平成17年8月17日
当社では、東北6県および新潟県の経済や景気動向および生産状況を把握するため、平成8年3月より四半期ごとに「東北地域の景況調査」を実施しておりますが、このたび、平成17年4〜6月期の調査結果がまとまりましたのでお知らせいたします。
(調査実施概要)
1.調査対象 |
当社管内の産業用お客さま |
2.調査時期 |
平成17年7月1日〜平成17年7月15日 |
3.調査方法 |
郵送法 |
4.回収状況 |
(発送)1,000社 |
(有効回答数)618社 |
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(有効回答率61.8%) |
(調査結果要旨)
1.業況の動向
「DIは引き続きマイナスだが、改善傾向が強まる」
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各社の業況については、今期3カ月(平成17年4〜6月期)の業況判断DI(「上昇」−「下降」社数構成比)が▲7.5(「上昇」15.5%、「下降」23.0%)と、前回(平成17年4月)調査の平成17年1〜3月期判断(▲14.6)に引き続きマイナスとなったものの、前回調査より7.1ポイント改善した。 |
○ |
また、来期3カ月(平成17年7〜9月期)については、DIが+0.3と、今期に比べ7.8ポイント改善し、1年ぶりにプラスに転じる見通しとなっており、先行きに対する明るい見方が強まっている。
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○ |
今期の業況判断DIを業種別にみると、鉄鋼・非鉄金属(+3.8)、輸送機械(+8.9)、その他機械(+15.8)を除く7業種でマイナスとなっており、来期は今期よりも少ない4業種がマイナスとなる見通し。
東北地域の主力産業である電気機械は、今期の▲11.6から来期見通しが+14.1と、大幅に改善している。
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2.国内景気の動向
「DIが3期ぶりにプラスに転換、来期もプラスを維持する見通し」
○ |
各社が判断する国内全体の景気については、今期3カ月のDIが+1.9と、前回調査(▲6.5)に比べ8.4ポイント改善し、3期ぶりにプラスに転じた。
また、来期3カ月のDIは+1.8と横這いで推移し、引き続きプラスを維持する見通しとなっている。
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3.製品在庫量の調整(※1)
「在庫調整は順調に進んでおり、今後の景気回復に期待感」
○ |
今期、製品在庫量の調整に「取り組んだ」企業は41.2%で、「取り組まなかった企業」の方が58.8%と多いことがわかった。
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○ |
今期製品在庫量の調整に「取り組んだ」企業のうち、20.8%が「今期で既に完了」し、51.1%が「半年以内(今年中)に完了」と答えており、製品在庫量の調整が順調に進んでいることが確認できた。
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○ |
今期製品在庫量の調整に「取り組まなかった」企業のうち、「3月までに調整が完了」した企業が19.5%あり、「もともと、取り組む必要がない」と回答する企業も62.5%であった。また、「必要はあったが、諸事情により今期は取り組まなかった」と答えた企業が11.2%あったものの、その理由として「マーケットの動向を勘案しながら在庫を調整するといった事情で、今期は取り組まなかった」と回答する企業もみられた。 |
○ |
業況判断ならびに国内景気判断が明るい方向を示しつつある中、製品在庫量の調整も順調に進んでおり、今後の東北地域の景気回復に期待を持たせる結果であるといえる。
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(※1)今回の調査で、トピックスとして調査したものです。 |
今回の調査結果の詳細は別紙(PDFファイル)のとおりです。
以上
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