当社女川原子力発電所1号機(沸騰水型、定格電気出力52万4千kW:宮城県牡鹿郡女川町、石巻市)については、調整運転中(第18回定期検査)でありますが、4月15日に高圧注水系※2機能検査を行っていたところ、午前11時25分頃、原子炉建屋地下2階で、当社社員が高圧注水系の蒸気タービンを回すための蒸気配管に設置された閉止フランジ部の保温材から床面に水が滴下していることを確認しました。
滴下した水の量は、微量(10ミリリットル程度)で、放射性物質は検出されませんでした。
状況確認のために保温材を外したところ、閉止フランジ部より蒸気の微少な漏れを確認しました。
補修のために当該蒸気配管の隔離を行うことから、高圧注水系の動作不能となるため、同日午後4時26分に保安規定第39条に定める運転上の制限を満足しないと判断いたしました。
(4月15日お知らせ済み)
当該フランジ部の開放点検の結果、原因はガスケットの劣化によるものと判明したため、当該フランジ部ガスケットを交換しました。
その後、当該フランジ部の漏えい確認および高圧注水系の定期試験を実施し、高圧注水系が動作可能であることを確認したことから、4月19日16時15分に運転上の制限内に復帰いたしました。
今後、当該フランジ部および類似箇所については、計画的に開放点検を行うことといたします。
なお、本事象による発電所周辺への放射能の影響はありません。
以 上
※1 運転上の制限
※2 高圧注水系