トップページ > プレスリリース2022年分 > プレスリリース詳細 |
9月定例社長記者会見概要2022年 9月30日 ○樋口社長からの説明事項 お忙しい中、お集まりいただき、ありがとうございます。 ○今夏の需給実績 また、こうした厳しい需給見通しを踏まえて、国からは、東北エリアを含む、全エリアに対して、2015年以来7年ぶりとなる「節電要請」が出されるなど、全国的にも厳しい見通しとなっておりました。 そうした中、夏場の高需要期に入る前の6月29日、および30日には、6月としては異例の高気温に伴う冷房の高稼働に加え、太陽光発電の出力が低下する一方で、照明の使用や夕食の準備などで電力の使用量が増加する夕方の時間帯に、東北エリアの予備率が5%を下回る予想となったことから、国の方針に基づき、当社ならびに東北電力ネットワークより、初めて、「電力需給ひっ迫準備情報」をお知らせいたしました。 その後も、特に、7月下旬から8月中旬にかけて、気温の高い日が続き、比較的需給が厳しくなる日も多くありましたが、供給面および需要面での最大限の取り組みにより、この夏を通して安定供給を維持することができました。 〇今夏の安定供給に向けた取り組み 次に、この夏の安定供給に向けて実施した当社の取り組みについてご説明いたします。 供給面では、3月の福島県沖地震の影響により設備被害のあった原町火力発電所の早期復旧に全力で取り組み、5月10日に1号、7月13日に2号の運転を再開いたしました。 一方で、大雨による水力発電所の保安停止や、予期せぬトラブルによる火力発電所の停止、出力抑制などが発生することもあり、その際は、他の発電所の増出力に加え、価格高騰が続く卸電力取引市場から電力を代替調達するなど、なんとか追加の供給力を確保しながら、お客さまへの安定供給を果たしてきたところです。 さらに、当社では、これらの供給面の取り組みに加え、需要面の取り組みとして、電気のご使用量を前年同月に比べて5%以上削減されたお客さまに、抽選でよりそうeポイントをプレゼントする「夏の省エネチャレンジキャンペーン」を実施いたしました。 現在もキャンペーン期間中ではありますが、9月25日時点で約25万件のお客さまにご参加いただいております。 3月の福島県沖地震の影響が残り、供給力が十分でない中において、安定供給を維持することができましたのも、お客さまに無理のない範囲で、できる限りの節電にご協力をいただいたおかげと考えております。 〇今冬の需給見通し 電力広域的運営推進機関によりますと、6月末時点において、この冬の東北6県と新潟県における予備率は、1月が1.5%、2月が1.6%と、電力の安定供給に最低限必要とされる予備率3%を下回る非常に厳しい見通しが示されておりました。 その後、9月15日に開催された、国の電力・ガス基本政策小委員会において、一般送配電事業者による追加供給力の公募や、一部の火力発電所の運転再開などを踏まえ、予備率は3%を確保できるまで改善しましたが、依然として、1月と2月は厳しい見通しとなっており、この夏に続き、国において、「節電要請」が出される方向で検討されております。 〇今冬の安定供給に向けた取り組み 当社は、この冬の供給力の確保に向け、3月の福島県沖地震により設備被害を受けた仙台火力発電所4号について、11月30日の運転再開を目指しております。 同じく3月の地震の影響により停止している相馬共同火力新地発電所1号についても、冬本番を迎える前の10月に、運転再開できるよう、引き続き補修作業を進めているところです。 また、建設中の上越火力発電所1号は、12月の営業運転開始に向け、順調に試運転を継続しており、今後は、設計どおりの出力で運転できることを確認する試験や、東北電力ネットワークの中央給電指令所からの指令に連動した試験を行うこととしております。 このほかの火力発電所、水力発電所についても、緊張感を持ちながら、発電所の安定運転・トラブルの未然防止に努めてまいります。 なお、ロシアによるウクライナ侵攻などにより、世界的に燃料価格の高騰が続いております。さらに、冬期は暖房需要などにより1年間で最も電力需要が高まる一方、降雪などにより、太陽光の発電量が急激に低下する可能性もあります。その分、火力発電所の稼働が高まる傾向にあることから、引き続き、火力燃料の安定確保にも努めてまいります。 また、これらの供給面の取り組みに加えまして、厳しい需給見通しであるこの冬を乗り切るためには、お客さまからのご協力も欠かせません。 このため、当社では、この冬における需要面の取り組みとして、経済産業省の節電プログラムと連動した「冬の節電チャレンジキャンペーン」の実施に向けて準備を進めております。 当社といたしましては、こうした供給面と需要面、双方の取り組みにより、この冬においても電力の安定供給に万全を尽くしてまいります。 お客さまにおかれましても、引き続き、無理のない範囲で、できる限りの節電にご協力いただきますよう、お願いいたします。 以上、この冬の安定供給に向けた当社の取り組みについて、ご説明いたしましたが、引き続き、エネルギーを取り巻く世界情勢の変化やカーボンニュートラルの実現への対応といった観点からも、単に需要規模に応じて供給力を確保するということだけでなく、エネルギーの安全保障や環境性、経済性等を踏まえながらバランスのとれた電源構成を目指していく必要があります。 本日、私からの説明は以上です。 以 上 (注)樋口の「樋」は、一点しんにょう 「プレスリリース本文のPDFファイルはこちら」
|
関連情報 |