駅の機能拡大とフラワー長井線利用拡大に向け仕掛けます。地域有識者より力強く指導いただき、複数の指導者存在確認しました。
    → 事業2-1、2-2 に続けてvol.3以降のガイドブック作成を、市内多種のテーマや隣接市町村ガイドと広域の協働ガイド作成と街あるきコースに活かし、協働のガイドブックづくりへ展開していきます。
  3. 第3回観光塾 10月24日 4時間
    出来上がった5-1事業の「花見橋ポケットパーク」を発着点に活用しました。研修箇所を10ヶ所設定してパネルを作成し、説明人に県市の担当職員や地域協議会役員有識者が協働であたりました。 山形新聞と有線テレビNCV取材。「第1回新しい吉野川を歩こう会」と銘打ち、秋季吉野川3kmを堤防の歩行と6つの新設の橋の特徴由来等周遊研修コース設定、40人参加事業5-2,5-3 実行に関連させました。市民にとり初めての河川の勉強会として旗揚げができました。また県と市の事務所に10数回通い山形新聞社と打ち合わせで、直接に人に接する実績の案内人会の方が、されどの力を行政への感謝と意見を絡ませて、地元地区公民館を活用しながら実施しました。
    →同時に案内拠点地20を設定し各点をつなぐ様に街歩きコースに活かせてガイドの出番の増加を狙いました。
●事業2 必要な各種マップ・ガイドブックの作成に挑戦
  1. 観光ガイドのためのガイドブック(vol.1 赤湯周辺編、vol.2 宮内周辺編)編集、案内人同士の手作り、34頁カラー、各40部作成(宮内編は進行中)
  2. 日本さくら百選公園の「烏帽子山千本桜マップ」500部改編、観光協会と千本桜保存会と協働、多言語、温泉街マップ含めた(案内人のこの事業から5万円を案内のソフト提供の立場で保存会や観光協会と協働合算してわかりやすい地図づくりができました)
  3. 郷土偉人「結城豊太郎先教本」編集増刷、中学生授業教本に提供、学びと郷土愛育成狙う、市社会教育と市民有志で協働事業 観光案内の教本を兼ねる(第15代日銀総裁や大蔵大臣で日本の経済界に尽力した赤湯の偉人結城豊太郎先生の記念館への市内外の方々の案内や市民郷土愛育成に向け、ロータリークラブと協働で市内の全中学生に教本として贈呈配布し、観光ガイドに活かして他の偉人のガイドブック編集に向け一歩前進を図りました。総費用約40万円の内3万円で協働)
  4. 念願の今後の赤湯温泉観光案内資料の基礎となる「現状の地域地図データ」を山形県からデータ提供を願い多目的に自由に使えるようCADやJPEGの形態で作成CD保存できました。今後、全ての基礎となる地図データとしてガイド他何にでも活かせる地図兼住宅データとして有効利用します。
  5. 花見橋ポケットパーク 5月竣工で「赤湯温泉ふれあい街歩きマップvol.1」作成、JR 赤湯駅と赤湯温泉街を軸に市内20箇所を改めて起点付けし、季節魅力や時間余裕に合わせ何時でも気軽に便利安全に周遊案内できるよう、観光情報、WC、救急対応情報等を精査して記載します。まずはその土台を提示できました。(対象利用施設や道路等の土地状況が刻々と変わる中、今の地図を常に修正・変更して多目的に作成。街あるきに必要な地図を立ち上げました)
  6. 河川工事進捗に呼応し「市民の母なる川“吉野川”周辺散策マップvol.1」作成、新装4橋の堤防1周3km コース、四季の自然風景と周囲施設情報や歴史文化情報セットで物語風散策誘導、日常散策する住民のため、また訪問客滞在のために活かします。早速第3回観光塾で活用しました。10月30日実施の「最上川さくら回廊桜植樹イベント」にて東北電力支援での活動を地図活用してアピールしました。(今回の赤湯3km 地図を皮切りに「一流一路」テーマに全吉野川に地図増やします)
●事業3 「JR 赤湯駅の賑わいづくり活性化」で地区ネットワークづくりへ広がるよう活動
  1. JR赤湯駅周辺の早朝清掃。案内人と行政、JR、住民、旅館、タクシー、商店、ワイナリーJA他総勢30 人。山形新幹線停車駅とフラワー長井線発着駅について、置賜地区3市5町広域の結節点として綺麗で便利で安全で常に情報受発信できる駅周辺として魅力増進を狙いました。
    駅を観光拠点の1つとして充実させようと、南陽市観光課や南陽市観光協会にJR 赤湯駅内に観光地歓迎の拠点として協会事務所を戻すよう働きかけましたが、残念ながらその方向にはいきませんでした。諦めずに市民の市内や広域における行動や来訪者の歓送迎、賑わいづくりにあたり、結節点としての赤湯駅周辺の充実にこだわります。また、駅周辺開発に関わる中でコロナ禍の先の重要なことを清掃事業や歓送迎事業を展開する中で示していきたいです。
  2. 四季の「赤湯駅長オススメの小さな旅(イベントコース)」企画実施。続けてコロナ禍の先で案内人や地元有志が駅から始まる街歩きを開催し続けるよう、コース内容を充実させます。駅舎イベントや街歩きを通じて小中高生や高齢者と共に観光来訪者と相まって桜鑑賞や温泉体験、商店街ショッピングなど、多くのプランを準備。本年はコロナ禍でほとんど集客ならず実施できませんでした。来年以降本事業での地図や観光地整備に駅の有効利用を強調していき成果を狙います。
●事業4 花まつり等イベント「赤湯温泉マルシェ」で案内人の順番予定等企画と準備体制作る 案内愛生の充実図るよう努力
  1. 四季イベント(冬2月雪灯り祭り、春4月さくら祭り、夏6月バラ祭り、秋10月きく祭り)の観光案内担当割体制整備しましたが、コロナ禍で祭自体が中止になるなど、出番がほとんどなしでした。しかし、お客様視点での案内業務の充実と誘客対策等会議しました。
    今後は、日常生活イベントとしてマルシェの市開催に向けこれまでの花祭りだけでなく小規模でも日常のイベントに注目してそこから集客を図りサービス展開するようセットしていきます。
  2. 観光案内やマルシェ(市)開催時のサービス向上魅力アップに向け協議し、ガイドブックやマップの充実と共に通年で案内人として明確に案内行動を示しよりスムースに業務ができるための意見で、市内山形県立南陽高校生(美術部)と協働で、生徒の観光地印象をデザインとして立ち上げが実現し、ガイドの制服を立ち上げ製作できました。
    周囲から好評で案内人の意気込みも高まり来年以降のサービス向上に若い世代との連携を強めていき、生徒よりのガイド案内も再現していきたいです。
●事業5 赤湯駅と赤湯温泉街を結ぶ県道工事(一路)と最上川の支流の吉野川河川整備(一流)が進み、コロナ禍の先に魅力を継続する滞在保養地としての新しい案内拠点のパークを造成
  1. 「赤湯温泉花見橋ポケットパーク」を一流一路の交わる花見橋に。付近に「歓迎赤湯温泉」表示を新設しました。山形県、南陽市、市民各組織と案内人の協働で構想し、特に観光案内看板やベンチ設置等に意見しました。総工事費用は約350万円の内、案内人からは観光案内看板作成設置と維持管理目的に10万円を吉野川さくらパーク共に協働主体の南陽臨雲ロータリークラブに協賛参加しました。
  2. 山形県内35市町村を桜で繋げる山形新聞主催の「最上川さくら回廊植栽活動」植樹式50名今年は南陽市が会場。10月30日、県知事挨拶後12本植栽。ボランティア団体として参加。山形新聞と協働できました。観光ボランティア団体として植樹参加に選考されました。長井と白鷹の近隣ガイドの参加で広域での参加とした 県と市に植栽地周辺の公園化構想を示しました。
  3. 「(仮称)吉野川さくらパーク」新設着手。県と市の許認可で案内人と市民有志、臨雲ロータリークラブと協働事業で、10月30日、さくら植栽地の公園化(ベンチ看板等設置)に着手しました。5月にできた花見橋ポケットパークと関連させ吉野川周辺整備を進めました。
●主なテレビ新聞等メディアの実績
  1. 東北電力山形支店長様による助成決定と授与式、山形新聞取材し紙面で全県に広報
  2. 「ふるさと南陽に学ぶ観光塾」の南陽市報掲載での全市民へ開催告知と参加者募集2回
  3. 第2回「ふるさと南陽に学ぶ観光塾」の山形新聞取材、NCV(地区有線放送)TV 取材報道
  4. 改修なった吉野川の堤防道路、延長測量活動の山形新聞取材報道(3回観光塾準備調査)
  5. 第3回「ふるさと南陽に学ぶ観光塾」の山形新聞取材と掲載
  6. 山形新聞主催「最上川さくら回廊」 植栽事業へ参加(知事同行)山形新聞取材
●反響
  1. 市民や県民から、新聞や市報見て事業参加とテーマへの質問や提案を受け、イベントに活かした南陽市役所で市報原稿や建設課では各種許認可等打合せ、山形県置賜総合支庁の道路計画課と河川砂防課では企画説明や許認可申請等、数回の説明協議を重ね庁内で東北電力支援事業として趣旨を理解いただき協働の形ができました。
  2. 花見橋ポケットパークや吉野川さくらパーク整備、また郷土の偉人結城豊太郎先生教本の制作と市内全中学生約1,000人への教材としての贈呈行動は、南陽臨雲ロータリークラブ創立20周年記念事業とハードソフトでの協働事業展開であり、世界に広がる国際ロータリークラブネットワークや山形全県2,800地区(全山形)や東北6県エリアのロータリアンへの広報となりました。また学校3 校のPTA や教職員へ、市内地区公民館等社会教育施設へ勧誘等で大きく広報し賛同を得ました。
  • ユニフォーム

  • 菊まつり

  • 最上川さくら回廊植樹式

  • 赤湯駅清掃

■活動の成果は?
  1. 「協働事業体制の体感」様々な団体組織と市民が協働できいつでも声がけして実践できました。
    協働して実施できた事業:1-1, 1-2, 1-3, 2-2, 2-3, 2-4, 3-1, 4-2, 5-1, 5-2 ,5-3
    協働した団体個人:山形県、南陽市、赤湯温泉まちづくり協議会、古堤公園整備委員会、若葉町地区、南陽市観光協会、南陽市観光推進会議、南陽臨雲RC、山形県立南陽高校美術部、南陽市立図書館、宮内歴史の会、市内印刷会社、烏帽子山さくら保存会、結城豊太郎記念館松田組、(株)イトウ、デジコンキューブ、(株)ざおう、書家安孫子実氏、光南設計、山形新聞社、有線放送NCV、長井市・白鷹町ボランティアガイド、市民有志、他
  2. 「観光を軸にした地域開発の理解」 南陽市は観光が導くネットワークを活かして効果を作る方向
  3. 「地域資源の再認識と有意義な“点→線→面”での活用」 繋げて大きな魅力が即現れる資源認識
  4. 「“出前講座”という取り組み易い研修スタイル」 聴衆に合わせて誰でも出張して研修提案討論可能
  5. 「地元幼小中高生アイデア提供での未来づくりの成果」社会で学校で家庭での教育と連動の積み上げ
  6. 「新聞社推進事業への協働でウィンウィンの相乗効果づくり」 一団体と徹底して中期的に協働効果
  7. 「住民の所属する各組織のアイデンティティー見直し(課題と優位)で相互共有化で郷土愛へ繋ぐ」
  8. 「“一流一路”という新しい地域特徴地勢認識の発生、行政・民間・政治が協働で長期展望しての成果」

東北電力様の支援事業であることをその都度説明表示し、住民は東北電力の地域応援の会社姿勢と日常の電気生活での恩恵心を持って、コロナ禍、SDGs 実行で感じている必要な新しい風、考え方での行動心、何かしら挑戦に参加しようとの思いが、プロジェクト参加に大きな支え協働意識となり、事業を他人と関わりながら自信を持って実行でき、大きな広がりになりました。

  1. 助成金を活用し他組織団体との恊働体制でこれ迄より規模を拡大しての事業を行えました。
  2. 参加募集や広報宣伝において、東北電力様の助成事業の主旨を添えて、より広くより多くの人に情報を届けられました 。(より・そう・ちから=東北電力地位支援事業をPRできたと思われます)
  3. これまで始められずにいたガイドブックや地図制作に着手し供給できました。これまでの広い意味での関わりや因果関係、しがらみを一旦整理・断捨離し、柔軟な地域づくりへの進展の契機は作れました。このスタートから継続して、主役を入れ替えながらプロジェクトを成長させることが大事。常に様々な隙間を互いに問題化し認識し「希望」を共有し協働する舞台作れたのは大きな成果です。
  • 赤湯温泉花見橋ポケットパーク

  • 第1回観光塾

  • 第2回観光塾

  • 第3回観光塾

団体からのコメント

●今後の展開
2021電力プランで動き出した「5本の事業柱」の継続にチャレンジする(ノンストップ!)
  1. 「ふるさと南陽に学ぶ観光塾」の継続開催する市民への観光推進意識の誘導啓蒙機会づくり。
  2. 「時勢テーマにあったマップ・ガイドブック」の充実と更新 赤湯温泉地から南陽市全域へ、更に広域範囲に拡大した世界視野、外国人目線、滞在する視点での必要な多面情報を盛り込みます。
  3. 新しいJR 赤湯駅の機能充実・・・JR 東日本(株)と連携協働を図り特徴を活かした「世界から注目されるユニークな駅」構想を提案し自ら利用者の案内を行動するスタジオ機能と案内の発着場。
  4. 「人や物産が集まり交流する市場=マルシェの日常開催地」・・・観光イベントや社会の行動を医療観光、産業観光、福祉観光、スポーツ交流、コンベンション交流、体験観光等を商品化情報受発信。
  5. 「便利なポケットパークを辿りながら便利に安全に滞在できる温泉地」・・・電力プランでの2箇所の新パーク造成契機に滞在観光生活での案内や休憩やトイレやSDGs 行動に照らして再編します。
●現状の課題
  1. 活動資金が足りません。(安価な年会費と少額の補助金しかありません、これ迄の積立金なし、行政や観光関連組織からの補助金が少ない)
  2. 活動の事務局機能が弱い。(常時集まり使用できる場所がない、共に行動できる事務局員が少ない、コピー機やPC と通信機能整備がない、何とか観光協会に実費でお願いしています)
  3. 会員の拡大が急務です。(手頃な会費徴収と行動の人手の拡大がないと持ちません)
  4. 会員の活動参加目的が様々です。(活動と通した目的が自己と仲間の生き甲斐づくりが主、観光を軸にした地域づくりへの行動目的意識が薄い)
  5. 団体の社会的認知立場が弱い。(市の観光推進への行政を軸とした体制<資金や行動計画>が軟弱ガイド団体の存在の立場作りが進みずらく何かしらの対策、チャレンジが急務)
●今後の活動方針・目標
  1. 会として5つにまとめた課題克服に向け検討を重ねできることから実現していきます。
    ・資金確保 ・事務局設置 ・会員同士の募集 ・活動方針等話し合い ・社会貢献に繋がる行動
  2. 会員同士や他団体機関と情報を密にし今後の展開に向け会として具体的活動を継続します。
  3. 2021電力プランを契機に他助成金や市県行政や観光関連組織から資金や恊働の舞台を確保します。
  4. 我々のボランティアガイドの会はじめ全ての団体において、社会情勢が目まぐるしく変化し、ましてや地球存続に及ぶ人間社会の課題や予測される大災害への対応準備など、これまでの当たり前の概念や垣根を再構築していく中で、団体そのものも拡大縮小、消滅、再生など変化ありで、団体の器だけにあまり拘らず、時代に合わせての様々な単位での新しい協働が当たり前の姿。団体の年度の事業計画や組織や予算の変更をしながらもアイデンティティー(自分たちの認識、存在価値目的など)を意識しその中軸の思いを中期的存在で実現に努力していくよう、臨機応変な団体運営が必須です。

活動成果レポート No.07

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助成団体高子沼を楽しむ会

所在地:福島県伊達市

プロジェクト名:高子二十境巡り ウォークコース案内整備(古樵丘階段整備)事業

■地域の課題

伊達市保原町の高子地区では少子高齢化が進み、周囲を取り囲む里山に広がるぶどう栽培を担う農家は後継者不足で、栽培農地の耕作放棄が予測されるなど、地域の活性化が喫緊の課題となっています。

■当団体の紹介

住民の高齢化と後継者不足によるぶどう栽培地の放棄が深刻化する高子地区において、定住者を獲得するため、ウォークコースや案内板の整備等を行い、地元の魅力を体感できる機会としてウォーク大会を開催し、交流人口の増加を目指しています。

活動の様子

活動の様子

プロジェクトの概要

■背景・目的は?

高子の住民有志で高子沼を楽しむ会を自主的に結成し、景勝地「高子沼」をはじめに、高子を取りまく里山の美しい景観「高子二十境」の環境美化に努め、伊達氏発祥の地である歴史的遺産や地場産業のぶどう畑を巡る春と秋に高子二十境巡りを開催し、高子の居住地としての魅力を発信し、交流人口の増加を期しています。

約8kmにおよぶ高子二十境巡りのウォークコースの除草や整備してきていますが、より安全で快適なものにするために、逐次、コース階段整備、登り旗や案内板の設置に取り組んでいます。

春と秋にウォークイベントを開催し、市外、県外からも多くの来場者を期待し、また、いつでも気軽にウォークを楽しめるようにします。

■具体的な活動は?

会員で約8kmのウォークコースを逐次、整備していますが、経費面から階段等の工事を必要とする整備はできず、手作業で急斜面を応急的に整備した箇所が数か所あります。安全面、景観面から階段にすることが求められていました。

この度の活性化応援プログラムの助成で、当初は、高子二十境巡りののぼり旗の作成、コースガイド栞の印刷製本をお願いしていましたが、会員で切り開いた「古樵丘」への滑りやすい急斜面に階段を設置することに変更願いをし、工事に着手しました。

地元の職人等に工事委託をし、助成金30万円を工事費に当て、できる範囲内で着工し、約34mの中央手擦り付き41階段と約14mの中央手擦りを2021年3月末までに整備することができました。

  • 令和2年度事業・コース整備(古樵丘階段)

  • 高子二十境の白雲洞への参道

  • 白雲洞の岩谷霊窟の前で

  • 安全なウォークコースに整備

■活動の成果は?

4月29日(木)「春の高子二十境と箱崎の獅子舞い巡り」、9月19日(日)「秋のぶどう収穫祭高子二十境巡り」を、上保原地域づくり振興会、上保原地区体育協会、交通安全協会上保原分会等で実行委員会を組織化し、高子沼を楽しむ会が事務局となり実施する予定でしたが、春は雨の悪天候のため、秋はコロナ感染状況から県独自の緊急事態宣言が発出され、中止せざるを得ませんでした。

実行委員会としてウォークイベントは中止としたのですが、春は雨降りにもかかわらず、また秋にはコロナ感染の恐れにありながらも、それぞれ数十人の来場者がありました。差し上げたウォークマップを手にして自主的にコースを楽しそうに歩く姿が見られました。

熊阪三代の高子二十境を詠った漢詩と谷文晁の墨絵を、実際の景観を眺望しながらの高子二十境巡りを楽しもうとする人が増えていることが実感できました。これからもコースの除草や整備に努め、ウォーク大会での受付、コース案内などの係分担をしようとする会員の意欲が喚起されました。

こうした取り組みで高子の魅力を発信し、交流人口の増加、そして定住希望者が来てくれることが期待できます。

ウォークで歩くのに危険な箇所を安全な階段に整備することができ、より気楽に安心して楽しむことができるようになりました。

今回の助成で、ウォークイベント時だけでなく、いつでも友人たちの少グループや家族で、マップを手にし、案内板を確認しながら散策のようにして、高子二十境巡りが楽しめるコースにグレードアップすることができました。

現在、阿武隈急行「高子駅」北側が、宅地開発がされ、まもなく分譲されます。市外、県外からの購入定住者も期待されます。この高子地区への新しく住民になられる方々にも高子二十境巡りを推奨していけば、高子沼や高子の里山の景観、伊達家発祥の地の歴史遺産、ぶどう栽培の地などの高子の魅力を堪能していただけると思います。

また、伊達市の健幸都市づくり政策での「だてな健幸ポイント対象事業」や東日本JRの「小さな旅」のイベント事業に、高子二十境巡りが登録されることから、令和2年度から「高子二十境巡り実行委員会」が組織化され、地域挙げての事業として取り組まれることになりました。今回のコース整備によって、他の地区のウォークイベントに並ぶ良さを確保できました。

  • 丹露盤の入口で

  • 熊坂家墓所に向って

  • 高子沼を楽しむ会の美化活動

  • 地域挙げての活動に

団体からのコメント

約8kmにわたるウォークコースの中には、まだ、足下の悪い坂道、見通しの悪い分岐点等があり、一部民間会社の資材置場を通らざるをえない箇所もあります。市や県からの認定コースとして登録されるのには、これらのコース上の問題箇所を改善しなくてはなりません。

また、地域挙げてのイベント大会として盛り上げ、高子二十境巡りを楽しむ参加者をより多くなるように、さらに大会運営を改善しつつ取り組んでいきます。

本会の最大の課題は、後継者不足です。昨今、65歳で定年退職となっても、再任用等で70歳くらいまで仕事に就くようになっており、団体への加入者が減じています。後継者をどのようにして確保していくのか、知恵を出していきます。

また、高子駅北側の宅地分譲で新しく住民になられる方々に、定住地としての高子の良さを知ってもらい、協力し合って地域づくりをし、活性化を図らなければなりません。

今後の目標は以下の通りです。

  1. 高子沼、高子二十境、伊達家発祥の地歴史遺産などの地域の宝の美化活動を地域住民挙げて取り組み、我が郷土を誇りに、地域の活性化に取り組むこと。
  2. 漢詩を詠み、墨絵を鑑賞しながらの高子二十境巡りという他にはないウォークを、より文化の香りがするものすること。
  3. 「高子ふれあい祭り」で地域の絆づくりをし、笑顔溢れる地域にしていくこと。
  4. 高子二十境の絵画、漢詩の書、詩歌の創作作品を展示する「私たちの高子二十境」を継続して開催すること。

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制度の概要(トップページ)

「東北・新潟の活性化応援プログラム」の制度の概要について紹介しています。

2023年応募要項について

応募要項や応募に関するQ&Aなどについて紹介しています。

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東北電力株式会社 ソーシャルコミュニケーション部門 地域共生ユニット

〒980-8550 仙台市青葉区本町1丁目7番1号

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受付時間:平日 9:00~17:00(12:00~13:00を除く)

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