プレスリリース

女川原子力発電所2号機の気体廃棄物処理系
流量増加に伴う対応について

平成18年4月18日

 当社、女川原子力発電所2号機(沸騰水型、定格電気出力82万5千kW:宮城県牡鹿郡女川町、石巻市)は、定格熱出力で運転中でありますが、復水器につながる気体廃棄物処理系*1を流れる気体の量が、2月中頃から徐々に増加してきております。

 この原因は、気体廃棄物処理系の流量以外のパラメータに有意な変化が無いことから、系統内へ空気が流れ込んでいるためと考えられますが、気体廃棄物処理系の流量が増加した場合でも、復水器の真空度が保たれていれば、直ちに運転に影響を与えるものではありません。また、4月17日に、流量の測定範囲の切替えを促す値(粒子フィルタ出口流量 30mN/h)に一時的に達したため、運転手順書に従い、流量の測定範囲を広げ、関連パラメータ*2とともに監視強化を行いながら運転を継続しております。

 気体廃棄物処理系流量については、一定の目安を設け監視強化を継続してまいりますが、今後、復水器の真空度等の関連パラメータの状況を踏まえ、原子炉の計画的な停止を判断することとしております。

 なお、本事象による発電所周辺への放射能の影響はありません。

以上

(参考)気体廃棄物処理系系統概要図(PDFファイル)

*1  気体廃棄物処理系とは、復水器の真空度を保つために系統内に流れ込む空気を抽出し、あわせて、復水器に流入する気体状の核分裂生成物の放射能を減衰させる系統。
*2  関連パラメータとは、復水器の真空度、気体廃棄物処理系の流量、放射線モニタなど。
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