プレスリリース

重原油輸送専用船の初の導入について

平成18年5月26日

 当社は、このたび、石油火力発電所で使用する重原油の安定的な調達・輸送を図ることを目的に、商船三井内航株式会社が運航する内航タンカー「大濠丸(おおほりまる)」を重原油輸送専用船として導入することといたしました。
 当社では、これまで、LNGならびに石炭の安定的な輸送手段確保のため、LNG輸送専用船、石炭輸送専用船をそれぞれ導入しておりますが、重原油の輸送専用船の導入は、当社として今回が初めてとなります。

 近年、国内の重原油輸送に使用される内航タンカーは数が減少しており、石油需要が増加する時期を中心に輸送船需給が逼迫し、当社の発電用燃料の安定調達に支障をきたす懸念がありました。このような状況から、当社では、安定的な輸送手段確保の観点から、当社が調達する重原油を輸送する専用船を導入することとしたものです。

 今回の専用船導入により、当社における燃料調達の安定性が高まるとともに、売買契約においてはFOB(本船渡し)取引が可能となることから、経済性および柔軟性も向上するものと考えております。

 今後、大濠丸は、当社の積荷保証のもと、商船三井内航株式会社により国内製油所と当社石油火力発電所との間を運航することとなります。

FOB(Free On Board)取引とは、買主が手配した本船に約定品(重原油)を積み込むまでの費用と危険を売主が負担する受渡形態。
(大濠丸の概要)
運航者 商船三井内航株式会社
船主 旭タンカー株式会社
竣工 昭和62年9月18日
総トン数 3,319トン
載貨重量トン数 4,999.2トン
全長 99.8メートル
型幅 15.8メートル
積載貨物 C重油・原油


大濠丸

大濠丸




以上

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