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所在地:秋田県大館市
プロジェクト名:明るい未来づくり!農業婚活♪~応援団は農家のおっかさん♪~
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当市の人口は、平成17年の国勢調査で人口82,504人でしたが年々減少傾向にあり、令和3年12月1日現在69,406人となっています。過疎・高齢化というマイナス要素を跳ね返し、地域が元気になるためには、地域の魅力を発信し、交流人口・定住人口の増加が喫緊の課題です。
都市・農村間交流事業の経験が豊富な農家のお母さん達による、地元男性に光をあてた婚活事業を首都圏の女性も招いて実施します。農業体験や本場のきりたんぽづくり、農家民泊などを通じて、地域の魅力を伝え、人生の伴侶探しの後押しを行い、地域の活性化、および交流人口の増加をサポートしています。
地域の活性化を図るために、農家のお母さん達が、農業体験や本場のきりたんぽづくり、農家民宿宿泊などの体験のなかで、地域の魅力を発信し、地元参加者の郷土愛の醸成を図りながら、人生の伴侶を探すサポートを行い、地域を明るくするプロジェクトを実施したものです。
都市・農村間交流事業の経験が豊富なお母さん達による、地元男性と首都圏の女性も招いての婚活事業として実施する予定であったが、新型コロナウイルスの影響から、参加女性は北東北3県に限定し、実施した。なお、参加者の募集については、FACFROOKやインスタ、北鹿新聞に募集広告を掲載しました。
なお、定員各10名で募集したが、募集開始時期に新型コロナウイルスの猛威により県の警戒レベルが3であったことから、県の結婚支援センターでは、リモート以外の婚活イベントの情報発信を行うことができないということで、昨年に比べて応募が少なかった。また、応募者のキャンセルも発生し、最終的に、男性7名、女性5名での実施となりました。
参加者には、地産のそば打ち体験、農業体験、本場のきL)たんぽづくり体験などを通じて、大館の食や文化を体感していただくとともに、親睦を深めていただき、力ップルが3組誕生しました。
今後の交際の継続を促すために、カップル成立特典として、後日、再会をアシストする企画として、仲をとりもち(餅)ます餅つき体験を実施します。
当企画は、出会いの場を求めていた魅力溢れる若者達に光を与える取組であるだけではなく、農家のおっかさんを通じて大館への郷土愛の醸成も図れました。
11月6~7日に実施した、農郷【明るい未来づくり!農業婚活~応援団は、農家のおっかさん~】においてカップルになった3組6人を対象として、さらに仲を深 める機会を創出するために、仲をとり餅ます!餅つきを実施した。参加者からは、お互いのことを深く知るきっかけをつくってもらえてありがたいという声をいただきました。
ラブラブ中山そば打ち体験
りんごの収穫体験
愛のぼっちゃ判定
秋田弁ラジオ体操♪みんなカップルになれ!
地元参加者からは、大館市がきりたんぽの本場と言われてはいるものの昔と違い薪ストーブが各家々になくなってしまっていることから、きりたんぽを一から自宅で作ることがなくなっていました。そのため、この機会で、郷土の良さをあらためて体感できたという声を多数いただき、郷土愛の醸成に繋がりました。
また、今回の農業婚活では、3組のカップルが誕生し、受入のお母さん達も「なにかあったらいつでも相談に来てね」と声をかけたように、地域の中で、若者の出会いをサポートしてあげたいという気運がいっそう高まったとともに、世代を超えたコミュニティの構築にも繋がりました。
そして、カップルにならなかったメンバー同士でもLINEで繋がり、交流会を開催したと報告をいただき、今回の取組みを通じて人と人とのネットワークが広がり、自分たちの暮らす大館市をみんなで明るくしていきたいという気持ちが高まったようです。
さらに、今回の取組みについて、地元紙でもホットな話題として取り上げていただけたように、この事業の実施により、大館市が明るくなりました。
今回の取組みを、「より、そう、ちから。」をスローガンとされている東北電力様のサポートを受けて実施できたことで、女性を募集するに当たりとても明るいイメージで募集でき、女性の応募が多かったと感じています。
昨年、そして今年と県の次世代・女性活躍支援課の結婚支援班の方から、県内の婚活の取組みでは、女性参加者を集めるのにとても苦慮しており、男女の比率が9:1だったりすることが多いと言われていましたが、昨年度は女性が定員を上回る11名、今年度は5名に参加いただくことができました。婚活に参加するのが恥ずかしいと感じる女性の方にも、明るいイメージで参加いただけたのは、東北電力様のサポートがあったからこそです。
本場のきりたんぽづくり
力をあわせて重いりんごを探せ!ゲーム
仲をとり餅ます!再会アシスト企画
俺の熱い想いを聞いてくれ!!ラストアピール
活動成果レポート No.02
所在地:青森県青森市
プロジェクト名:フリースクール新校舎開校及び、直営食堂開設による地域住民との交流で生徒の心を育む事業
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平成27年(2015年)時点での青森県内の中学生不登校生徒数は991人、高校生不登校生徒数は271人で、県内において1262人もの中高生が学校に通えていない状況にあります(青森県教育委員会データブック2017)。平成30年(2018年)には小中高合計で1,591人が不登校になっています(文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導の諸課題に関する調査」)。
2019年度は市内中心街に事務所を構えるNPO法人とフリースクール校舎を併用していたため、受入可能人数が限られていました。今後、入校価値が高まるに連れ入校希望者増加が予想され、当初の事務所では手狭で入校者の受入が困難であり、1500人以上いる不登校生徒の内、ごく少数しか支援できない状態にありました。更に、中心街に立地しているため、生徒や保護者から、周囲の目が気にならないプライバシーに配慮した場所への移転を希望する声が寄せられていました。
不登校の子供たちの居場所づくりのために、フリースクールの新校舎開設に向けた準備を進めます。また、フリースクールの運営資金確保を目的にコミュニティ食堂の開設を目指しています。
大人数の生徒を受入可能な独立校舎を開設することで、今後増加が見込まれる入校希望者を受け入れることができ、県内で悩みを抱えるより多くの不登校生徒に対して、学習の遅れや社会とコミュニケーションをとる機会を与えることが可能となります。また、人が行き交う中心街から移転することで、生徒・保護者が周囲の目を気にすることなく、安心して登下校や送迎することができ「自分は自分で良い」という自己肯定感を促します。
フリースクール新校舎を、中心街事務所から離れた地区に、二階建て一軒家の賃貸物件を借用し、2019年7月に開校しました。部屋数が増え(ワンフロアから8LDK一軒家へ移転)、冷暖房設備などがほとんどない状況で、移転した夏には熱中症が懸念されるほどの暑さ、冬には室内でも0度前後の状況となることが具体的にわかったため、当初予定していた生徒たちの過ごす場所の環境整備に必要な機材等の購入、設置を行いました。
具体的には生徒が学習に専念できる環境や、寛げる環境へと改修工事を行いました。
スタッフ事務室と生徒等の懇談室、学習ルームにはFF式ファンヒーターを設置。
物作りスペース、卓球ルーム、キッチン等では持ち運びのできるストーブを設置。
また今後の直営食堂開設も視野に入れ、多目的ルームにも大きめのファンヒーターの設置を行いました。
それに伴い灯油タンクからの灯油共有経路の設置工事等も行い、最低限ではありますが生徒やスタッフ、足を運んでくださる保護者の皆様が快適に過ごし歓談できる環境の確保をすることができました。
工夫した点は子どもが使用する場所と工事、設置の兼合いを十分にスタッフ内で話し合い、経費を抑えながら十分な環境になるよう検討し設置したことです。
セミナーも盛況
セミナー風景
学習風景
暖房設備も整った学習ルーム
新型感染症が流行し、さらにインフルエンザなどが流行する時期にもなり、感染拡大防止措置を十分に取る必要が強まりましたが、子どもたちは快適な環境でゆったりと勉強したり、本を読んだり体力回復のために休憩したり出来ていて、実際に「落ち着く」「過ごしやすくリラックスできる」「引きこもって家にいるよりずっといい」などの声をいただいており、保護者の皆様からも、「安心して子どもをみてもらえる場所がとてもありがたい」「この場をなくさないで欲しい」という声を頂戴しています。
多目的ルームに関してはフリースクール利用者や、利用者予備軍である当事者などに向けたイベントの開催を行うことが出来、フリースクールを知ってもらう機会に繋がっています。
新型感染症拡大前は、実際にセミナーや子ども向けのゲームイベントなどを開催しましたが、部屋いっぱいになる参加者の方が集まってくださって盛況でした。
また会議等にも利用出来る状況なので地域や行政、他団体の方からは「利用料を支払っても良いから使用させてくれないから?」などの声があり現在検討中です。
助成金がプロジェクトの充実化・ステップアップに非常に役立ちました。
何より子どもを安心して過ごさせることが出来る場所という認識を持ってもらえるようになったことが一番です。
現在利用している子どもは、しっかりと休憩をし、学習ボランティアや学生ボランティアたちと楽しく、時にはしっかりと勉強をしたりすることで、まさに「自分は自分で良い」という自己肯定感を取り戻し、中学受験に向けて希望を持ち未来に向けて進むようになりました。保護者からも「もともとは明るく元気な子だったが、最近だいぶ戻って来ているし、放課後は学校に宿題を持って行けるようにもなった。」ととても喜んでいます。
そして、多目的ルームに関しては、新型感染症拡大の影響で食堂の運営は難しいと考えていますが、会議室やイベント会場としての利用等について、「利用料を支払っても良いから使用させてくれないか?」などの声があることから、更なる利用方法や収益に繋がる使い方なども検討出来るようになりました。
実際に具体的な使用方法や利用料金等の検討について会議等を開き検討しており、ステップアップになったと、ありがたく感謝しております。
収穫体験を通して食育
家庭菜園も意欲的に
ゲームイベントも開催
パーティの準備
御社の助成によってストーブやエアコンを取り付けることが出来、現在通って来てくれている子どもが、季節、時間問わず気持ちよく学習したり、疲れた時は大の字になって休んだりでき、日々元の元気だった状態を取り戻しながら、今は中学受験に向けて頑張れるようになりました。所属小学校での出席日数の扱いについても、学校長といい方向での話が進んでおり、卒業、進学に向けて、本人も保護者も大変希望を持てる状況となりました。
その経験や繋がりを今後さらに活かして、同様のケースの子どもたちへの手厚いサポートを拡充し、地域住民や学校・教育委員会等にも活動の内容をこれまで以上に知っていただけるような展開をしていきます。
また、新型感染症拡大に伴い、オンラインを活用した学習支援や、面談、セミナー等に力を入れて、家から出られない、学校に行けない状況になっても、学習や社会との繋がりを切ることなく、子どもたちや保護者のサポートが出来る取組をします。
事業の実施にあたり、やはりこれまで同様資金面、人員面はなかなか確保が難しい課題です。
最大の課題はやはり財政面です。また適切な人員の確保も大変難しいです。
低所得家庭が多い地方でのフリースクール運営は、立上げて三年目となる今年度も切に痛感しました。企業の寄付についての案件も少しずつ進んでいましたが、災害や感染症拡大等により企業もまた大打撃を受けると、寄付は難しい状況となります。そのときに利用料を上げるのも、地方の家庭には厳しいです。
公共機関ではないため、運営のための最低限の経費、特に人件費の捻出は非常に難しく、安定的な経営を目指したいですが、反面そこが大きな課題です。
今後の活動方針としては、これまで同様、未来ある子どもたちの疲れた状態(不登校や学校に行きづらい状態)の子どもたちと、その保護者の逃げ場となり、未来が見えるようにサポートし、一緒に進んで行きながら、学校や社会に戻る手伝いをします。
目標は、今年度は通学の利用者が1名、オンライン学習利用者が1名となっていますが、利用者10名/月を目標にすると共に、出席日数の扱いの事例や進学、就職等の事例を増やして行きます。さらに、今回の感染症拡大のような災害があった際に、慌てることなく子どもたちのサポートが出来る環境を整えることも重要な目標とします。
活動成果レポート No.03
所在地:岩手県盛岡市
プロジェクト名:3・11の記憶を東京へ。『二人の海外アーティストによる東北の記憶』 プロジェクト
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東北が3.11を忘れる事は無い。けれど日本全体が多くの自然災害に見舞われる中、東北以外では震災の記憶はだんだんと遠のいていっているのではないでしょうか。
東日本大震災以降、東北に通い続け、東北を伝え続ける二人の海外アーティスト(写真家・建築家)を中心とした展覧会を東京で開催し、震災の記憶の共有と風化防止や防災意識の向上などを目指しています。
このプロジェクトの中心になるアーティストは、海外から東北に通い続け、東北を伝え続けている二人です。
今回、私たちが伝えたいのは、東北の記憶を東京でも改めて想起してもらうこと。そして震災の後、哀しみだけではなく人種を超えた繋がりが生まれ、そこから新しい芸術も生まれているということを知って欲しいと考えています。
開催して直ぐにコロナによる緊急事態宣言発令となったため、通常の一般客は少なかったですが、報道関係者の往来はあり、足を止めて見入る人も多かったです。
1年延期、また緊急事態宣言解除前の開催でしたが、1日平均100名の来場者がありました。来場者からは、「東北を応援しています」「10年目という節目に海外のアーティストの思いに触れ、色々と考えさせられる展示だった」等の声が寄せられました。
Magdalena Sole 写真展
Magdalena Sole 写真展
「花とともに生まれん。3・11以後、復興とアート」 展
「花とともに生まれん。3・11以後、復興とアート」 展Ana「テスラ」
今年の3月11日は、震災10年の節目として報道等で多くの特集が組まれた影響もあってか、本事業はメディアやSNSなどによる多くの告知や発信につながったのではないかと思います。以下、主なものです。
特に「花とともに生まれん~」展を通じて、美術作品とともに岩手県復興局によるこれまでの岩手県内での復興の歩み及び知事メッセージを東京で紹介できた意義は大きかったと考えます。
東京での開催にあたり、課題として大きかったのは、やはり資金面です。会場費、輸送費、スタッフの交通費等の負担が非常に大きいことを考えると、事業開催をあきらめざるを得ない他団体も多いのではないでしょうか。
しかし、今回の助成金を受けることができたことによって東京開催が可能となり、岩手県の補助金申請に際し、実績として評価につながったのではないかと思われます。
「花とともに生まれん。3・11以後、復興とアート」 展Anaインスタレーション
「花とともに生まれん。3・11以後、復興とアート」 展マガジン展示
「花とともに生まれん。3・11以後、復興とアート」 展会場
「「花とともに生まれん。3・11以後、復興とアート」 展会場看板
やはり財源の確保が課題です。(財源が確保されれば、人員面もある程度はカバーできるため)
また、今回のようなコロナ禍においては、「花とともに生まれん~」展の記録を映像で残し、伝えることの重要性も感じていますが、そうした取り組みの財源も課題です。
今後も被災地の心の復興につながるようなアートを中心とした展覧会等の活動を岩手県内外で行ってゆくつもりですが、営利事業ではないため財源確保は課題です。自治体あるいは企業とのパートナーシップ関係を築きながら社会貢献に努めていきたいと考えています。
活動成果レポート No.04
所在地:宮城県多賀城市
プロジェクト名:多賀城古代米を地域の誇りに!
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持続的な地域形成のため、「地域の誇り」に着目した次の3つを目的として掲げました。
多賀城の歴史を象徴する「古代米」を地域の誇りとして受け継いでいくため、市内全小学5年生、同日の田植え、稲刈り体験を実施し継続します。その運営に多くの市民・団体・行政が関わる体制の構築を目指しています。
◎プロジェクトのゴールのかたち
協力体制構築のための企画説明と、学校への参加声がけを推進しました。
セミナー風景
田んぼを案内
みんなで田植え体験
自分の手で苗を植える
「東北電力さまの支援を得たプロジェクト」であることで、信用度が増し巻き込みやすくなりました。我々だけだったら、声がけも更に時間がかかったのではないかと思います。市役所や学校に対してもスムーズに理解していただくことができました。
イベントの下見
悪天候のため体育館での講義
稲刈り
収穫した古代米
コロナ禍での開催できない状況が続いた場合、新たな展開を関係者で話し合わなければいけません。仕切り直しし、関係性構築に主眼を置いた展開に転換する可能性があります。
現状、開催準備のみ構築しましたが、関係性を維持し続けなければいけません。それと。開催が延期になるほど資金不足になるので、資金を新たに調達することを考えています。
コロナ禍での新たな展開として、オンライン会議をまちづくり連携のインフラとして推進することに取り組んでおります。これらを含めた事項の経営的な確立を目指しています。
本プロジェクトをきっかけに関わった各所へ「観光まちづくり」の提案をしておりました。当初含めていなかった市民団体をはじめ、ビジョン実現へ向けた動きが加速するのではないかと感じています。幅広い世代へ、本当の意味での「まちづくり」の実践へ取り組んでまいります。
活動成果レポート No.05
所在地:山形県鶴岡市
プロジェクト名:ミュージカル「蜂子の皇子物語」奈良あすか里帰り公演
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庄内地域は、出羽三山文化という豊かな精神文化が育まれていますが、その開祖となる「蜂子の皇子」の話はあまり知られていません。「蜂子の皇子」の人生を掘り起こしたミュージカルを、地域住人、国内外の観光客に、観劇して頂く中で、皇子の物語が、皇子の故郷大和地方では、全く知られていない事を知りました。
動乱の中、都を追われ出羽三山の開祖となった「蜂子皇子(はちこのおうじ)」とそれを主導した蘇我馬子。二人のその後の伝承をテーマとしたミュージカルの里帰り公演として、奈良(あすか)公演を実施します。本公演をきっかけに、奈良・庄内の交流人口の増加ならびに両地域の活性化等を図っています。
物語と深くかかわる蘇我馬子の墓(伝石舞台古墳)が存在する明日香村でミュージカル上演をして、関西方面とのつながりを復活するきっかけとします。準備の中で、明日香村教育委員会・飛鳥観光協会・あすか劇団「時空」との絆を築き、以後の交流に生かします。
2020年11月22日(日)に、明日香村中央公民館ホールでミュージカル公演予定でしたが、コロナ感染予防のため、公演日は「2021年11月21日(日)」へ延期。その後、会場予定の明日香村中央公民館の耐震工事と重なり、2022年3月20日(日)に延期しました。
あすか公演の、再三の公演延期を受けて、子供達のモチベーション低下を防ぐため、2020年10月11日(日)のプレ公演に続き、2021年3月28日(日)ミュージカル「ハッピーバースデー」の公演を行いました。1週間前から感染急増時期で、午前・午後2回の上演、観客数は90名。
2021年度の活動目標は、(1)8月「出羽三山神社での奉納公演」、(2)3月「奈良・あすか里帰り公演」、(3)1月「あすかのプレ公演」の3回の公演と、(4)「YouTube動画アップ」としました。
奉納公演【8月22日(日)】感染増加時期だったため「無観客・マスク着用」で、奉納公演撮影をして編集後YouTubeアップ予定。奉納公演後、明日香村の小学生・中学生4名と村教育長立ち合いでオンライン交流ができました。
9月以降は、コロナ禍で、小中学生の出演者が増えませんが、地域イベント(藤島音楽祭)参加をはさんで、1月30日(日)のプレ公演(そして3月公演)に向けて稽古を重ねています。
オンライン交流前の緊張の瞬間
八乙女の舞い
合祭殿前でオンライン交流準備
いつもの円陣「頑張るぞ!」
3月28日「ハッピーバースデー」公演は、ジュニアたちが大好きな演目だったので、出演者のモチベーションが上がりました。
一昨年度結成した「ミュージカル『蜂子の皇子』奈良あすか里帰り公演実行委員会」代表大渕氏を中心に、明日香村教育委員会、飛鳥観光協会、歴史劇団「時空」、関西山形県人会、桜井市(あすか地域に入る。蜂子の皇子の父崇峻天皇の御陵を守る人たちがいる。)の関係者との連携をとってくれて、あすか公演に向けて、明日香村・桜井市・関西方面との絆が強化されました。奉納公演直後の明日香村児童とのオンライン交流が出来たのは、代表のご苦労の賜物です。
また、明日香公演に向けての資金不足分(約400万円)について、(1)庄内の企業ご協賛金(2)鶴岡市の故郷納税ガバメント・クラウド・フアンディングによる募金(3)過去のミュージカル参加者などへのカンパの呼びかけの3方法で募金体制をつくり、年度末にかけ活動中。間もなくチケット販売も始まり、市内外の方達に、奈良あすか公演に向けた活動をPRできる事を期待しています。
地域のミュージカルや演劇には、大会・コンクールもありません。活動を地域に周知する機会は、公演が中心で、これまで地域で「蜂子の皇子物語」長編・短編の公演で、庄内地域で計4,000人の観客動員をしましたが、地域全体に周知するのは難しいです。東北電力が「東北・新潟の活性化応援プログラム」として、認定してくださった事で、当団体の活動を広い視野で認定して頂いたこととなり、これまで興味をもたなかった方も、関心を持ってくれるようになりました。またミュージカル参加者たちが、自分たちの活動に誇りを持って取り組むことが出来て、ありがたいです。
お陰で、奈良県、明日香村との御縁ができ、現地芸術家(地元陶芸家・村の劇団関係者さん・奈良合唱愛好者さん)などとのつながりもでき、ご縁を頂きました。「ミュージカル『蜂子の皇子物語』奈良あすか里帰り公演実行委員会」の働きかけで、2021年8月の奉納公演では、明日香村教育委員会の仲立ちで、メンバーと明日香村の小中学生4名とのオンライン交流が出来ました。また、2022年1月30日(日)の鶴岡中央公民館でのプレビュー公演でも、オンライン配信・オンライン交流体制もできて、あすか公演に向けた整備が整ってきました。
ツクヨミノミコト(客演)との新曲【愛に溶けて行く心】デユエット
全員で【出羽三山開山】
劇中歌【愛する故郷】
藤島音楽祭
今後の展開としては以下のような公演を予定しています。
ジュニア層中心の作品創作、運営をしています。中学・高校生は、学校の生徒会費・部費への支出が大きい(特に中学校は、多額。)ので、社会教育として保護者に費用負担を求めにくいです。小学生は、長い稽古時間が必要で、指導側の社会人の負担が大きいです。東北電力さんの採択・応援は、財政面、社会人のモチベーション両面の維持で、有難かったです。
活動10年目となり、活動を開始した当時は学生だったメンバーも結婚・子育て世代となり、各職場の対応も様々な中、子供世代中心の活動だけでは成り立たなくなっており、活動時間(現在は土、日中心)、財政面整備、ミュージカル台本の選定など、参加者の要望や思いをすくい上げての活動を、目指さなければならないと考えています。
活動成果レポート No.06
所在地:福島県河沼郡会津坂下町
プロジェクト名:八幡地区地域づくり協議会「つるし雛でひなまつり」
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いかに八幡地区に対する誇りと愛着を育て、自慢できる地区にしていくかが課題となっています。そのため、八幡地区の名所・史跡、飲食店等の魅力を内外にアピールして地域の活性化を図り、また、それを支える後継者の育成に取り組んでいます。
2013年より開催している「つるし雛でひなまつり」をスケールアップして実施。同イベントを中核に、地域に存在する文化財や街並み、史跡等を一体的にとらえ発信することで、地域の活性化を図っています。
見学に来た幼稚園児
子どもたちの作品
早乙女踊り
地区の方の生け花作品
稲刈り(稲もすべて手作りです)
坂下初市・大俵引き
第3会場つるし雛
田植えを表現
八幡地区のガイドブック(パンフレット)を作製しましたが、今後、さらに改善し、地区内のウォーキング大会などの事業と関連させ、有効に活用できるようにしていきたいです。
今後もひな祭りで、八幡地区のみならず、会津坂下町をPRするよい機会として町と協力して行っていきたいです。
新型コロナウイルス感染防止のため、開催中のスタッフを多く確保する必要があり、(検温係、誘導係など)人員確保が課題です。
大きな作品を作る場合、材料費などで金銭的にも厳しい部分もあり、財務面でどのように捻出していくか、考えなくてはなりません。(入場料の設定など)
「つるし雛でひな祭り」をさらに発展、そして地域の活性化を図っていくために、地区民の作品展示、古民家での他地区、県外の作品の展示など、一層工夫・改善を図っていきたいです。
活動成果レポート No.07
所在地:新潟県村上市
プロジェクト名:むらかみ宵の竹灯籠まつり
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村上市街は古の城下町の面影が残る希少な街です。町屋と言われる建物も数多く残り、日々の生活が営まれています。このような街の中でも城下町の風情が色濃く残る黒塀通り(安善小路)で、毎年10月の連休にあたる土曜日・日曜日の二日間、竹の灯籠を並べロウソクに火を灯し、通りの随所で雰囲気に合った和楽器等の生演奏会を行い自由に見学してもらいます。
2万本の竹灯籠に灯りがともり、辺りから聞こえてくる様々な楽器の音色は異次元の世界を創りだします。城下町村上の風情が残る黒塀通りを舞台に、2002年から続く「むらかみ宵の竹灯籠まつり」の継続実施を通じて、住民を結び付け元気な街づくりに繋げています。
私たちは、日常生活の当り前の町並みや景観を竹灯籠やロウソクの灯り、音楽で演出することで魅力的な街であることに気付いてもらい、この風景を残すことの重要さを知ってもらうことで自分たちの住む街に誇りを持ち、文化の継承へと繋げられることを目的に実施しています。
また、特に子供たちにボランティアで参加してもらい自らの力で街の魅力を創り感じてもらいたいと思っています。魅力的な街は観光客にも支持され交流、関係人口の拡大、経済の活性化、市民力の向上へと繋がり、いつも元気な街になることを願って開催しています。
実行委員会のミーティング
竹の回収作業
集めた竹
竹灯籠づくりの作業
4月のスタート時より、コロナ感染症対策を万全にすることを前提に今までの規模、演奏会場、ボランティアへの呼びかけ、告知等全て縮小の形で考え、20年継続してきた竹灯籠まつりを途切れさせないで先ずは開催することを今回の大目標として進めました。
地元小・中・高校への呼びかけや授業開催も行わず、個人参加としての募集のみとしたのですが地元高校の先生が積極的にボランティアの募集をしてくれたり、子供同士が呼びかけて参加してくれたり、特別支援施設の皆さんがグループで参加してくれたりと実行委員が関わらないところで自主的にボランティとして参加してくれる人が多かったようです。
また、3年ぶりであること、コロナ禍の中経済的にもたいへんな時、加えて村上市は8月に大災害を受け未だに復旧半ばであること等を考え、協賛者も少なく協賛金の大幅な減少を覚悟していましたが、今までで最高の額の協賛金が集まりました。当日のご寄付も来場者数からするとかなり少なくなると思われましたが、実際は2日間今までと同じくらいのご寄付がありました。実行委員の頑張りもありますが、2年間開催されなかった竹灯籠まつりへの期待や開催への支持の表れかと思います。実行委員一同感激しました。
2日間天候にも恵まれ本当に記念に残る竹灯籠まつりとなりました。
当初の予定は竹灯籠まつりで最も重要なロウソクの購入費とホームページの改修費に充当させていただく予定でしたが、第19回はオンライン開催、第20回は中止となりロウソクの消費が少なく以前の半分の量の購入となりました。また、ホームページの改修については、一昨年コロナ禍によって先が見えない状況での情報発信にはホームページに頼るしかないと言うことで、自費で出来る範囲の改修を行った関係で、ポスターと折込チラシの制作費に充当させていただきました。
竹灯籠まつり開催のための収入源は協賛金や当日のご寄付です。毎年集まるかどうか不安定な協賛金や寄付金ですので、次回開催のためにロウソク代金分の繰越金を残して継続してきましたが、2回の通常開催が出来なかったことから協賛金、寄付金の収入がなく繰越金も出来ない状況でしたので開催自体を諦めなければならない状況でした。
助成金によって開催には不可欠なロウソクの購入、告知の為の印刷物の作成が予算組みされたので開催へと決心させ、竹灯籠まつりの伝統継承に繋がりました。
まつり当日の準備風景
竹灯籠を設置
火を灯す
まつりの様子
実行委員をはじめ竹灯籠まつりを見る人、ボランティアで参加する人、演奏してくれる人、誰もが黒塀を背景に灯される竹灯籠の灯りに魅せられ、会場に響く生の音楽に聞き惚れ、まるで別世界に入り込んだように感じるイベントです。これも城下町村上に残る黒塀通りが背景にあることが重要で、この通りを守り残すために竹灯籠まつりの開催を継続していきたいと思います。
開始から20年を越え当初からのメンバーも少なくなってきました。実行委員の世代交代も含め個人レベルのボランティアから地域、商店街、企業とのタイアップを検討して継続を考えなければならない時になりつつあります。
竹灯籠まつりの開催だけではなくその為の実行委員会の運営、それを取り巻く環境を含めてステップアップして今後も継続していけたらと思っています。
村上市の中心市街地の一画でスタートした竹灯籠まつりも20年の年月を越えました。1年に1度、幽玄な世界を創りだす竹灯籠まつりを今年も見たいと言う想いから続けてきましたが、いつの間にかもっと大勢の人に見てもらいたい、このイベントをずっと残したい、村上のこの景観を残さなければならない、そしてこれからもこの文化を継承してもらいたいと発展、拡大してきました。第17回開催では竹灯籠の数も2万本に、来場者数も2日間で1万人以上、ボランティアも500人を超える規模まで大きくなりました。コロナ感染症拡大で今後の開催について何度か話し合われました。そして今回は、万全なコロナ対策を実施して開催の継続を第一に考え、全ての規模縮小を前提に開催しました。その結果予想以上の成果があった竹灯籠まつりとなりました。
今後アフターコロナも視野に入れ、竹灯籠3千本からスタートした時の「来年も見たい」と言う気持ちを大切にして「継続」を第一の目標として掲げて次回に進みたいと思っています。
人員的には行政、団体、組織等の力を借りず全て個人レベルのボランティアで運営されている会です。出来る人が出来ることを自主的に行って無理を強いることのないように継続してきました。
コロナ前までは年々開催場所の規模、ボランティアの人数、演奏会場の数、来場者数の全てが拡大していましたので実行委員のメンバー不足が一番の課題でした。コロナ禍における今年の開催は、開催規模、演奏会場を縮小しての開催でしたので現状のメンバーで無事開催出来ましたが、今後の開催には実行委員の拡大と決まった人に負担が掛からないように仕事の分担が必要になります。特に若い人の力が継続には必要になりますので、いろいろな場面で竹灯籠まつりの魅力を発信して一緒に作り上げようと呼びかけて行きたいと思います。
東北電力株式会社 ソーシャルコミュニケーション部門 地域共生ユニット
〒980-8550 仙台市青葉区本町1丁目7番1号
TEL:022-799-6061
受付時間:平日 9:00~17:00(12:00~13:00を除く)
ホームページ:https://www.tohoku-epco.co.jp/sprogram/
個人情報等の取扱について
団体からのコメント
来年度以降は、農家のおっかさんが応援する農業婚活を参加者負担ありで実施していきたいと考えております。
今回の助成金の活用のおかげで、昨年度3組、そして今年度も3組のカップルが成立した実績ができましたので、それをアピールすることで参加者を募って、地域を明るくしていきます。
受入をするお母さん達の平均年齢は65歳以上となっているので、ともに地域の魅力を次世代に繋げていってくれる担い手の確保が団体の課題となっています。
そのため、今回の取組みのように若い世代との交流の機会はとても貴重な機会と捉えています。
今後は、郷土の大切さや大館市の魅力を農家が伝えることで、食の礎である農業の大切さを感じていただき、担い手不足解消にも繋げていきたいと考えております。
また、この取組みをステップとして、官民共同で進める協議会事業を拡充し、明るい未来・明るい家庭づくりをサポートし、地域の活性化に繋げていきます。