家電製品の上手な使い方

エネルギー消費効率の良い製品を選び、上手な使い方をするのが省エネのコツ。例えばスイッチをこまめに切る、使わないときはプラグをコンセントから抜くなど。ここでは、家庭でできる工夫とその効果をご紹介します。

上手に家電を使って、省エネ効果をアップしましょう。

省エネラベリング制度を知って、かしこく省エネ家電を選んだあとは、上手に使いましょう。電気代を節約する家電の使い方のポイントをアップしていきますので、ぜひ参考にしてください。

エアコン

快適空調のコツ

  • ドア・窓の開閉は少なくしましょう。
  • 厚手のカーテンや床まで届くカーテンの方が効果的です。
  • 扇風機を使い、暖まった空気を循環させましょう。(換気には十分注意をしましょう。)2週間に1度は、フィルターのお掃除をしましょう。
    *エアコンの内部洗浄をおこなう場合は、正しい知識を持った業者へ依頼するようにしましょう。参照:独立行政法人 製品評価技術基盤機構
  • 設定温度は適温にしましょう。(夏の冷房時には室温28℃を目安に。冷房時の外気温や湿度、建物の状況、体調等を考慮しながら無理のない範囲で冷やしすぎない室温管理をお願いします。)参照:環境省ホームページ「クールビズ」
  • 風向きを上手に調整しましょう。(風向板は暖房では下向き、冷房では水平。)

室外機のまわりにモノを置かない

室外機は周囲をきちんと整理し、風通しの良い場所に設置しましょう。

電気代節約のコツ

長期間使わないときは、プラグを抜きましょう。

電気カーペット

断熱マットで暖房効率をアップ

カーペットの下に断熱マットなどを敷くと、熱が床に逃げるのを防ぎ、暖房効率がアップします。

必要な部分だけ暖める

カーペットによっては分割して暖める機能もあるので、人のいるところだけ暖めましょう。

こたつ

1枚多めに着込む

こたつは腰から下を暖めるもの。上半身が寒い場合はカーディガンなど1枚多めに着込みましょう。また、他の暖房機器と一緒に使う場合は、控えめな温度設定を心がけましょう。

照明機器

省エネ型に替えて点灯時間を短く

電球型蛍光灯に替えるだけで省エネ効果はアップします。点灯時間は短く、無駄な明かりは消しましょう。

器具の掃除で明るさアップ

照明のかさやカバーが汚れると、明るさが低下します。こまめな掃除を心がけましょう。

テレビ

消す時は主電源も切る

主電源をオフにすると、待機時消費電力の無駄を節約できます。長期間不在にする場合、プラグから抜きましょう。

ゲームが終わったらテレビも終了

テレビゲーム機の電源を切ると、テレビ画面には何も映りません。つい忘れがちですが、必ずテレビの電源も切りましょう。

マメに画面のお掃除を

テレビの画面は静電気の影響でホコリがつきやすくなります。そのままでは画面が汚れ、暗くなります。週に一度は掃除しましょう。

電力の無駄使いに気をつける

必要以上に画面を明るくしたり、音を大きくするのは、電力の無駄使いです。また、見ていないテレビはこまめに消すようにしましょう。

画質モードは標準モードで見る

液晶テレビ、プラズマテレビは、画質モードを標準状態(一般に家庭で使用するメーカー推奨状態)で見ましょう。

パソコン

スリープモードを活用し、使わない時は電源をオフに

  • スリープモードを活用して、使用していない時の消費電力を削減しましょう。長時間使わない時は、電源をオフに。
  • スクリーンセーバーは、パソコンを一定時間操作しない場合に、画面の焼き付き防止を目的としたもので、省エネを目的としたものではありません。3Dスクリーンセーバーなどは、特に描画処理の際にパソコンに高負荷がかかりパワーを多く使うため、パソコンを操作していないのに、かえって消費電力があがる場合もあります。

電源オプションの見直しを

電源オプションを「モニタの電源OFF」から「システムスタンバイ」にするだけで、省エネ効果はアップします。

冷蔵庫

冷蔵庫の置き方を工夫する

  • 本体の周辺(上部及び左右)に適当な間隔をあけて置きましょう。
  • 直射日光の当たるところや、火の元など熱を発する器具の近くを避けて置きましょう。

適切な使い方で省エネ効果アップ

  • 詰め込みすぎは厳禁です。
  • 1ヵ月に1度は掃除、庫内の整理を。手早く食品が取り出せます。
  • 熱いものは冷ましてから入れましょう。
  • ドアの開閉は短く、手早くしましょう。
IHクッキングヒーター

料理に合わせた火力で上手に省エネ

IHクッキングヒーターの消費電力はヒーター数や火力によって異なります。料理に合わせて火力を調整することで省エネにつながります。

高い熱効率

電気を使って発生する磁力線で、鍋自体を発熱させるのでエネルギーのムダが少なく「高い熱効率」を実現します。さらに、立ち上がりが早いので調理も手早くでき、調理時間を短縮できるので、省エネにもなります。

電気ポット

低めの温度で保温

保温は低めにし、必要な時に再沸騰させましょう。長く使用しないときはプラグを抜きましょう。

省エネタイプで節約を

最近の電気ポットのなかには、「電気で沸かし、魔法瓶で保温」といった保温効果の高いものがあり、従来のものと比べ大幅に保温電力量を節約できるものもあります。

食器洗い乾燥機

使用する時はまとめ洗いを

決められた食器の点数の範囲内でまとめ洗いをすれば、水や電気の節約になります。

余熱で乾燥すれば省エネ

洗浄終了後、扉を開けて余熱だけで乾燥させれば省エネです。

エコキュート

エコキュートなら消費電力が約3分の1

エコキュートは空気の熱を利用することで、電気だけの場合と比べて約3倍のパワーでお湯を沸かすことができます(消費電力が約3分の1になります)。また、冷媒には、オゾン層を破壊するフロンではなくCO2を採用しているので、環境にも優しい設計です。

「高温さし湯」で省エネ!

貯湯ユニット内のお湯の熱を利用(熱交換)して浴槽のお湯を温める「追いだき」よりも、「高温さし湯」の方がお湯の熱をムダなく利用でき、すばやく温まるので省エネにつながります。

リモコンの上手な使い方

  • 省エネモードで、使用量に合わせた最適な湯量設定を。
  • お風呂の保温が不要なときは「ふろ自動」をOFFに。
  • リモコン表示用バックライトを消灯しましょう。
  • ※エコキュートのメーカー・機種によって各種名称や操作方法が異なっていたり、記載の操作ができない場合もありますので、詳しくは取扱説明書をご参照のうえ操作を行ってください。
温水洗浄便座

季節に合わせた設定を

季節に合わせて便座の温度調節を行いましょう。洗浄水の調節も忘れずに。

便座のフタを閉める

便座の放熱を防ぐため、使わない時はフタを閉めましょう。また、長期間使わない時は電源を切りましょう。

節電モードを活用する

タイマーなどの節電モードを上手に使うことで、省エネ効果が得られます。

洗濯機

洗濯物はまとめ洗いを

少量の洗濯物を毎日洗うよりも、洗濯機の容量にあわせて、洗う回数を少なくした方が効果的です

お風呂の残り湯を利用する

ポンプなどを使って、お風呂の残り湯を洗濯に再利用して水を節約しましょう。

洗剤は適量を

洗剤をたくさん入れても、洗浄力が増すわけではありません。洗剤の量が不必要に多いと、すすぎの水が余分に必要になります。

掃除機

部屋を片付けてから掃除機をかける

部屋を片付けてから掃除機をかけると、掃除機を使っている時間が短縮できます。

集塵パックは適宜取り替えを

パックいっぱいにゴミが詰まった状態では、消費電力が増えます。適宜、未使用パックに取り替えましょう。