第1回派遣
【平成24年11月19日(月)】
- チーフパートナー
- 志賀 秀一氏((株)東北地域環境研究室 代表)
- まちづくりパートナー
- 岡ア 昌之氏(法政大学 現代福祉学部 教授)
実施内容
●講演『南三陸町の復興・再生に向けて』(岡ア氏)
●ワークショップ(今後の活動テーマについて)
講演から
●世代を越えて人の中の記憶をたどること、また文化や生活技術を語り継ぐことが地域づくり。
●「地域の誇り」を喪失してしまったら、その地域は終わり。
●自分たちが住んでいる場所の価値を知ることが重要であり、よその地域のまねをしても意味がない。
ワークショップから
●町内各地区のいいところをフォトコンテストのような形でお互いに紹介する。
●これまで集まることが出来なかった人(女性を含め)が集まれるような方法を考える必要がある。
●まつりや伝統芸能などを再開させるのもそろそろ抵抗感が薄れてくる頃ではないか。
●初対面同士の人が気楽にコミュニケーションを取れるような方法論を聞きたい。
第2回派遣
【平成25年1月26日(土)】
- チーフパートナー
- 志賀 秀一氏((株)東北地域環境研究室 代表)
- 講師
- 足立 千佳子氏(夢工房ファシリテーター)
実施内容
●講演(足立氏)
●ワークショップ(子育て世代の女性が求めるまちづくり)
講演から
●震災直後、女性が遠慮がちになっているのを見て、震災前のように女性が遠慮しないで暮らすお手伝いをしたいと思い、登米市を中心に支援活動を行ってきた。
●現在は、「さざほざプロジェクト」を立ち上げ、(1)女性の「手しごと」(ご当地エコたわし「編んだもんだら」の製作・販売)
(2)宮城の食を「食べる」(コミュニティカフェ「うれしや」の開店)(3)被災地からの「情報発信」に取り組んでいる。
ワークショップから
●「若い人が集まれる飲み屋、カフェ」、「仕事中の子どもの預け先」、「子ども連れでもOKなカフェ」などを求める意見が出された。
●子ども連れなどでも気楽に集まれる場を求める声が多く、なかなか外に出ることができない女性の現状が垣間見られた。
●今回の「みなぴぃ☆」のような機会を増やすことが、女性の負担軽減に繋がるのではないか。
第3回派遣
【平成25年4月6日(土)】
- チーフパートナー
- 志賀 秀一氏((株)東北地域環境研究室 代表)
- 講師
- 西城 順子氏(LaLaLa Club 代表)
実施内容
●視察(「とめ女性支援センター」)
●講演(西城氏)
●総括
講演・総括から
●自分自身も母子家庭で、以前から母子家庭の支援を行ってきた。震災後は、登米市に避難してきた子ども達が、悲しい思いをすることなく過ごせるようにと、佐沼小・中学校の制服を用意するなどの活動を行った。(西城氏)
●そうした活動の中で知り合った、登米と南三陸の女性でLaLaLa
Clubを結成。子育て女性が集まることのできるカフェや、一時預かりの保育などの活動を行っている。(西城氏)
●母親の笑顔は、家庭でも地域でも大事。そのための支援を行っていきたい。(西城氏)
●今まではどうしても男性中心の社会であったが、これからは子どものことや女性のことを考えて地域づくりを行っていかなければならない。(志賀氏)
●南三陸町と登米市のように、隣町にこうした支援の場があることは重要なこと。(志賀氏)
参加者の感想等
●子供連れでも参加可能だったので、気楽に顔を出すことができた。
●女性が集まることのできる場で、意見交換ができ有意義な時間を過ごすことができた。ここから新しい何かが始まればいいと思う。
●視野が広がった。南三陸町にも「とめ女性支援センター」のような施設があればいいと思った。
●普段、職場でも色々な話を聞いているつもりだったが、本当の生の声を聞いていない部分があったことに改めて気付かされた。
●登米の方々には日頃から非常にお世話になっている。これからも仲間という気持ちで、一緒に活動していければよいと改めて思った。
●今後の「みなぴぃ☆」は、「子どもの笑顔」をテーマに取り組んでいければよいと考えている。
●今回の取り組みで、今後の方向性が見えてきたのではないかと感じている。
※本文中に記載の役職等は、当時のものです。