プレスリリース

「発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針」の改訂に伴う耐震安全性評価の中間報告について

平成20年 3月28日

 当社は、本日、「発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針」の改訂(以下、「新耐震指針」)に伴う女川原子力発電所1号機および東通原子力発電所1号機の耐震安全性評価結果の中間報告を取りまとめ、原子力安全・保安院に報告しましたのでお知らせいたします。

 耐震安全性評価にあたっては、新耐震指針に照らした各種地質調査を実施し、全般的に保守的な評価を行い基準地震動Ss*1を策定しました。この基準地震動Ssにより、女川1号機および東通1号機の原子炉建屋および安全上重要な機能を有する耐震重要度分類*2Sクラスの主要な設備の耐震解析・評価を行った結果、耐震安全性が確保されていることを確認しました。
 報告書の概要は別紙のとおりです。

 当社は、平成18年9月20日に原子力安全・保安院より、指示文書「『発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針』等の改訂に伴う既設発電用原子炉施設の耐震安全性の評価等の実施について」を受領したことから、策定した実施計画に従い、女川1〜3号機および東通1号機の耐震安全性評価を行っておりました。
 その後、平成19年7月20日に経済産業大臣より、新潟県中越沖地震から得られる新たな知見をいかし、耐震安全性の確保に万全を期するための措置を講ずることを求める指示が出されたことから実施計画を見直し、平成20年3月に女川1号機および東通1号機の主要設備について耐震安全性評価結果の中間報告をすることとしておりました(平成19年8月20日お知らせ済み)。
 引き続き、耐震安全性評価を実施し、女川1号機については平成20年12月に、女川2、3号機については平成21年8月に、東通1号機については平成20年9月に最終報告することとしております。

 なお、当社では、更なる耐震安全性の向上に努めていくため、女川原子力発電所および東通原子力発電所において自主的に設備の耐震裕度向上工事を実施することとしました。

*1 基準地震動Ssとは、施設の耐震安全性を確保するための耐震設計の前提となる地震動。

*2 重要度分類とは、施設の耐震設計上の重要度を、地震により発生する可能性のある環境への放射線による影響の観点から、施設の種別に応じて分類したもので、Sクラス、Bクラス、Cクラスに分けられる。

←← 東北電力トップページ ← 元のページへ戻る