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秋田県・北秋田市

阿仁の暮らしを守り伝える山人の会

秋田県・北秋田市 阿仁の暮らしを守り伝える山人の会

第1回派遣 【平成19年7月9日(月)〜7月10日(火)】

チーフパートナー
岡ア 昌之氏/ 法政大学現代福祉学部・学部長・教授
まちづくりパートナー
荒樋 豊氏/ 秋田県立大学生物資源科学部・アグリビジネス学科 教授

第1回目は今後のまちづくりのためのキーワードを模索するため、地元意見交換会を行いました。老人クラブを中心にお集まりいただき、少子高齢化や「根子番楽」継承問題、地元での就職難などの意見を出してもらい、根子の抱える課題を明らかにしていきました。その後の主要メンバー意見交換会や、翌日の朝ミーティングでは地元の意見や要望と、メンバーの意見を合わせて、根子全体の連携が必要なこと、根子のまちづくりをきっかけに阿仁全体の活性化を図るための活動を行っていくことを確認しました。

荒樋 豊氏
地元意見交換会での話し合い
朝ミーティングの様子

第2回派遣 【平成19年9月6日(木)〜9月7日(金)】

チーフパートナー
岡ア 昌之氏/法政大学現代福祉学部 学部長・教授
まちづくりパートナー
荒樋 豊氏/秋田県立大学生物資源科学部アグリビジネス学科 教授
寺川 重俊氏/寺川ムラまち研究所代表取締役

第2回目はより多くの方の意見を集め、まちづくりのビジョンを確認するため、2度の地元意見交換会を開きました。岡崎様、寺川様、荒樋様の講話があり、先進地の事例などを紹介。その後、寺川様のご指導でワークショップを開催。参加者に根子の長所短所を出してもらい、現状を分析していきました。今まで意識していなかった地域の良さや、ぼんやりとは感じていた少子高齢化の危機感などが、具体的な言葉になっていき、まちづくりには世代を越えた連携や女性の力が欠かせないことを確認しました。

寺川 重俊氏
ワークショップの模様
ワークショップで出された声

第3回派遣 【平成19年10月20日(土)〜10月21日(日)】

チーフパートナー
岡ア 昌之氏/法政大学現代福祉学部 学部長・教授
まちづくりパートナー
荒樋 豊氏/秋田県立大学生物資源科学部アグリビジネス学科 教授
寺川 重俊氏/寺川ムラまち研究所代表取締役

第3回目は地域資源発見のために、ワークショップでマップづくりを実施しました。寺川様が事前の現地調査で集落をまわって作成したマップを提示し、そこに参加者が地域の資源と思われるものを書き込んでいきました。地図には「景色の良い所」「湧き水」「古民家」「炭坑跡」などさまざまな名所が加わりました。そこから数カ所を選んで、担当者を決め、次回までに写真撮影し、活用方法を検討してもらうことになりました。

集落を視察するパートナーの寺川氏
写真は根子唯一の商店
地域資源を記入したマップ
マップを囲んで名所を検証

第4回派遣 【平成20年1月26日(土)〜1月27日(日)】

チーフパートナー
岡ア 昌之氏/法政大学現代福祉学部 学部長・教授
まちづくりパートナー
荒樋 豊氏/秋田県立大学生物資源科学部アグリビジネス学科 教授
寺川 重俊氏/寺川ムラまち研究所代表取締役

第4回目は、マップを完成させました。その後、寺川様から「根子集落将来構造図」の説明と提示があり、具体的なアクションプランを作成。また翌日は、「食の再発見」をテーマにした郷土料理の試食会と意見交換会を開催しました。「根子を歩く」「根子に触れる」「根子を味わう」をテーマに、四季の楽しみ方を考え、訪れる人に楽しんでもらうと同時に、自分たちも楽しもうという姿勢でまちづくりに取り組むことを確認しました。

寺川氏による「将来構造図」の説明
試食会の準備に勤しむ地元のお母さん方
山菜たっぷりの「きゃの汁」などの郷土料理

4回の派遣を終えて

元気塾によって、根子の抱える課題が明らかになると同時に、地域資源の再発見ができました。今後は、根子の魅力を広く知ってもらい、ファンを増やしていくため、集落の美化・郷土料理による訪問者受入・根子番楽の振興・水芭蕉群生地周辺の整備・空き民家の活用など地域資源を生かしたまちづくりを行っていくことになりました。

※本文中に記載の役職等は、当時のものです。