当社は、本日、「原子力の安全と信頼に関する顧問会議」の第3回会合を開催いたしましたので、その概要について以下のとおりお知らせいたします。
この顧問会議は、昨年8月の原子力品質保証体制に係る総点検結果を踏まえた再発防止対策をより実効あるものとするため、社外の中立的な視点から包括的なアドバイスをいただくことを目的に設置したものです。
【第3回「原子力の安全と信頼に関する顧問会議」開催結果の概要】
●開催日時 |
平成19年4月18日(水)14時00分〜17時00分 |
●開催場所 |
当社本店ビル |
●出席者 |
別紙のとおり |
●概要 |
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会議では、冒頭、高橋社長からの挨拶の後、当社より、3月30日に原子力安全・保安院に報告した発電設備に係る点検調査結果、および、昨年8月の原子力品質保証体制に係る総点検結果を踏まえた再発防止対策の実施状況について説明した後、出席委員の方々よりご意見を拝聴いたしました。
本会議における出席委員の方々からの主なご発言は以下のとおりです。 |
【出席委員の方々の主なご発言】
- 目先の利益にとらわれて、改ざんや隠蔽を行ったとしても、後に明らかになった段階で、結局はより大きな損害、ダメージにつながってしまう。正直は最善の策であるという意識を広めることが重要である。
- 経営層が原子力の品質保証に積極的に関与していくことが重要。
- 女川原子力発電所での熱出力表示の上限処理の事象について、一番欺いてはいけない見学者を欺く行為であり、根本的な問題である。
- 本店で感じている危機感と、現場での危機感に乖離があるのではないか。会社全体で危機感を共有することが重要である。
- 不都合なことでも事実は事実として認めることが大事である。これからは正直な態度で臨んでいくという姿勢を、機会を捉えて発信してほしい。
- 安全管理について、決められたことをしっかりとやっているかどうかが重要である。管理・監督者が現場に関心を持ち、定期的に現場に足を運んで、現場とコミュニケーションをとることが重要。
- 再発防止対策が機能していくためには、それに現場がどう対応していくかが大事。実際に対応する現場のモチベーションをいかに高めていくかが重要。
- 第一線で働く社員が、どういう姿勢で仕事に取り組んでいるのかということを、社員自らの生の声で、市民向けにわかりやすく発信していくことが信頼関係の回復につながるのではないか。
以上
(別紙)第3回「原子力の安全と信頼に関する顧問会議」出席者