平成17年11月8日
当社は、経済産業省からの委託を受けて独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)が公募した平成17年度「石油・天然ガス資源開発等支援およびエネルギー使用合理化調査」(注1)に応募しておりましたが、このたび、当社が提案した「アティラウ州における熱電併給事業実施可能性調査」が採択されました。
この度採択された調査は、同州における石油掘削に伴い発生する石油随伴ガスや天然ガスを燃料とした高効率・高信頼度・低公害の発電所を建設し、電力供給を行う事業の実現可能性について調査、検討を行うものです。
カザフスタン共和国アティラウ州の州都であるアティラウ市は、テンギス油田やカシャガン油田に代表される資源開発の活発化に伴い、近年急激な経済発展を遂げつつあります。
一方、同市への電力供給は、旧ソ連時代の1960年代に建設されたアティラウ熱電併給所(定格出力:21万kW)により行われていますが、経年劣化が著しく、資金不足により設備更新やメンテナンスも不十分であることから、設備の状態は非常に悪化しており、事前の予備調査において、州政府および大口需要家ともに供給信頼度が高く、高品質な電力の供給を望んでいることが確認されておりました。
なお、当社の提案が本調査事業に採択されるのは、平成15年度の「カザフスタン共和国における随伴ガス利用高効率発電の事業化調査」(注2)、および、平成16年度の「カザフスタン共和国における随伴ガス利用による新規産業育成に向けたマスタープラン調査」(注3)に次いで、3年連続3件目となります。
以上
(注1) |
「石油・天然ガス資源開発等支援およびエネルギー使用合理化調査」 |
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経済産業省からの委託を受けて独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)が実施する「石油・天然ガス資源開発等支援およびエネルギー使用合理化調査」は、産油・産ガス国におけるエネルギーマスタープラン(エネルギー総合開発計画)の作成を含めた、様々なプロジェクトの成立等に向けた調査を行うことにより、投資促進、産業協力、産業育成等を通じた産油国との関係維持・強化を図り、我が国法人による石油・天然ガス開発の円滑な推進、権益の維持又は新規取得、我が国法人に対する石油・天然ガス等エネルギー資源の長期安定供給契約締結等の促進により、我が国へのエネルギー安定供給の確保に資することを目的とする。 |
(注2) |
「カザフスタン共和国における随伴ガス利用高効率発電の事業化調査」 |
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随伴ガスをコンバインドサイクル発電設備の燃料として有効活用し、発生する電力を油田開発地点に供給するプロジェクトの実現可能性についての調査。平成15年度から16年度にかけて実施。 |
(注3) |
「カザフスタン共和国における随伴ガス利用による新規産業育成に向けたマスタープラン調査」 |
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随伴ガスを燃料とする発電事業や、発電の過程で発生する硫黄・石膏など副産物の有効利用等に関する調査・検討を通し、同国における随伴ガスを利用した新規産業の育成ならびに日本企業の事業参入の可能性等について調査。平成16年度から17年度にかけて実施。 |
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