当社は、より柔軟なワークスタイルの実現を目的に、企業内の情報ネットワークであるローカルエリアネットワーク(LAN)に、大規模な無線LANシステムを導入いたしました。
本システムは、これまでの有線タイプから無線タイプに変更したもので、平成18年9月から順次導入を進めておりましたが、今月までに一部事業所を除く、ほぼすべての事業所への設置が完了いたしました。
今回、当社が採用した無線LANシステムは、国内企業としては最大級の規模であり、また、セキュリティー対策にも万全を期しております。
具体的には、無線LANシステム本体に、最新型のICカードによるデジタル証明書を用いた認証方式を採用したことなどに加え、従来採用していた有線用の高度な監視システムを、無線用に開発・改良し導入しております。
これらにより、無線LANの環境下であっても、外部からのイントラネットへの不正な接続を的確に監視することができ、お客さま情報をはじめ社内情報の漏洩防止の強化を図っております。
なお、当社のように多数の事業所があり、接続端末数が1万台を超えるような大規模な無線ネットワークの監視システムは、国内でも例を見ないものであります。
一方、無線LAN導入によって、事業所内で端末を自由に持運びできることになり、会議室からのイントラネットやインターネットへのアクセスが可能になります。
これにより、会議資料の電子化が実現し、省資源化(コピー数の減少)と、資料のコピー・配布に係る時間短縮に効果が期待できます。
さらに、端末の機動性向上にともない、ITをより有効的に活用できる環境となることから、共有スペースでの協働作業といったワークスタイルが促進され、これにより、スピーディで柔軟な業務遂行や、コミュニケーションの活性化にも役立つものと考えております。
電気事業では、電力自由化が進み、価格・サービス面での競争の激化や、お客さまニーズの多様化など、当社を取り巻く経営環境は大きく変化してきておりますが、こうしたシステムの導入を行いながら、今後とも、効率的な業務遂行を実現していくこととしております。
なお、無線LANシステムの概要(PDFファイル)は別紙のとおりです。
以上
(別紙)大規模無線LANシステムの構築概要について(PDFファイル)