プレスリリース

第2回「原子力の安全と信頼に関する顧問会議」の開催結果について

平成18年9月21日

 当社は、本日、「原子力の安全と信頼に関する顧問会議」の第2回会合を開催いたしましたので、その概要について以下のとおりお知らせいたします。
 当社では、原子力に関する品質保証体制の総点検を実施し、8月23日に原子力安全・保安院および宮城県等に報告書を提出いたしました。この顧問会議は、品質保証体制の総点検結果を踏まえ策定した再発防止対策をより実効あるものとするため、社外の視点から包括的なアドバイスをいただくことを目的に設置したものです。

【第2回「原子力の安全と信頼に関する顧問会議」開催結果の概要】

●開催日時 平成18年9月21日(木)10時00分〜12時00分
●開催場所 当社本店ビル
●出席者 別紙のとおり
●概要  
 会議では、高橋社長からの挨拶の後、当社より、原子力品質保証体制の総点検結果、および、その結果を踏まえ策定した再発防止対策について説明した後、出席委員の方々よりご意見を拝聴いたしました。
 本会議における出席委員の方々からの主なご発言は以下のとおりです。

【出席委員の方々の主なご発言】

  • 原子力発電所の中で、東北電力の社員だけが一生懸命再発防止対策に取り組んでも意味がない。メーカーやメンテナンス業者など、原子力発電所に係わる全ての人が共通の意識をもって再発防止対策に取り組むことが重要。
  • 今回策定した再発防止対策を協力会社にもわかりやすく説明し、コミュニケーションをとりながら一体となった取り組みを行うことが必要。
  • 総点検報告書に対し、原子力安全・保安院から「概ね妥当」という評価が出されたわけだが、実効ある再発防止対策をどのように進めていくかが今後の課題。これからが「本番」であると認識してほしい。
  • 悪い情報ほど経営層には伝わらないものである。現場レベルの情報が経営層までスムーズに伝わることが大切。
  • 原子力発電所内には、電力会社、メーカー、メンテナンス業者など様々な組織に属する人がいるが、現場での指揮命令系統はしっかり確立されているのか。どの業務に対し誰が責任を持っているのかはっきりさせるべき。
  • 品質管理の基本は、「人間は間違えることがある」という大前提に立つことである。その点からすると、東北電力のチェック体制は甘いと感じる。
  • ルーチン業務において常に緊張感を保つことは難しいので、ミスを犯すこともある。大切なことは、複数の目でチェックすることであり、そのようなシステムが構築されていれば、大部分のミスは防げるのではないか。
  • 東北電力における「安全・安心」と、住民から見た「安心・安全」には乖離があるように思える。住民の視点に立って再発防止対策を推進してほしい。
  • 再発防止対策を実行していくこともあり、現場の業務量が増加していると思うが、労働組合とも協議の上、原子力発電所所員の業務量や労働環境に十分配慮してほしい。
  • 経営層が全てをチェックすることは困難。現場の業務に精通したエキスパートを育成することが重要ではないか。

以上

(別紙)第2回「原子力の安全と信頼に関する顧問会議」出席者

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