プレスリリース

女川原子力発電所1号機高圧注水系の流量不足に係る調査状況について

平成19年 5月29日

 女川原子力発電所1号機(平成18年1月18日より第17回定期検査中)は、5月21日に原子炉を起動し発電再開に向けて各種機器の試験を実施しておりました。
 その中で、5月22日午前2時頃、高圧注水系ポンプの手動起動試験を実施したところ、高圧注水系ポンプの出口流量が定格流量に達していないことを確認しました。
 直ちに、試験用調整弁の開度調整などを行いましたが、事象が改善されなかったため、同日午前3時21分に保安規定第39条に定める運転上の制限を満足していないと判断いたしました。
 その後、速やかに保安規定において要求される安全機能の確認を実施するとともに、試験用調整弁の動作確認などの原因調査を実施してきております。その中で、高圧注水系第一試験用調整弁(以下「当該弁」という。)の開操作を行ったところ、全開位置を越えて動作することが確認されたことから、準備が整い次第原子炉を停止し、当該弁の分解点検などを実施することといたしました。

平成19年5月22日お知らせ済み

 その後、同日21時21分に原子炉を停止し、当該弁本体の分解点検を行ったところ、5月24日、弁体を動かすための弁棒が折損していることを確認いたしました。
 なお、高圧注水系の流量不足の原因となる可能性がある試験ラインの他の弁などについても調査を行っておりますが、これまでのところ当該弁以外については、特に異常は見られておりません。

 引き続き、弁棒の材料調査や折損面の破面確認など、弁棒が折損した原因について詳細に調査を実施しているところです。

 なお、本件は、法令に基づく国への報告対象に該当するものと判断しております。

以上

* 非常用炉心冷却系の一部で、冷却材喪失事故時および原子炉隔離時、原子炉隔離時冷却系故障時に原子炉に給水するための設備。

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