プレスリリース

別紙

女川原子力発電所3号機 第4回定期検査の概要

  1. 定期検査の期間
     平成19年5月10日(木)から約6ヵ月間
  2. 定期検査および定期事業者検査を実施する主な設備
    • (1)原子炉本体
    • (2)原子炉冷却系統設備
    • (3)計測制御系統設備
    • (4)燃料設備
    • (5)放射線管理設備
    • (6)廃棄設備
    • (7)原子炉格納施設
    • (8)非常用予備発電装置
    • (9)蒸気タービン設備
  3. 定期検査期間中に実施する主要な点検ならびに作業計画
    (1)燃料の取替え
     気体廃棄物処理系を流れる気体中の放射性物質濃度の上昇が確認された事象を踏まえ、560体ある全ての燃料集合体について、放射性物質の微量な漏えいの可能性がある燃料を特定するための検査を実施した上で、新燃料取替体数の評価を行い、燃料取替えを実施いたします。

    ※ 燃料集合体から漏れ出てくる微量な放射性物質を検出することにより、漏えい燃料を特定する検査。

    (2)制御棒駆動機構の点検
     137体ある制御棒駆動機構のうち20体を取外し、そのうち14体について分解点検を実施いたします。なお、残りの6体については、予備品と取替えることとしております。
    (3)出力領域モニタの取替え
     31本ある出力領域モニタについては、性能機能維持を図るため8本の取替えを実施いたします。
    (4)復水器細管の点検
     復水器細管の最外周管2本から復水器内への海水の漏れ込みが確認された事象を踏まえ、26,768本ある復水器細管全数(A系、B系:各13,384本)について点検し、必要に応じて補修を実施いたします。
    (5)原子炉再循環系配管の点検
     原子炉再循環系配管については、応力腐食割れ対策を行うとともに、溶接継手部について超音波探傷検査を実施いたします。
    (6)ハフニウム板型制御棒の取替え
     炉心に装荷されているハフニウム板型制御棒全8本について、ボロンカーバイド粉末型制御棒へ取替えを実施いたします。なお、ハフニウム板型制御棒については、外観点検を実施いたします。
    (7)高サイクル熱疲労に係る検査
     平成19年2月に原子力安全・保安院より、高サイクル熱疲労に係る検査について指示文書が発出されたことに鑑み、高温水と低温水が合流する残留熱除去系熱交換器の出口配管とバイパス配管との合流部について非破壊検査を実施いたします。また、一次冷却材が循環する配管からの分岐管であって、熱疲労割れの発生の可能性がある部位(閉塞分岐管滞留部)について評価を行い、必要な部位について非破壊検査を実施いたします。
    (8)非常用炉心冷却系ストレーナ取替工事
     平成17年10月に原子力安全・保安院より、平成19年度末までに非常用炉心冷却系ストレーナ(以下、ECCSストレーナという。)閉塞事象に対する設備上の対策を実施するよう指示文書が発出されたことに鑑み、今定期検査中に新型ECCSストレーナへ取替えを実施いたします。
    (9)配管減肉に係る点検
     原子炉系およびタービン系の配管約2,600箇所について肉厚測定検査を実施します。

以上

<参考>当社原子力発電所の現況

○女川原子力発電所

1号機(定格電気出力52万4千キロワット) 平成18年1月18日から定期検査中
2号機(定格電気出力82万5千キロワット) 運転中
3号機(定格電気出力82万5千キロワット) 平成19年5月10日から第4回定期検査予定

○東通原子力発電所

1号機(定格電気出力110万キロワット) 平成19年1月7日から定期検査中
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