東新潟火力発電所4−2号系列の概要
東新潟火力発電所4−2号系列は、LNGを燃料とした多軸型コンバインドサイクル発電設備で、LNGの燃焼ガスを利用して発電するガスタービン2台、その排熱で蒸気を発生させる排熱回収ボイラ2台、その蒸気を利用して発電する蒸気タービン1台の組合せで構成されております。
1.所在地 |
新潟県北蒲原郡聖籠町東港1丁目1番地155号 |
2.発電方式 |
コンバインドサイクル発電システム(多軸型)
ガスタービン2台×蒸気タービン1台 |
3.許可出力 |
84.0万kW |
4.使用燃料 |
LNG気化ガス |
5.設備概要 |
<ガスタービン> |
ガスタービン入口ガス温度:1,450℃
メーカー:三菱重工業株式会社 |
<蒸気タービン> |
主蒸気圧力:13.7MPa
蒸気温度:(主蒸気) 566℃
(再熱蒸気)566℃
メーカー:三菱重工業株式会社 |
<排熱回収ボイラ> |
蒸発量:(高圧)291t/h
メーカー:三菱重工業株式会社 |
<発電機> |
容量:332,000kVA
メーカー:三菱電機株式会社 |
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東新潟火力発電所4−2号系列の主な特徴
東新潟火力発電所4−2号系列では、先に営業運転を開始した4−1号系列と基本的には同様の設計としているものの、4−1号系列の建設実績ならびに運転実績から得られた知見を踏まえ、以下のような技術を新たに採用いたしました。
●更なる低NOx化を可能とした燃焼器を採用
4−1号系列で採用した燃焼器をより効率化することで、更なるNOx排出量の低減と燃焼安定性の確保が可能となりました。
●ガスタービン翼環*1に最新技術を採用
ガスタービン静翼を保持する静翼環に、様々な運転状態で動静翼間の間隙を適正に保つことが可能な最新技術を採用しました。これにより、ガスタービン効率の更なる向上が可能となりました。
●低圧蒸気タービン最終段翼に48インチ翼を採用
低圧蒸気タービン最終段翼に、48インチ翼(4−1号系列では40.5インチ翼を採用)を採用しました。これにより、蒸気タービンにおける排気損失*2を低減することができます。
*1:ガスタービン翼環とは、静止体である静翼を外周部から固定する円環状の支持部品です。
*2:排気損失とは、タービンに流入する蒸気のうち、タービン内で十分に活用されずに排気される蒸気のエネルギー損失です。
東新潟火力発電所4−2号系列の主な経緯
平成 6年 2月 |
新潟県、聖籠町、新潟東港背後地市町村公害対策協議会に対し立地申入れ
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平成 7年 7月 |
第130回電源開発調整審議会了承−着手 |
平成 7年10月 |
電気工作物変更許可 |
平成 8年 4月 |
工事計画認可 |
平成 8年 4月 |
着工(4−1号系列、4−2号系列) |
平成 9年10月 |
機械着工(4−1号系列) |
平成11年 7月 |
4−1号系列営業運転開始 |
平成16年 4月 |
機械着工(4−2号系列) |
平成18年 4月 |
4−2号系列ガスタービン起動、初並列 |
平成18年 7月 |
4−2号系列蒸気タービン起動、初並列 |
平成18年12月 |
4−2号系列営業運転開始 |