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宮城県仙台市

一般社団法人子育てプラットフォームMaRU(まぁる)

親と子のサードプレイス「ぽぽらす」

2023テーマ 地域でいきいきと
子育てをしながら
働くことができる環境づくり

転勤を伴う世帯の割合が高い地方都市である仙台エリアにおいては、多くの子育て世帯が育児に関して周囲に相談できない、いわゆる「孤独な育児」という地域課題に直面しております。このような課題の解決に向け、2023年度の「まちづくり元気塾」については、「地域でいきいきと子育てをしながら働くことができる環境づくり」をテーマに、地域における子育て世帯間の交流促進などに取り組む「一般社団法人子育てプラットフォームMaRU (まぁる)」をサポートしました。

親と子のサードプレイス
/循環型の子育て支援

子育ての中心を担うパパママにとっても、
心身共に健やかな成長を願う子どもたちにとっても、
必要なのは「親と子の居場所」「地域資源とのつながり」
「親子のふれあい」。
地域、企業、そして、子育てを支援するさまざまな人たちと
子育て世帯をつなぎ、産前から一貫型・循環型の
子育て支援の仕組みづくりに取り組んでいます。

つながるための
マタニティボックス「Tipu」
活動の様子
美郷町の場所

地域が一体となり 循環型の子育て支援を目指して

MaRUと
まちづくりパートナー
MaRU & TOWN DEVELOPMENT PARTNER

MaRUとは

MaRUは、宮城仙台で出産や子育てをきっかけに孤独や不安を感じている女性たちに向けて、子育て支援者や地域、応援企業とつながる機会を届け、子育てを応援しています。

MaRU 代表
大橋 香朱美氏
支援団体
一般社団法人子育てプラットフォームMaRU、大橋 香朱美 氏、スタッフのみなさま
まちづくりパートナー
丑田 俊輔氏(ハバタク株式会社/シェアビレッジ株式会社 代表取締役)
須藤 順 氏(高知大学地域協働学部 准教授)
東北電力株式会社
本店・宮城支店
ワークショップ
第1回: 2023年5月31日(水) / ぽぽらす
第2回: 2023年7月5日(木) / ぽぽらす
第3回: 2023年8月18日(金) / ぽぽらす
第4回: 2023年10月4日(水) / ぽぽらす
第5回: 2023年11月22日(水) / ぽぽらす
第6回: 2023年12月20日(水) / ぽぽらす
第7回: 2024年3月15日(金) / ぽぽらす
イベント
地域課題解決事例に学ぶ
〜地域のパートナーとの共創について考える勉強会〜
2024年1月16日(火) / 東北電力本店
まぁるくつながる子育てフェスティバル
2024年2月24日(土) / 東北電力グリーンプラザ

チーフパートナー
コメント

丑田 俊輔氏

地方都市の子育て環境モデルへ

丑田 俊輔氏

都市の子育て環境を取り巻く課題は、これまでも長年指摘されてきたものの、単一のソリューションでは解決できるものではありませんでした。
複雑に絡まり合う難易度の高い課題に向き合っていく上で、本プロジェクトは「コレクティブインパクト」の視点からアプローチをしていきました。
子育て支援団体、行政や企業、大学、市民などが組織を越えて共創し、その自律的な生態系が社会変革を促していくという考え方です。
プロジェクトの中では、子育て世帯への様々な支援に加えて、研究者との協働によるデータ分析と発信、企業との連携・学び合いの場づくりなど、多様なステークホルダーと共に行動を起こしていきました。
これら一連の挑戦は、「地方都市の子育て環境モデル」として、東北から全国へと発展していくものになると、あたたかい希望を感じる一年でした。

とりくみ01

ワークショップ

循環型の子育て支援モデルの構築

開催場所

親と子のサードプレイス 
ぽぽらす

地域が一体となる子育て支援

取り組みの方向性づくり

「地域でいきいきと子育てをしながら働くことができる環境をつくるために」をテーマに、今後取り組んでいくべき方向性を描きました。

MaRUの活動の振り返り、ステークホルダーの可視化、課題とビジョンの確認を踏まえ、「事業改善のためのデータ活用」「協力企業との連携に向けた検討・施行」「子育て広場の価値向上に向けた検討・施行」を軸として定め、プロジェクトが進んでいきました。

多様なプレイヤーとの共創

これまでのステークホルダーとの連携を深めていくことに加え、企業や研究者・他地域のプレイヤーも含めた幅広い共創を生み出していくことを目指しました。

東北電力グループの有するリソースとの連携可能性の模索、高知大学地域協働教育学部門准教授の須藤順氏によるアカデミックな知見の提供、活動を子育て世帯含め広く社会に発信していくための企画の検討・実施など、多様なステークホルダーと共に行動を起こしていきました。

ワークショップの様子
子育て情報誌「POPORUS」発行
とりくみ02

子育てを取り巻く
環境のデータ分析

研究者との協働、知の共有

イベント参加者へのアンケートから

地方都市の子育て環境を、
データで可視化する

2023年7月29日、仙台駅近くで開催された、産前から楽しめる子育てイベント「まぁるくつながる子育てフェスティバル」(MaRU主催)。
数百名の子育て世帯が参加した本イベントにおいて、来場者アンケートを実施しました。

実施にあたり、高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室と連携し、アンケート項目の設定や集計・分析を進めていきました。

分析結果の共有

結果として、「コミュニティを求めている割合の高さ」や「女性への育児・家事負担の偏り」「子育てをとりまく男女間の意識のギャップ」など、地方都市の子育て環境の現在地が、データによって明らかになりました。

こうした新たな知を、自らの活動に活かしていくことはもちろん、地域企業との学びの場における共有や、広く社会へと発信していく場を設けていくことで、さらなるコレクティブインパクトが生まれていくと考えます。

「まぁるくつながる子育てフェスティバル」
会場の様子
企画レポート02

まぁるくつながる
子育てフェスティバル

Supported by 東北電力

つながる・楽しむ・ためになる

2024年2月24日(土)に、産前産後一貫型循環型の子育て支援を目指し、地域、企業、子育て支援者の皆さまと、子育て世帯、お互いが知り、楽しめる子育てイベントとして、みやぎの子育て情報とつながる・楽しむ・ためになる「まぁるくつながる子育てフェスティバルSupported by 東北電力」を開催。

当日は地域で活動する団体が勢揃いし、ジャグリングをはじめ親子で楽しめるステージやブース、子育てに役立つトークイベントやママやパパ向けの身体のケアの体験などをお届け。多くの方々にご来場いただきました。

ジャグリングステージ
トークセッション 産前産後ケア

トークイベントでは、横田智史氏(株式会社ペンギンエデュケーション)をお迎えした「子育てパパ・ママ集まれ!現役パパ園長に聞く「子育てトーク」や、丑田香澄氏(一般社団法人ドゥーラ協会)をお迎えした「産前産後ケア?ひとりでがんばらない、誰かに頼る子育て」を開催。仙台で活躍する現役ドゥーラさんの実体験も交えながら会話が弾みました。

子育てトーク
企画レポート02

地域のパートナーとの
共創について考える勉強会

地域課題解決事例に学ぶ

組織を越えたさらなる共創に向けて

東北電力グループではこれまでも、「まちづくり元気塾」に加えて、東北6県と新潟県の各地で地域の課題解決に向けて自主的な活動を行っている団体を助成金で支援する「東北・新潟の活性化応援プログラム」を進めてきました。

こうした長年に渡る活動の中で積み重ねてきた知見をグループ内でも共有し、社内外で学び合う関係性を育み、組織を越えた共創を促進していくことは、東北発のイノベーションを生み出していく上で大事な視点と考えます。

2024年1月16日(火)に開催した「地域のパートナーとの共創について考える勉強会」では、大橋香朱美氏(一般社団法人子育てプラットフォームMaRU)による今年度のプロジェクト成果の共有に加え、過去の支援団体をはじめとした様々なゲストによるリレートーク&トークセッションを行いました。

仙台市太白区?町からはじまった「ジーバーFOOD」事業の全国展開を目指し、シニア世代の活躍の場を生み出し続けている永野健太氏(株式会社ユカリエ)。
昨年度のまちづくり元気塾で連携した「あきた美郷づくり株式会社」の活動に加え、秋田市中心部でリノベーションまちづくりによるエリアの価値創造を手掛ける東海林諭宣氏(株式会社See Visions)。
そして、東北以外の優れた実践事例として、鹿児島において、保育園を起点に地方都市の商店街や一次産業をリデザインしてきた古川理沙氏(株式会社そらのまち)。

トークセッションでは沢山の質問やアイデアが飛び交い、東北のさらなる可能性にワクワクする時間となりました。

大橋香朱美氏
永野健太氏
(株式会社ユカリエ)
東海林諭宣氏
(株式会社See Visions)
古川理沙氏
(株式会社そらのまち)

MaRUからひとこと

MaRU代表 大橋 香朱美氏

地域一体となって子育てを応援したい」という想いでMaRUは活動しています。宮城仙台が子育てしやすい地域になるにはどんな課題があるのか。その課題をどのように解決したら良いのか。まちづくり元気塾を通して、私たちの想いを具現化するために必要な事を、様々な視点からアドバイスいただきました。今後も持続的に子育て支援を行えるよう、一層取り組んでまいります。本当にありがとうございました。 MaRU代表 大橋 香朱美氏