プレスリリース

ベトナムにおける中小水力発電CDM事業化調査の受託について

平成18年11月2日

 当社は、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が募集する「平成18年度CDM/JI推進調査(注1)」に応募しておりましたが、当社の「ベトナム NUOC CHE(ノクチェ)他中小水力発電のCDM事業化検討」が調査事業として採択されました。

 今回調査を実施するプロジェクトは、ベトナム中部のNUOC CHE(ノクチェ)、北部のNAM LUM(ナムラム)およびHANG DONG(ハンドン)の3地点において、それぞれ1.1万〜1.5万kW級の水力発電所を建設し、地方電化率の向上および化石燃料からのエネルギー代替を促進するもので、京都議定書における日本の温室効果ガス削減目標達成に寄与することを目的とするCDM事業(注2)です。

 近年、ベトナム国の消費電力量は毎年約15%と極めて高い伸びを示しておりますが、急増する電力需要に対して供給力が逼迫していることから、同国政府は発電事業への投資を呼びかけているところです。

 このような中、本プロジェクトは、長期的な電力安定供給および再生可能エネルギー利用の観点から、同国の持続的発展に貢献するとともに、CDM事業として温室効果ガスの削減にも寄与するものです。

 今後は、NUOC CHE(ノクチェ)など3地点における新規水力発電プロジェクトの事業化調査を実施し、設計書の作成、技術評価、事業性評価、資金調達計画ならびに環境影響評価などを取りまとめることとしております。

 なお、調査実施期間としては、調査実施に係わるNEDOとの契約締結後から、平成19年3月までを予定しております。

以上

(注1) 「CDM/JI推進調査」とは、NEDOが日本国政府から受託実施する京都メカニズムクレジット取得事業と連携し、日本の京都議定書削減目標達成に寄与すること、または主に先進的なプロジェクトの形成による潜在的なクレジット供給量の拡大へ貢献することを目的とする調査。
(注2) 「CDM(Clean Development Mechanism:クリーン開発メカニズム)」とは、先進国が開発途上国と共同で、開発途上国内で実施した温室効果ガスの排出削減プロジェクトにより生じた削減量を、先進国の削減量に充当する制度。

地図

←← 東北電力トップページ ← 元のページへ戻る